みなさんは、英語でメールやメッセージを送る際、相手の名前をどのように書けばいいのか迷った事はありませんか?
筆者は海外のアプリを使っていて、サポートに問い合わせようとした際、相手の名前も性別もわからず、どんな書き出しにすればいいか迷いました。
この記事では、相手の性別や名前が分からない時、どのような書き出しがベストなのか解説します。
英語メールの書き出し例
まず、結論から知りたい方の為に、早見表を置いておきます。
| 場面 | 使う表現 | 例文 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 非常にカジュアル | Hey | Hey Taro | 親しい相手のみ |
| カジュアル | Hi / Hello | Hi Taro | 同僚など気軽な相手向け |
| フォーマル | Dear | Dear Taro Yamada | 迷ったらこれ |
| 名前も不明 | Dear | Dear Customer Support | 名前が分からない時は役職で |
| 相手が使っていれば | san | Yamada-san | 相手が先に使った場合のみ |
相手の名前も性別も分からない時は、「Dear」を使うのが手堅い選択肢です。
筆者が体験したように、海外のメールサポートに連絡する際などは「Dear Customer Support」で良いでしょう。
ここからは、それぞれの書き出しについて詳しく解説していきます。
英語の書き出しで使える4つのパターン
英語では日本語の「○○さん」にあたる敬称が、男性は「Mr.」、女性は「Ms.」と性別によって違います。
しかし、相手の性別が分からない場面は沢山あります。
相手の名前がユニセックスな名前(日本人でいう「あきら」や「れん」など)の場合や、担当者が具体的に誰か分からない場合などです。
相手の性別が分からない時や既存の敬称が使えない時は、場面に合せて以下の方法を使いましょう。
1. 非常にカジュアルな場面「Hey」
親しい間柄なら、非常にカジュアルな「Hey」が使えます。
「Hey」の後に下の名前を付ければOKです。
例えば、山田太郎さんが相手の場合は、「Hey Taro」といった形です。
また、近年は(LINEのやり取りのように)冒頭の挨拶なしでいきなり本文から始まるメールを送信することも一般的になりつつあります。なので、そもそも書き出しに名前を書かないというパターンもありです。
ただし、これらはどちらも非常にカジュアルな場面で使うものです。
ビジネスなどはもちろん、日常でもあまり使う機会は無いでしょう。あくまでとても親しい相手限定です。
2. カジュアルな場面「Hi」
カジュアルな場面では「Hi」や「Hello」を使います。
それぞれ後ろに、名前(下の名前)を付けます。
相手の名前が「山田太郎」なら、「Hi Taro」「Hello Taro」となります。
この方法であれば、敬称が含まれないので性別を問わず気軽に使えます。
カジュアルな表現ですが、ビジネスでも同僚や親しいクライアントに使用する事が出来ます。
また、ウェブサイトのお問い合わせフォームなどからメッセージを送る際にも「Hi」を使うと良いでしょう。
筆者は外国のアプリなどを使っていて、問い合わせをする必要がある場合には「Hi」を使っています。
3. フォーマルな場面「Dear」
ビジネスの場など、よりフォーマルな状況で使えるのは「Dear」です。
「Dear」の後ろにフルネームで名前を書きましょう。少しカジュアルにしたい場合は、下の名前だけでもOKです。
名字だけでは使いません。どちらが名前で、どちらが名字か分からない場合は、フルネームで書きましょう。
例えば「Dear Taro Yamada」といった形です。
「Dear」は硬過ぎず、カジュアル過ぎず、一般的な表現です。なので、迷った時は「Dear」を使うのがベターです。
名前が分からない場合も使える!
「Dear」の良いところは、性別だけでなく、名前が分からない場合も使える点です。
名前が分からない場合は、役職名等を書きましょう。
例えば、カスタマーサポートに問い合わせを行う場合には、「Dear Customer Support」と書けばOKです。
4.日本語の「さん」を使う
英語圏でも、日本の会社とやり取りする方など、日本文化に理解のある方は、日本人相手に日本語の敬称である「さん」を使って、「san」と表記する場合があります。
「Yamada-san」といった書き方です。「san」はハイフンで繋げるのが基本です。
日本語の「さん」は、老若男女問わず使うことが出来るので、相手の性別が分からなくても利用できます。立場や役職を問わないのも良いですね。
2025年の大阪・関西万博でも「さん」は好評です。
大阪・関西万博に出展する海外パビリオン関係者と日本側のやりとりで、名前に「san(さん)」を付けて呼ぶコミュニケーションが“共通言語”として広まっている。一定の敬意を表せる上、相手の性別や肩書を問わない使い勝手の良さが評判で、日本国際博覧会協会(万博協会)の関係者は「それぞれの国に帰ってからも使ってほしい」と期待を寄せる。
ただし、英語圏の人がみんな知っているわけではないので、相手が使ってこない限り、使わない方が良いでしょう。
あくまで「相手が使っていたら、こちらも使う」のが「san」です。
例外:古風な表現
英語の書き出しで、名前や性別が分からない相手に対して使える表現として、「To Whom It May Concern(関係者各位)」や、それに近い「Dear Sir or Madam(御担当者様)」があります。
しかし、これらは非常に堅苦しい上に古いので、使わない方がいいでしょう。
英国の経済紙である「フィナンシャル・タイムズ」の副編集長兼ビジネスコラムニストであるピリタ・クラーク氏は、「税務署へ手紙を書く際はどのような書き出しにすべきか」という話題で以下の様に述べています。
「To Whom It May Concern」や、それに近い「Dear Sir or Madam」といった表現は、税務署の担当者への手紙であれば、最悪の選択肢というわけではありません。しかし、可能であればこれらを避けるのがベストです。特に、就職の応募書類のカバーレターのようなものを書く場合はなおさらです。
どちらも、良く言えば形式ばった不自然さを感じさせ、悪く言えば手抜きと受け取られかねません。受信者の正確な名前が分からない場合は、その人が所属する部署や部門の名前を調べるようにしましょう。そうすれば、少なくとも「マーケティング部 様(原文:Dear Marketing Department)」や「採用チーム 様(原文:Dear Hiring Team)」といった書き方ができます。
書き出し早見表
改めて、場面別の書き出し早見表を掲載します。
| 場面 | 使う表現 | 例文 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 非常にカジュアル | Hey | Hey Taro | 親しい相手のみ |
| カジュアル | Hi / Hello | Hi Taro | 同僚・海外アプリへの問い合わせにも◎ |
| フォーマル | Dear | Dear Taro Yamada | 迷ったらこれ |
| 名前も不明 | Dear | Dear Customer Support | 名前が分からない時は役職で |
| 相手が使っていれば | san | Yamada-san | 相手が先に使った場合のみ |
状況に合わせて書き出しの表現を使い分けましょう。
まとめ
英語の書き出しについて4つのパターンを紹介しました。
この中で間違いがないのは「Dear」でしょう。
堅過ぎず、カジュアル過ぎない表現なので使いやすいです。名前ではなく肩書や部署名に対して使うこともできるので便利です。
ただし、これらの表現は一般的なガイドラインであり、具体的な状況や文化によっては異なる場合もあるので、注意しましょう。
日本語でのコミュニケーションと同様、相手との距離感や関係性を考えながら、柔軟に対応する事が大切です。
参考
- 【ビジネス英語】英文メールの宛名:頭語の書き方(Indeed)
- 氏名の後ろに「san」もアリ?英文ビジネスメール術『宛名の書き方』(資産形成ゴールドオンライン)