新型Mac miniの電源ボタンは本体の底面に。その理由とは?

2024年、Appleはデザインが一新された新型Mac miniを発表しました

Mac miniのデザインが一新されるのは2010年以来、約14年ぶりです

そんな新デザインのMac miniで話題になっているのは、電源ボタンの位置です。

新型Mac mini、電源ボタンはなんと本体の底面にあります

正面から見て、左奥底面に電源ボタンがあります。

Mac miniの電源を切るためには、本体を持ち上げなければいけないという事ですね。

ちなみに、これまでのMac miniは電源ボタンが背面にありました

旧モデルのMac miniは、電源ボタンが背面の左端に存在する
画像:Mac mini – Apple

電源ボタンが底面にある理由とは?

新型Mac miniの電源ボタンは、なぜ本体の底面に搭載されているのか?

Appleの幹部であるグレッグ・ジョズウィアック氏ジョン・ターナス氏が、その理由をインタビューで答えています

私たちはMac miniを非常に小さくしました。前の世代の半分のサイズに相当します。なので、電源ボタンを最も適切な場所に配置する必要がありました。とても小さいので押しやすいです。指をそこに入れてボタンを押すだけです。

実際、最も重要なことは、Macの電源ボタンはほとんど使わないということです。私はMacを最後に起動したのがいつだったか覚えていません。

出典:Apple explains why the M4 Mac mini power button is located on the bottom – 9to5Mac(原文は英語)

つまり、Appleとしては「Mac miniのサイズを小さくする上で、電源ボタンの位置を再考する必要があった。みんなMacを頻繁にシャットダウンしないし問題ないよね」といったところでしょうか。

実際、新型Mac miniが発表された際は、「Macは電源を切らず、基本的にスリープモードで運用するから、電源ボタンが底面にあっても問題ない」という意見もありました

Appleはそうしたユーザーが多くいると見ているのでしょう。

実際に押してみた

筆者は家電量販店で実機を触り、実際に新型Mac miniの電源ボタンを押してみましたが、片手で簡単に押すことができました。

いちいちひっくり返したりする必要はないので、押しやすいと思います。

ただ、Mac miniを少し持ち上げる形になるので、ディスプレイの下など上側にスペースがない場所にMac miniを置くと、押すのが大変かもしれません。

Mac miniは下部に排気口があり、その分、本体が少しだけ机から離れていますが、その隙間はごく僅かなので、指を入れることは出来ません。なので、Mac miniを少し持ち上げることは避けられません。

まとめ

新型Mac miniが発表された際、X/Twitterでは電源ボタンの配置に驚きの声が上がっていました海外でも話題です。

しかし、先述通りMac miniの電源は頻繫にオン・オフする必要が無いので、特に困ることは無いでしょう。電源オフは物理的なボタンを押す必要ないですしね。

ただ、底面にサードパーティーの拡張ハブを付けたりVESAマウントでモニター等に固定してしまった場合は、電源が押せなくなってしまうかも…その点は注意が必要ですね(もっとも、サイズが大きく変わったので、いずれにせよ前モデルまでの拡張ハブやVESAマウントは使えないでしょうが)。

また、当然のことながら中には不便だという意見もあります。

参考:Mac mini – Apple