iPad miniはiPhoneの代わりになるのでしょうか?様々な点から比較し、調べてみました。
iPhoneとiPad miniの比較表
まずは基本的な項目の比較です。
比較対象はそれぞれ最新型のiPhone 16シリーズとiPad mini(第6世代)です。
機種名 | iPhone 16 | iPad mini(第6世代) |
カラー(仕上げ) | ブラック、ホワイト、ピンク、ティール、ウルトラマリン | スターライト、パープル、ピンク、スペースグレイ |
容量 | 128GB、256GB、512GB | 64GB、256GB |
価格(Apple Store) | ¥124,800~ | ¥78,800~ |
サイズ | 147.6 x 71.6 x 7.80 | 203.2 x 134.8 x 6.1 |
重量 | 170 g | 293.5 g(Wi-Fiモデル)、297 g(Wi-Fi + Cellularモデル) |
ディスプレイ | 6.1インチ(Super Retina XDR) | 8.3インチ(Liquid Retinaディスプレイ) |
チップ | A18 | A15 Bionic |
生体認証 | Face ID | Touch ID |
Apple Pay | タッチ、アプリ | アプリ |
通信 | Wi-Fi、LTE、5G | Wi-Fi、(Wi-Fi + Cellularモデルもあり) |
最新モデル | iPhone 16シリーズ(2024年) | iPad mini 6(2021年) |
出典:Apple(日本)
次はそれぞれの項目を掘り下げます。
iPad miniを使うメリット
iPhoneと比べた時のiPad miniのメリットです。
iPad miniは画面が大きく、見やすい
細かい性能の違いなどがわからなくても、一瞬でわかるのが何と言っても画面の大きさです。
iPhoneは一番大きいiPhone 16 Pro Maxでも6.9インチです。
一方のiPad miniは8.3インチ。本や漫画を読んだり、動画を見るのに最適なサイズです。
もちろん、画面が大きいとメールやSNS、ウェブ閲覧もしやすいです。
iPhone 16 Pro Maxでも画面が小さいと思う方は、iPad miniを一考する価値ありです。
iPad miniは値段が安い
iPad miniはiPhoneよりも安いです。
Apple StoreだとiPhone 16は128GBで124,800円です。iPhoneの中で一番安いiPhone SE(第3世代)は64GBで62,800円です。
一方、iPad miniは64GBで84,800円。LTEが使えるWi-Fi + Cellularモデルでも110,800円です。
Wi-Fiモデルは契約が不要!
iPad miniの場合、Wi-Fiモデルを選べば、購入の際に携帯キャリア等と契約する必要がありません。
SIMカードも不要です(そもそもWi-FiモデルにはSIMカードが入りません)。
iPhoneでもSIMフリーモデルや中古であれば契約不要で購入できます。
ですが、iPhoneの場合、SIMカードが入っていないとアクティベートができず、使用が出来ない可能性があります。
iPad miniは薄い!
iPad mini 6はiPhone 16よりも薄いです。
iPhone 16は厚さが7.8 mmです。これに対し、iPad miniの薄さは6.3 mm。
1mm以上の差があります。現在、Appleが販売しているiPhoneは一番薄いモデルでも厚さが7.3 mm(iPhone SE)なので、この点はiPad miniが優れている点と言えるでしょう。
iPad miniなら紛失しづらい
iPhoneを無くしてしまったり、どこに置いたか忘れて探してしまったという方はいませんか?
iPhoneを無くしてしまう原因の一つは、iPhoneが小さいからです。
その点、iPad miniならばどうでしょうか?
iPhoneは小さく、様々なポケットや引き出しに入ってしまいますから、無くしやすく落としやすいです。
しかし、iPad miniであれば、miniとはいえそこそこのサイズがあるのでジーンズなどのタイトなポケットには入りません。
大きいので視界からも消えずらく、紛失のリスクを減らせます。
iPad miniの直接のメリットではありませんが、iPhoneなどスマートフォンの紛失で困っている方や悩んだ経験がある方は、紛失防止に大きくて無くしづらいiPad miniを選ぶのも良い選択です。
Touch IDがある!
iPad miniには指紋認証である「Touch ID」が搭載されています!
Touch IDは最新のiPhoneには搭載されていません。現役モデルの中でTouch IDが搭載されているiPhoneはiPhone SE(第3世代)だけです。
生体認証(身体を使ったロック解除)はFace IDより、Touch IDの方が良いという方には嬉しいポイントです。
iPad miniを使うデメリット
iPhoneには出来てiPad miniでは出来ないことと、その解決策を紹介します。
電話機能がない
iPad miniには電話機能がありません。
解決策
LINEやSkypeを使えば電話機能がなくても、通話をすることができます。
マイクが付いているヘッドフォンを用意するか、iPad miniのマイクに向かって話せばOKです。
また「電話番号が欲しい!」という方は050系のサービスを使うといいでしょう。
外出先でネットが使えない
iPad miniのWi-Fiモデルでは5GやLTEといった通信ができません。インターネットはWi-Fiのみ。
そのためiPad mini Wi-Fiモデル単体ではインターネットが使えません。
解決策
外出先でネット通信ができる「iPad mini Wi-Fi + Cellularモデル」を購入しましょう。
最新のiPad mini 6であれば、5G通信が使えます(それ以前は4G)。
もしくは、カフェやホテル、空港等のWi-Fiポイント(フリーWi-Fi)を活用したり、Pocket WiFi等のモバイルWi-Fiルーター使うのも良いでしょう。
多少不便ですが、通信費を節約できます。iPhoneなどのテザリングを利用するのも良いですね。
GPSがない
GPSもiPad miniのWi-Fiモデルにはありません。
Wi-Fiと接続すればGoogleマップ等の地図アプリを使うことはできます。
しかし、インターネット接続時の位置情報を使っているだけなので、場所によっては大きくずれる上、常時自分の居場所を確認するような使い方(カーナビなど)は出来ません。
そのため、出先や家などで地図を確認する分にはほとんど問題ありませんが、道に迷った、方角がわからない、という場合にはおそらく役に立たないでしょう。
解決策
GPS機能がついている「iPad mini Wi-Fi + Cellularモデル」を購入すればOKです。
Wi-Fiモデルならば、カフェなどのフリーWi-Fiスポットに立ち寄る度に確認すると良いでしょう。
防水ではない
iPhone 8以降のiPhoneには防水(耐水)機能が付いています。
しかし、iPad miniにはそのような機能がありません。
解決策
カバーで対応しましょう。
Face IDがない
iPad miniには顔認証機能である「Face ID」が搭載されていません。
解決策
代わりに指紋認証である「Touch ID」が搭載されています。Touch IDを使いましょう。
(ちなみに、iPad ProにはFace IDが搭載されていますが、Touch IDは登載されていません。)
Apple Payを店頭で使えない
Apple Payを使って店頭で支払いができるのはiPhone(とApple Watch)だけです。
iPadもAppleに対応していますが、店頭では使えません。
筆者はよくiPhoneのApple Payで支払いをするので、これは地味に不便に感じますね。
参考:Apple Pay に対応しているデバイス – Apple サポート (日本)
解決策
対応していない以上、クレジットカードやSuica、iPhone以外のApple製品ならApple Watchを持ち歩くしかありません。
まとめ
電話ができないのは少々残念ですが、それ以外はiPad miniも決してiPhoneに劣っていないのでは無いかと思います。
メインのスマートフォンの代わりにするのは難しくとも、スマートフォンを2台持ちする代わりにiPad miniを持つのは非常に良い選択肢だと思います。
新しくiPhoneの購入を検討している方、特にiPhone 16 Pro Maxのような画面の大きなiPhoneが欲しいと考えている方は、iPad miniも合わせて検討してみてはいかがでしょうか?