iPhoneやiPadのリセット機能の種類

iPhone(iOS)やiPadなどの「リセット」には複数のリセットメニューがあります。

それぞれ何がリセットされるのか解説します。

iPhoneやiPadのリセット

iPhoneやiPadなどのデバイスには、他のスマートフォンなどと同様、データをリセットする機能が付いています。

しかし、iPhoneやiPadのリセット機能は6種類あり、用途に合わせて最適なリセットをする必要があります。

iPhoneやiPadをリセットする方法

iPhoneの「リセット」

iPhoneやiPadで「設定」→「一般」→「転送または○○をリセット」(→「リセット」)と進むと、複数の項目が表示されます。

それぞれのリセットの内容を解説します。

すべてのコンテンツと設定を消去

  • 「設定」アプリ内で設定した内容(Wi-Fi設定、パスコードロックなど)
  • 各種デフォルトアプリの設定(天気の登録地、追加した「時計」の設定など)
  • 連絡先、アプリ、送受信メール、MusicなどiTunesやFinderで同期した内容などすべてのデータの消去

これが文字通りのリセットです。iPhoneやiPadの設定から連絡先や音楽などのコンテンツまで全てのデータが削除されます。

iPhoneを誰かに売却したり、譲る場合にはこの方法で全てのデータを消しましょう。

*iOS 7以降のiOSでは「iPhone を探す」を「オン」にしていると、Apple IDパスワードの入力を求められます。

すべての設定をリセット

  • 「設定」アプリ内で設定した内容(Wi-Fi設定、パスコードロックなど)
  • 各種デフォルトアプリの設定(天気の登録地、追加した「時計」の設定など)

「すべての設定をリセット」では名前の通り、iPhoneやiPadの全ての設定がリセットされます。

工場出荷状態のiPhone・iPadの設定(初期設定)に戻るので、一から設定をやり直したい場合は、あれこれ設定したものを一括でリセットしたい場合にオススメ。

アプリなどのデータや写真や動画などのメディアは削除されません。

「すべての設定をリセット」を行うと、iOSデバイスは再起動します。再起動後、iPhoneやiPadには購入時の画面が表示されます。

高度なセキュリティを持つiPhoneやiPad

ちなみに、iPhoneやiPadのデータはパスコード(パスワード)を設定すると自動で暗号化が行われる仕組みになっており、正しく(通常の手順で)ロックを解除しないとプロでもデータを取り出す(盗む)のが非常に困難な仕組みになっています。

ですので、この「すべてのコンテンツと設定を消去」を使ってしまうと、専用のデータ復元ソフト等を使っても復元はかなり難しいです。

なので、データ復旧ソフトがあるからなどと考えず、データをリセットする際にはしっかりバックアップを取っておきましょう。

写真や音楽などは「設定のリセット」と違い、後からやり直すことができないので要注意です。

ネットワーク設定をリセット

  • 「設定」 → 「Wi-Fi」にて設定したWi-Fiのパスワード
  • VPNの設定(企業内のネットワークに接続している場合)

iPhoneやiPadの「ネットに繋ぐ設定」が全て削除されます。

キーボードの変換学習をリセット

キーボードの入力候補履歴(予測変換)をリセットできます。

参考:iPhoneの変換学習を設定からリセットする方法

ホーム画面のレイアウトをリセット

ホーム画面のアプリの配置をリセットできます。

参考:iPhoneのホーム画面の配置をリセットする方法

位置情報とプライバシーをリセット

「設定」 → 「プライバシー」 → 「位置情報サービス」の設定がリセットされ、「位置情報サービス」内の設定が初期状態となります。

まとめ

iPhone(iOS)やiPadにはリセットだけでも6つの項目があるんですね。

それぞれの特性を理解しておくと、iPhoneやiPadの調子が悪い時やリサイクルショップに売る際に非常に役立ちます。