脱Googleを目指せ!プライバシー保護に優れた6つのアプリ

Googleは私たちが何を検索したか、どのウェブサイトに訪れたかなど、世界中で様々な利用者のデータを収集しています。

さらに、GmailやGoogle Driveなどに保存されているデータもスキャンしており、プライバシー保護やセキュリティを重視する方にとって、Googleは危険な存在です。

脱Googleしてプライバシーが保護された生活を目指す方のために、Googleの代替となるサービスやアプリを6つ紹介します。

検索エンジン:DuckDuckGo

Google検索は利用者がどんなキーワードで検索したのか記録しています。

また、Googleにログインした状態でGoogle検索を使うと、各ユーザーに合わせた検索結果を表示します。

それはとても便利ではありますが、自分が検索した内容が詳細に記録されている事や、検索結果が自分専用となり、表示される内容が偏ってしまうリスク(フィルターバブル)があります。

プライバシーを重視して作られた検索エンジン「DuckDuckGo」であれば、検索した内容を保存されたり、検索結果を自分に合わせてカスタマイズされる事はありません。

公式サイト:DuckDuckGo

ブラウザ:Firefox

GoogleのブラウザであるGoogle Chromeは、非常に多くの個人情報を収集しています

例えば、iPhoneで利用できるアプリ版のGoogle Chromeは、ユーザーの位置情報や検索履歴、閲覧履歴、ユーザーの識別情報(ユーザーID)、製品とのやり取りのデータを収集しています。

近年では、シークレットモードであっても、ユーザーの個人情報を収集しているとして裁判沙汰になりました

Google Chromeの代わりはFirefoxがオススメです。

Firefoxは20年以上の歴史がある老舗ブラウザで、非営利団体であるMozillaが開発しています。

Mozillaは利用者のプライバシーを非常に尊重しており、Firefoxが収集するデータもGoogle Chromeと比べて非常に少ないです

公式サイト:Firefox

iPhoneやMacなどAppleのデバイスを使っている方は、Safariを利用するのも良いでしょう。

Tor Browser

FirefoxやSafariより強力なプライバシー保護を実現したい方は、通信経路を匿名化できるTor Browserがオススメです。

通信に時間がかかるのでメインのブラウザとして利用する事はオススメしませんが、高度なプライバシー保護が必要な方にはオススメです。

関連記事:強力な匿名性を実現するブラウザ「Tor Browser」とは?

メール:Proton Mail

GoogleはGmailの内容をスキャンしています

グーグルは、電子メールサービス「Gmail」で送受信されるメールの内容をスキャンしていることを認める文章を、利用規約に追加した。

出典:Gmailで送受信される内容はすべて分析されます:グーグル、利用規約に追加 | WIRED

Gmailを利用している場合、そのメールの内容は全てGoogleに見られていると考えた方が良いでしょう。

メールの内容を第三者に見られたくないのなら、Proton Mailがオススメです。

Proton Mailはデフォルトでエンドツーエンドの暗号化に対応しており、無料で利用する事が出来ます。

アプリなどもちゃんと用意されており、使い勝手も悪くないです。ただし、管理画面などは英語なので、その点は不便です。

また、Proton Mailは、厳格なデータ保護法を持ち、長年中立を守ってきた歴史があるスイスで運営されています。そのため、アメリカやEUの規制や圧力を受けません。Proton Mailは私的にプライバシーを保護しているだけでなく、地理的にもプライバシーが尊重され保護される運営体制を実現しているという事です。

公式サイト:Proton Mail

ノート:Joplin

Googleのメモアプリ(ノートアプリ)であるGoogle Keepの代わりは、「Joplin(ジョプリン)」がおすすめです

Joplinは無料で利用できる多機能なノートアプリです。

同期はDropboxやOneDriveなど他者のアプリを介して行います。E2EE(エンドツーエンドの暗号化)に対応しているので、ノートの内容を誰かに読まれる心配はありません。

ウェブサイトは英語版しかなく、日本語の情報が少ないのが残念な点ですが、アプリ自体は設定から日本語を利用する事ができます。

公式サイト:Joplin

クラウドストレージ:Sync

GoogleのクラウドストレージであるGoogle Driveは、保存している内容を検閲しています

ポリシー(利用規約)に違反するファイルを保存すると、そのファイルへのアクセスが制限されたり、アカウントごと凍結される可能性があります。過去にはポリシーに反していないのに、Googleのミスや勘違いでアカウントが凍結された事例(いわゆる誤BAN)もあります。

プライバシー面でもデータの保全面でも、Google Driveは信用できません。

プライバシーを尊重してくれるクラウドストレージを使いたい方には、「Sync(シンク)」をオススメします。

Syncエンドツーエンドの暗号化(E2EE)とゼロ知識証明(Zero-Knowledge)により、強力なセキュリティを誇るクラウドストレージです。

運営やサーバー会社でさえ内容を閲覧する事はできません。もちろん、Google Driveのような検閲もありません。

機密文書やプライベートな写真など、他者に見られたくないデータを保存するのにオススメです。筆者も愛用しています。

ただし、暗号化をしている分、同期速度は遅めです。

詳細なメリット・デメリットはこちらの記事で解説しています。

参考:Syncとは?世界最強のセキュリティを誇るクラウドストレージ

翻訳:DeepL

Google 翻訳の代わりにオススメなのが、ドイツ生まれのAI翻訳ツールである「DeepL」です。

DeepLは、EU(ドイツのケルン)に拠点を置く企業であるため、EU一般データ保護方針(GDPR)の規制を遵守しており、プライバシー保護を非常に大切にしています

また、有料版であるDeepL Proでは、守秘義務などが重要な企業でも使えるよう、文章が翻訳完了後に即消去されるなど、セキュリティにこだわって開発されています。

DeepLのCEOであるヤロスワフ・クテロフスキー氏も、Business Insiderのインタビューで以下のように述べています。

「特に大企業にとってはセキュリティが大事だった、という点も重要です。彼らは日常的に、守秘義務が発生する文書のやり取りをしている。セキュリティや守秘の保証がある『Pro』プランを用意していたことは、彼らの信頼を得る意味で重要な点でした」

出典:Business Insider Japan

Proプランは個人が利用してもOKなので、セキュリティや入力した情報を守りながら翻訳ツールを使いたい方は、課金してみると良いでしょう。ちなみに、月額1,150円からです。

もちろん、DeepLは翻訳の精度も申し分ないです。

公式サイト:DeepL翻訳

まとめ

世界はGoogleのサービスに支配されていますが、全く逃れられない訳ではありません。

Googleの代替として使える優れたサービスは多くあります。

プライバシー保護を意識してネットを利用したい方、Googleの支配から逃れたい方は、ぜひ紹介したサービスを利用してみてください。