X(Twitter)は、xAIが開発と提供を行うチャットAI「Grok」の性能強化のために、ユーザーの投稿やGrokとの会話を収集しています。
継続的なサービス向上のため、XではXのポストに加えて、Grokでのユーザーのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整の目的で利用することがあります。これは、やり取り、インプット、結果が、サービスプロバイダーのxAIとこの目的で共有される可能性があることも意味しています。
出典:データ共有 / X
この事実は、Xのプライバシーポリシーやイーロン・マスク氏の発言でも確認できます。
Xによる情報収集を無効化する方法
XがGrokの為に行っている情報収集と学習は、設定から無効化する事が可能です。
スマホの場合
iPhoneやAndroidなど、スマホのアプリからGrokの学習を無効にするには、以下の手順で操作します。
- 左上にあるアイコンをタップし、メニューを表示
- 一番下にある「設定とサポート」の中にある、「設定とプライバシー」をタップ
- 「プライバシーと安全」をタップ
- “データ共有とカスタマイズ”の項目内にある、「Grok」をタップ
- Grokの項目内にあるスイッチをオフにする。
これで、XによるGrokの為の情報収集と学習を防ぐことが出来ます。
パソコンの場合
パソコンからGrokの学習を防ぐには、ブラウザからデータ共有の設定(こちら)へアクセスし、チェックボックスからチェックを外して許可を取り消せばOKです。
以下の操作でも、Grokの設定を開き、許可を無効化する事ができます。
- サイドバーにある3つのドット(「もっと見る」)をクリックする
- 「設定とプライバシー」をクリック
- 「プライバシーと安全」をクリック
- データ共有とカスタマイズの項目内にある、「Grok」をクリック
- Grokの項目内にあるチェックマークを外す。
ちなみに、チェックボックスの下にある、赤い「会話履歴を削除」というのは、Grokとの会話履歴を削除する事ができるリンクです。
鍵垢でも対応できる
ちなみに、Grokの学習に使用されるのは公開されているアカウントのポストのみです。
非公開設定(いわゆる鍵垢)のポストは学習に使われません。
その為、自身のアカウントを非公開にする事で、同様にXによる情報収集と学習を防ぐことができます。
アカウントごとに対応しよう
Grokによる学習の設定は、アカウントごとに設定されています。
ですので、学習を無効化する場合は、無効化したいアカウントごとに設定を行いましょう。
余談:Xが軽快になる?
真偽は不明ですが、この設定を無効化したユーザーの中には、Xが軽量化され、スマホが熱くならなくなった方もいるようです。
2024年6月頃から、X(旧Twitter)アプリの使用中に熱くなる、重くなるといった投稿が増えていますが、Grokの設定をオフにすることで、発熱や動作の問題が改善する場合があるようです。
しかし、「GrokをオフにしてもiPhoneが熱い」「Grokをオフにしても重い」という投稿もあるため、必ずしもGrokのオフで改善するとは限らず、デバイスにより効果に差があるようです。
Grokによる学習、もしくはそれに関連した影響によって、スマホに大きな負担がかかっているのかもしれませんね。
スマホの負荷について悩んでいる方は、設定をオフにしてみると、問題が改善するかもしれません。
まとめ
xAIのGrokによる情報収集と学習は、デフォルト(初期設定)で有効になっています。
なので、情報収集を無効化したい場合は、紹介した方法で自ら設定を無効にする必要があります。
Grokによる情報収集を防ぎたい方は、設定をチェックしておきましょう。