iCloud Driveにデータを保存している方は少なくないと思います。
しかし、iCloud Driveには規約で保存してはいけないコンテンツが定められています。また、児童ポルノ対策のスキャンも実施しているので、注意しましょう!
iCloud Driveに保存してはいけないコンテンツとは?
iCloudの利用規約には以下の様に記されています。
非合法、嫌がらせ的、脅迫的、有害、不法、中傷、誹謗、侮辱的、暴力的、わいせつ、低俗、他者のプライバシーを侵害する、不快、人種もしくは倫理の点で攻撃的、またはその他の面で不適切なコンテンツをアップロード、ダウンロード、投稿、メール送信、転送、保存、共有、インポートするか、その他の形で利用可能とすること。
わいせつ(≒エロ画像)を始め、様々なコンテンツが保存を禁じられてる事が分かります。
また、検閲に関しても記載があります。
コンテンツが本契約に違反し、不適切と認められるときは、いつでも予告なく、独自の裁量により、そのコンテンツを検閲、移動、拒絶、修正、および/または削除することができます。
児童に対する性的搾取(いわゆる児童ポルノ)に関しては、より積極的な検閲の存在が示唆されています。
セキュリティおよび詐欺や不正の防止。個人、従業員およびAppleを守るため、損失を防ぐため、ならびに詐欺や不正を防ぐため。これには、当社の全ユーザーの利益を図るために個人、従業員およびAppleを守る目的や、アップロードされたコンテンツを事前スクリーニングまたはスキャニングして、子どもの性的搾取に該当するなど違法な可能性のあるコンテンツを排除する目的が含まれます。
「コンテンツを排除」と書かれている事からも分かる通り、iCloud Driveに保存しているファイルが児童ポルノなど、子供の性的搾取に該当するものだった場合等には、Apple側がそのコンテンツを一方的に削除する可能性があります。
Appleは、かつて「iCloud 写真に性的児童虐待の画像がないかをチェックするシステム」を実装しようとして中止していますが、あくまで積極的な検閲をしないと決めただけで、iCloud上で一切検閲をしていないという訳ではありません。
まとめ:iCloudの利用は慎重に!
Appleはプライバシー保護を掲げています。なので、検閲もGoogleほど積極的では無いはずです。
しかし、基本的にiCloudを利用する際は、iCloud Driveを始め、データは全て運営=Appleに見られていると想定しておいた方が良いでしょう。
スキャンは過去の児童ポルノ画像のデータと照合しているだけで、写真やイラストを人が確認している訳では無いはずですが、仕事で使う場合や重要な個人情報を保存する際には念には念を入れて警戒しておくと良いでしょう。
筆者はプライバシー保護に拘り、重要なデータはE2EE(≒運営者にも解読できない暗号化)を採用しているクラウドストレージ「Sync」に預けるようにしています。
関連記事:Syncとは?世界最強のセキュリティを誇るクラウドストレージ
Appleも最近になって、iCloud DriveをE2EEに対応させたので、「セキュリティの問題は気になるが、引き続きiCloud Driveを使いたい」という方は、iCloudの「高度なデータ保護」の設定を確認しましょう。