Apple純正の外付け光学ドライブである「Apple USB SuperDrive」はBlu-ray(ブルーレイ)の再生に対応していません。
古いMacに搭載されている光学ドライブも、対応しているのはCDとDVDだけで、Blu-rayに対応したものは存在しません。
Apple USB SuperDriveではBlu-rayを再生できない
Apple USB SuperDriveは、CDとDVDにしか対応しておらず、Blu-rayの再生には利用できません。
Apple USB SuperDriveがあれば、オフィスでも外出先でもCDやDVDの再生、作成ができます。このドライブは、DVDムービーの観賞、ソフトウェアのインストール、バックアップディスクの作成などに最適です。
また、Appleが純正として開発・販売している外付け光学ドライブはApple USB SuperDriveだけで、Blu-rayに対応した新型や後継機は存在しません(いずれ登場するという噂すらありません)。
Apple USB SuperDriveが発売されたのは2008年なので、15年以上、Appleからは新型の光学ドライブが登場していない事になりますね。
2024年8月には、AppleがApple USB SuperDriveの販売を終了したことが明らかになりました。もう在庫が復活する事もないでしょう。
MacもBlu-rayを再生できない
Apple USB SuperDriveだけでなく、Macに搭載されている光学ドライブも、再生できるのはCDとDVDだけで、Blu-rayは再生できません。
そもそも、Macは2013年ごろから新機種には光学ドライブを搭載しておらず、光学ドライブが搭載されたMacも2016年に販売が終了しています。
現在、販売されているApple製品の中には、光学ドライブが付いているものはありません。
Macからは光学ドライブが完全に廃止されていますし、iPhoneやiPadは言わずもがなです。
また、Mac自体(macOS)もBlu-rayの再生には対応していません(Macのデフォルトアプリである「DVDプレーヤー」ではBlu-rayを再生できません)。
余談ですが、MacはBlu-rayを再生できませんが、Final Cut Pro(Appleの動画編集ソフト)でBlu-ray用の映像を作成することはできます。
まとめ
Apple USB SuperDriveを始め、Apple純正の製品で、Blu-rayを再生する事が出来るものはありません。
MacでBlu-rayを再生したい場合は、Apple以外のメーカーが出しているBlu-rayに対応した光学ドライブと再生アプリを用意する必要があります。
関連記事:MacでBlu-rayを見る方法|Mac Blu-ray Player
もっとも、音楽や映画を楽しんだり、ソフトウェアをインストールする際は、CDやDVDなどの物理ディスクではなく、ダウンロードやストリーミングで行う時代なので、Appleとしてもこの先、新しい光学ドライブを開発する事は無いのではないかと思います。
実際、AppleのCEOを務めていた故スティーブ・ジョブズ氏は、2010年に「(Blu-rayは)インターネットによるダウンロード可能なフォーマットの方が良い」と顧客からのメールに返信しています。
Siva氏は、Steve Jobs CEOに対し、Mac mini (Mid 2010)にBlu-rayドライブが搭載されなかった事に失望したとメールしたところ、Steve Jobs CEOは、CDに変わるハイエンドオーディオフォーマットに変わるものとして登場したが、インターネットダウンロード可能なフォーマットに勝るものではないと返事が返ってきたと伝えています。
さらに、長期的にみればそうかもしれないが、高容量バックアップと高画質テレビ録画が出来るという利点があると思うと返事を出したところ、Steve Jobs CEOは、オンデマンドで人気テレビ番組が無料で視聴できる「Hulu」や、iTunesのTVや映画といったレンタルコンテンツなどが提供されている現状では問題にはならず、十分な映像品質でどこでも自由に見られる方が自由で良いと返事が返ってきたと伝えています。
出典:MacRumors:Steve Jobs CEO、MacにBlu-rayドライブを搭載しない理由を説明 | Mac | Mac OTAKARA