iCloud+とは?価格やサービス内容を解説

iCloudのサブスクである「iCloud+」で使えるサービスや機能について紹介します。

iCloud+とは

iCloud+はiCloudのストレージ容量と複数の機能が追加されるiCloudのサブスクです。

iCloud+にアップグレードすると、あなたにぴったりのストレージを選べるだけでなく、あなたのすべてのデバイスがより一層連係して一段とパワフルな体験ができるようになります。すでに愛用しているiCloudの全機能に加えて、ネットサーフィンやEメールのための進化したプライバシー保護機能が使えるようになり、HomeKitセキュアビデオへの対応も強化されます。

出典:iCloud – Apple(日本)

iCloud+のプランと価格

iCloud+は月額課金です(いわゆるサブスク)。

プラン(価格)は以下の通りです。

価格(月額) 130円 400円 1,300円 3,900円 7,900円
容量 50GB 200GB 2TB 6TB 12TB
HomeKit セキュアビデオ 1台 最大5台 無制限
家族との共有 最大5人

出典:iCloud+ – Apple(日本)

月額がわずか130円のプランもあります。手頃に使えて良さそうですね。

当初は50GB、200GB、2TBの3つのプランしかありませんでしたが、2023年9月19日に6TBと12TBの新プランが追加されました

ちなみに、Appleのサブスクセットである「Apple One」に登録した場合も、もちろんiCloud+が利用できます。

iCloud+で使えるサービス

通常のiCloudにはない、iCloud+ならではサービスです。

メールを非公開に

「メールを非公開」は、独自のランダムなEメールアドレスを生成して、あなた個人の受信ボックスに転送する機能です。本物のEメールアドレスを共有せずにEメールを送受信できます。

Apple公式の説明がわかりやすいですね。

自分のメールアドレスを明かすことなく、メールを受信でき、不要になったらメールアドレスごと気軽に削除出来るので、メルマガの登録など「スパムだったら面倒だな」「解約が大変そうだな」という時に使えます。

独自のランダムなメールアドレスはAppleのアプリ「メール」で管理できる上、どのようなアプリやサイトでも使えるので使い勝手が良さそうです。

メールアドレスを独自ドメインに

iCloudのメールアドレスに独自ドメインを設定することができるようになります(カスタムドメイン)。

独自のドメイン名を使って、iCloudメールアドレスをあなたらしくすることができます。家族のみんなにも、それぞれのiCloudメールアカウントでそのドメインを使うように招待できます。

iCloudでは通常、「@icloud.com」というドメインのメールアドレスを利用することができます。これを自身が持っているドメインに変更できるということです。

例えば、筆者は「zinsoku.com」というドメインを持っているので、iCloud+に登録すれば、「example@icloud.com」を「example@zinsoku.com」に変更できるということです。

HomeKitセキュアビデオ

iCloud+では、HomeKitセキュアビデオ(防犯カメラ)をアプリ「ホーム」に追加することができます。

「ホーム」に追加できるHomeKitセキュアビデオカメラの台数は、iCloud+のプランによって異なります。

  • 50 GBプラン:1台のカメラ。
  • 200 GBプラン:最大5台のカメラ
  • 2 TB~12TBプラン:台数制限なし

さらに動画のデータをiCloudに保存しても、ストレージ容量を消費しません。

HomeKitセキュアビデオを使用すると、家庭用防犯カメラをホームAppに追加して映像を録画し、どこからでも見ることができます。映像はすべてエンドツーエンドで暗号化され、iCloudのストレージ使用量にカウントされることもありません。

出典:HomeKitセキュアビデオにより、防犯カメラの映像を暗号化してiCloudに保存する – Apple サポート (日本)

Private Relay(プライベートリレー)

プライベートリレーは、Safariでウェブサイトを閲覧する際、すべての通信を暗号化し、2つのサーバーを経由してサイトにアクセスすることで、ウェブサイト側に自身の個人情報を知られないようにする機能です。

Appleの公式サイトでは以下のように説明されています。

iCloud Private Relayは、ほぼすべてのネットワークに接続し、よりしっかりプライバシーを守りながらSafariを見られるようにします。あなたのデバイスから発信されるトラフィックを確実に暗号化するので、誰も傍受したり、読み取ることはできません。そして、あなたのリクエストはすべて、2つの異なるインターネットリレーを使って送信されます。つまり、Appleも含め、誰もあなたのIPアドレス、位置情報、閲覧履歴から詳細なプロフィールを作ることはできません。

出典:iOS 15 – 特長 – Apple(日本)

言うならば「Apple版VPN」「Apple版Tor」といった感じですね。

詳細:Apple版VPNであるiCloud+の「プライベートリレー」とは?

まとめ

使い勝手やセキュリティ(プライバシー)を向上させる非常に良いサービスですね。価格が据え置きなのも非常に嬉しいです。

参考