Google AdSense(アドセンス)ではポリシー違反を犯した場合も、悪質でない場合はポリシー違反を訂正すれば、アカウントは再びアクティブ(有効)になり、Google AdSenseの広告配信が再開されます。
例えば、グラビアアイドルの画像など、少し性的な画像をサイトに貼ってしまっても、警告や広告配信の停止措置が行われるだけで、訂正をすれば(記事からグラビアアイドルの画像を削除すれば)再びGoogle AdSenseの利用を続けることができます。
しかし、中にはそうした警告や猶予なしで、一発でアカウント閉鎖になる事例もあります。
一発アウトのポリシー違反とは?
Google AdSenseにおいて、一発でアカウントが閉鎖となるポリシー違反には以下のようなものがあります。
1. 自己クリック
アフィリエイトの中には、自己クリックや自己アフィリエイト(自分でリンクをクリックして申し込みをすること)を許可しているものもあります。
しかし、Google AdSenseの場合は、自己クリック(自分のサイトに掲載しているAdSense広告をクリック)は一切禁止です。
他人にクリックを依頼するのもダメです。例外はありません。
パブリッシャー様がご自身の広告をクリックしたり、手動または他の方法で表示回数やクリック数を作為的に増やしたりすることは禁止されています。
※「パブリッシャー様」とは、サイト運営者のことです。
例えその広告に本気で興味を持った場合でもダメです。
広告に関心がある場合や、リンク先 URL を確認したい場合でも、自分自身の広告をクリックすることは禁止されています。
AdSenseは広告をクリックするだけで報酬が発生するので、自己クリックはGoogleや広告主の利益を阻害する重大な規約違反です。
収益を増やすためにAdSenseの広告を繰り返しクリックするなど、悪質な場合は、AdSenseアカウントが閉鎖される場合もあります。
ちなみに、Google AdSenseの広告を誤クリック(間違えてクリック)してしまった場合、特に謝罪や手続きをする必要はありません。
ご自身のサイトに表示された広告を誤ってクリックした場合、どうなりますか?
パブリッシャー様がご自身の広告を故意にクリックすることは許可されませんが、誤ってクリックするケースは十分に考えられます。このような場合に Google まで特別にご連絡いただく必要はありません。有効と見なされたすべてのクリックとインプレッションに対する収益は、アカウントに適切に配分されておりますのでご安心ください。
あくまで問題となるのは、意図的なクリックです。
なお、かつてはサイト上のAdSense解析や誤クリック防止のために利用されていた「Google Publisher Toolbar」は廃止されました。特に代わりとなるツールはありません。
2. 児童ポルノ
性的なコンテンツがあるサイトにAdSenseを掲載するのはポリシー違反です。
ですが、グラビアアイドルの写真など、大人の性的な画像であれば、警告が来るだけで、修正の猶予が与えられる事もあります。
しかし、児童ポルノの場合は一発でアカウント閉鎖です。
Googleは児童ポルノの定義が厳しい
Googleがポリシーで禁止している児童ポルノとは、日本の法律で定められた児童ポルノに限りません。
漫画やアニメ、イラスト、フィギュアなど架空の児童も対象になりますし、演者が児童に見える場合もアカウント閉鎖になる可能性があります。
Googleで約5年間、AdSenseの営業担当として働いていた石田健介氏は著書「元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍Upするプロの技60」でこう述べています。
アダルトコンテンツの中でも、児童ポルノコンテンツは少しでも入っていると一発アカウント閉鎖となります。
実際に児童ポルノではないものであっても、Google側が児童ポルノと判断した場合は、一発アカウント閉鎖の原因になります。こちらも児童の性的な描写でなくても、水着を着用したグラビアやイラストでも同じなので、注意が必要です。
専任担当者がアサインされ、ある程度優遇されるはずの大手サイトであっても、児童ポルノについては容赦なく一発でアカウント閉鎖となります。
Googleは被写体が18歳以上であっても、児童に見えたら児童ポルノとみなすという事です。
日本人は欧米人と比べて幼く見えるので、成人によるグラビアなどについても注意しましょう(そもそもセクシーなグラビア自体、ポリシー違反になる可能性が高いですが)。
関連記事:【AdSense】アニメや漫画もアウト!児童ポルノは一発でアカウント閉鎖
アカウントが閉鎖されたら、二度とAdSenseを利用できない
自分でGoogle AdSenseのアカウントを閉鎖(退会)した場合は、再度Google AdSenseに申し込むことで、利用を再開することができます。
しかし、ポリシー違反により強制的にAdSenseアカウントが閉鎖になった場合は、二度とGoogle AdSenseを利用することができなくなります。
メールアドレスや振込先などを変更してもダメです。そうしたやり方でAdSenseが再び使えてしまう場合もありますが、Googleは認めていないので、判明次第アカウントが再び閉鎖されるはずです。
Googleで約5年間、AdSenseの営業担当として働いていた石田健介氏は著書「元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍Upするプロの技60」でこう述べています。
メールアドレス・振込先・サイト情報などすべてを変えたとしても、AdSenseの再使用が許されるわけではありません。
ただし、すべての情報を変えて申請することでAdSenseアカウントが開設され、再度使用できる可能性はあります。しかし、これは再度の使用が許可されたということにはなりません。システムの抜け道をたまたま通ることができただけです。いつ以前のアカウント閉鎖の情報と紐づけられるかわからないうえ、それにより新しいアカウントが閉鎖になってしまっても異議を申し立てることはできません。
Googleでは、発信している場所が同じ、サイト情報が似ている、サーバー情報など、さまざまな条件をもって重複アカウントの調査をシステム的、人的に行っています。AdSenseの世界では基本的に裏技は通用しないと思っていたほうがいいでしょう。
このように、Googleはアカウント閉鎖者にかなり厳しく対応しています。いずれも広告主の不利益をなくすためです。こうならないようにポリシーを守ってサイトを運営し、もし警告が来てしまったらしっかりと対応しましょう。
まとめ
かつてのGoogle AdSenseは今よりも不正対策なども甘かったため、何も悪いことをしていないのに、(いたずらクリックなどにより)理不尽にアカウントが閉鎖されてしまうということもありました。
しかし、近年はさまざまな取り組みにより、そうした状況が改善しています。
ポリシー違反をしても、修正のチャンスが与えられ、スムースに広告配信を再開することが可能となっています。
ですが、油断は禁物です。Google AdSenseを利用している方はアカウント閉鎖の憂き目にあわないように細心の注意を払って利用しましょう。