Google AdSenseはギャンブルをテーマにしたウェブサイトやブログに貼ってもポリシー違反(規約違反)にならないのか?
AdSenseのポリシー(規約)について解説します。
AdSenseは公営ギャンブルならOK
結論からいうと、公営ギャンブルなど一部のギャンブルに関しては制限付きでOKです。
Google AdSenseの公認プロダクトエキスパートである竹中氏は自身のウェブサイトでこう述べています。
結論から言うと「公営ギャンブル」であればポリシー違反となりません。公営ギャンブルというのは法律によって許可されているギャンブルで、競馬・競輪・競艇・オートレース・パチンコ・スロット・宝くじなどが該当します。ですからパチンコの情報サイトなにアドセンスの広告を入れることは問題となりません。
サッカーの toto(トト)もくじに入りますし、法律によって日本で認められているものですので大丈夫です。
また、元Google AdSenseの担当者である石田健介氏も著書でこう述べています。
AdSenseが利用できるのか判断に迷うジャンルとして、ギャンブル系のコンテンツが挙げられます。ひとくちにギャンブルといってもさまざまなものがありますが、AdSenseの場合は国によっても基準が異なります。
端的にいえば、その国で合法なものであれば問題ありません。
出典:本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60(154ページ)
一方でギャンブルに関するコンテンツの中でも、日本において違法なギャンブルに関するコンテンツはアウトです。
オンラインギャンブルに関するコンテンツについて
日本国内ではオンラインギャンブル(オンラインカジノ)は違法です。
しかし、Google AdSenseにおいては、あくまで「制限コンテンツ」であって、ポリシー違反(禁止)ではありません。
制限コンテンツとは、広告配信が減る可能性が高まるが、AdSenseを掲載する事自体は問題ない(ポリシー違反ではない)コンテンツです。
Google サイト運営者 / パブリッシャー向け制限コンテンツでは、必ずしもポリシーに違反していなくても、一部の広告主にとって好ましくない可能性のあるコンテンツの種類(タバコや娯楽用ドラッグなど)について規定します。つまり、ポリシー違反にはならないものの、コンテンツに広告枠の制限が適用されます。この場合、広告主様によって需要が決まるため、広告の供給が少なくなる、または広告がまったく配信されなくなる恐れがあります。
出典:Google サイト運営者 / パブリッシャー向けポリシーと制限コンテンツについて – Google AdSense ヘルプ
AdSenseでギャンブル系の広告が配信されることも?
ギャンブル系のコンテンツが許可されているのは、パブリッシャー(AdSenseの利用者)だけではありません。
広告主も一定の条件を満たせばGoogle 広告(Google AdSense等を通じて配信される広告)にギャンブル関連の広告は出稿する事が許可されています。
AdSenseにおいてギャンブル関連の広告は「デリケートなカテゴリ」に分類されるので、デフォルトでは非表示の設定になっていますが、AdSenseの管理画面にある「ブランド保護」の項目から配信を許可(不許可)する事が可能です。
配信を許可すると、自身のウェブサイトへギャンブル系の広告が表示されるようになります(逆に表示されるのが嫌な場合は、広告がブロックされているか確認しましょう)。
参考:AdSense でデリケートなカテゴリをブロックする – Google AdSense ヘルプ
ギャンブル系は稼ぎやすい?
デリケートなジャンルであるギャンブル系ですが、ギャンブル系は収益率が高い可能性があります。
パチンコに関するウェブサイトにGoogle AdSenseを掲載したら、10万PVほどのアクセスで40万円近くの収益が得られたケースもあるようです。
アクセス数は10万PVほどでしたが、AdSense収益だけで40万円近くの報酬があがっていました。ジャンルにもよりますが、一般的なサイトであれば10万PVで3万~10万円くらいのAdSense収益が相場です。
ギャンブル系サイトの収益性の高さは、ギャンブルビジネスの顧客単価の高さが要因だと考えられます。加えてギャンブルは依存性が高いので、魅力的な「広告」である場合が多く、クリック率も高い傾向にあります。
出典:本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60(156ページ)
もしパチンコや宝くじなど、ギャンブルに詳しい方は収益率が高い可能性もあるのでこの分野に詳しい方は挑戦してみても良いかもしれません。
ただし、法改正などにより、ギャンブルの扱いが日本でも今後変わる可能性があります。事実、日本でも”カジノ法案”によりカジノが近くに解禁されると予想されています。
また、オンラインカジノ(オンラインギャンブル)などは制限コンテンツなので、逆に収益が下がる可能性もあります。
ギャンブルはデリケートなジャンルなので、Google AdSenseで稼ぐためにギャンブルに関する記事やコンテンツを作る場合は、メリット・デメリットをよく考えて対応しましょう。
まとめ
Google AdSenseを利用しているウェブサイトであっても、日本国内(AdSenseを利用している国)で合法のもの(公営ギャンブル)に限ってギャンブルに関するコンテンツを掲載する事が可能です。
ギャンブル系の広告も配信されているので、ユーザー体験や収益の面でも良い結果が出るかもしれません。