iPad Proのストレージ容量は何GBが最適なのか?選び方を解説します!
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ストレージ容量の目安
購入するiPad Proに最適なストレージ容量を考えるために、まずはアプリや動画、写真などのデータ容量がどの程度なのか把握しましょう。
iPad Proのストレージ容量を確認する方法
すでにiPad Proを利用している方は、まず自分がどの程度のストレージ容量を消費しているか確認しましょう。
iPad Proのストレージ容量は自分のライフスタイル(使用状況)に合わせて選ぶのが一番です。ですから現在の使用状況を把握することはネットでオススメのストレージ容量を調べるよりも大事です。
iPad Proの「設定」から「一般」→「iPadストレージ」と進めば、自分がどの程度ストレージを消費しているかわかります。
アプリや動画などの容量の目安
使用頻度が高いと思われる有名なアプリや動画などがどの程度のデータサイズ(容量)なのか例をあげます。
写真
iPad Proで撮影した写真は少なくとも数MGはあります。
アプリ
アプリ名 | 容量 |
X(Twitter) | 386.8 MB |
366.9 MB | |
LINE | 363.6 MB |
プラスメッセージ | 191.9 MB |
YouTube | 306.4 MB |
Gmail | 609.2 MB |
Google マップ | 317.9 MB |
Adobe Photoshop | 489.5 MB |
Adobe Illustrator | 898.3 MB |
Adobe Fresco | 849 MB |
CLIP STUDIO PAINT | 559.9 MB |
Affinity Designer 2 | 1.7GB |
※アプリのデータサイズは2025年1月6日のApp Storeの情報を元に記載しています。アップデートや利用状況によってデータ容量が増減することがあるので注意してください。
マンガ(Kindle)
マンガは絵なので本の中では容量を多く消費します。Kindleでマンガ(電子書籍)を多くダウンロードするとそこそこの容量になります。
本を読むたびにiPad Proにダウンロードするのであればさほど容量は必要ありませんが、あらかじめ複数の本をダウンロードしておく方は注意しましょう
- 鬼滅の刃 22:61.945MB
- ハイキュー!! 45:68.345MB
- チェンソーマン 9:49.623MB
映画(iTunes)
- スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼:5.1GB(1080p HD)
- 天気の子:4.85GB(1080p HD)
- パラサイト:5.24GB(1080p HD)
動画はかなりデータ容量が多いです。
特に画質がフルHD(1920×1080)で動画の長さが1~2時間ある映画などはかなりデータ容量が大きいので、ストレージ容量も相応の量が必要になります。
ですので「高画質な映画をたくさんiPad Proにダウンロードして観たい」という方は多くのストレージ容量が必要になるでしょう。
また、NetflixやAmazon Prime Video、YouTubeなどのストリーミング(動画を見るたびにその都度動画をネット経由で読み込む形)の場合も、いつでも動画が観られる様に端末(iPad Pro上)に動画をダウンロードした場合は同様に多くのストレージ容量が必要になる可能性があります。
Apple Intelligenceは多くの容量が必要?
2024年に、AppleはAI機能「Apple Intelligence」を発表しました。
iPad ProでApple Intelligenceを利用するには、7GBの空きストレージが必要です。
当初、必要な空きストレージ容量は4GBとされていましたが、日本語対応が行われるより早く、必要となる容量が増えてしまいました。
Apple Intelligence機能の第一陣が登場したとき、Appleは使用するためのさまざまな要件を公表しており、その1つが「4GBのストレージ容量」というものでした。ところが、ニュースメディアの9to5macによると、Apple Intelligenceは機能が増えるにつれて必要なストレージ容量も増加していて、その容量は7GBにまで膨れ上がっているそうです。
今後も、Apple Intelligenceの機能が増えていくに従い、必要となる容量も増えると考えられます。
ですので、(Apple Intelligenceに興味がないという方も)今後はApple IntelligenceがiPad Proのストレージ容量を7GB以上使うと考えた上で、ストレージ容量を選んだ方がいいでしょう。
ストレージ容量と価格
iPad Proはストレージ容量によって価格が大きく変わります。
最新のiPad Pro(2024年に登場したApple M4モデル)の価格は、以下のようになっています。
Appleの公式オンラインストアの場合、以下の価格になります(税込)。
iPad Pro(11インチ) | iPad Pro(13インチ) | |||
Wi-Fi | Wi-Fi+Cellilar | Wi-Fi | Wi-Fi+Cellilar | |
256GB | 168,800円 | 204,800円 | 218,800円 | 254,800円 |
512GB | 204,800円 | 240,800円 | 254,800円 | 290,800円 |
1TB | 272,800円 | 308,800円 | 322,800円 | 358,800円 |
2TB | 340,800円 | 376,800円 | 390,800円 | 426,800円 |
参考:iPad Proのメモリ(RAM)は16GB必要か?オススメは何GB?
512GBと1TBで7万円近く価格が違うのが分かると思います。
これは、メモリ(RAM)の容量が変わる為です(iPad Proは512GB以下のモデルには8GBのメモリが、1TB以上のモデルには16GBのメモリが搭載されています)。
また、1TBモデルと2TBモデルには画面の映り込みがより少ないという「Nano-textureディスプレイガラス」のオプション(+16,000円)も用意されています。
iPad Proには標準ガラスとNano-textureガラスが用意されています。どちらも極めて低い反射率を追求して作られているため、作業環境に応じて、あなたにぴったりのオプションを選べます。
新しいオプションのNano-textureガラスは、高い品質と正確な色再現が求められるワークフローや、調整が最も難しい環境光の照明下での作業に最適です。ナノメートル単位で精密に施されたエッチングが、画質とコントラストを維持しながら、環境光を散乱させて映り込みを一段と少なくします。
ちなみに、2024年のiPad Pro(Apple M4)から128GBは無くなりました(以前のモデルには128GBがありました)。
ストレージ容量の選び方
iPad Pro(Apple M2チップ)のストレージ容量には以下の5モデルがあります(2023年11月22日現在)。
- 128GB
- 256GB
- 512GB
- 1TB
- 2TB
各ストレージ容量ごとに比較と解説をします。
128GB
128GBはiPad Proでは一番容量が少ないモデルになります。
しかし、YouTubeやSNSを見たり、メールや写真をチェックするなど軽い使い方であれば128GBで十分です。
また、動画など容量が多いデータを使う場合も、自宅や会社などネット環境・パソコン環境が整っている場所で使うなら、iTunesやiCloud、Dropboxなど外部のサービスやパソコンと同期して使うことで少ないストレージ容量でもやりくりできます。
ただし、2024年に登場した最新モデル(Apple M4)には128GBは用意されていません。128GBを購入する場合は、自然と型落ちを選ぶことになります。
128GBのiPad Proがオススメな人
- メールやSNSのチェックなど、軽い使い方しかしない方
- データをパソコンやクラウドストレージなど外部で管理する方
- 一番安いiPad Proを購入したい方
- 型落ちでも良い方
256GB
一般ユーザーが使う場合、一番データ容量が大きいファイルは間違いなく動画になります。
動画をたくさん入れた場合、128GBのiPad Proでも容量がいっぱいになる可能性は十分あります。仮に映画が1本5GBとした場合、映画を20本入れたら100GBになります。
他のアプリやOSのデータ容量も考えると、128GBでも映画をたくさんiPad Proに保存する方は足りなくなることがわかるでしょう。
特に近年は高画質な映画やドラマが配信されており、iPad Proでそうした高画質動画を楽しみたいという方も多いでしょう。
そうした高画質動画をクラウド上に保存し、その都度ダウンロードするのではなく、iPad Proにたくさん保存(ダウンロード)していつでも見られるようにしたいという方は間違いなく256GB以上のモデルを選ぶべきです。
256GBのiPad Proがオススメな人
- 動画をダウンロードし、保存する
- 画像(写真)や音楽をたくさん入れる
- ゲームアプリをプレイする
- 動画、写真をたくさん撮る
- iTunesやiCloudをなるべく使わず、多くのデータをiPadに入れておきたい
512GB
非常に大容量です。下手なノートパソコンよりも多いストレージ容量です。
256GBでも少ない方…となるとそこそこヘビーユーザーの方だと思いますが、iPad Proにたくさんの電子書籍や動画(特に高画質な映画など)をダウンロードして保存する方にオススメです。
また、最近はiPad Proをノートパソコンの代わりに使用する方もいます。
iPad Proで動画編集や画像編集をする場合、動画ファイルやPhotoshopなどのファイルはデータ容量が多いので、iPad Proでノートパソコンのような本格的な作業をする方は512GB(以上)を選ぶと良いでしょう。
また、ゲームなど気軽に削除できないアプリをたくさんダウンロードする方にも512GBはオススメです。
512GBのiPad Proがオススメな人
- 動画をたくさんダウンロードし、保存する
- 画像(写真)や音楽をたくさん入れる
- ゲームアプリをプレイする
- 動画、写真をたくさん撮る
- 4K動画を撮る
- ストレージ容量のことあれこれ考えたくない人
- iTunesやiCloudを使わず、多くのデータをiPadに入れておきたい
- iPad Proをパソコン代りに使いたい
- 値段が高くても気にならない
1TB
iPad Proで動画編集をする方など、容量が大きいファイルをたくさんiPad Proに保存したいのならば、オススメの容量です。
動画やアプリ、電子書籍をたくさんダウンロード・保存したい方も1TBあればまず安心でしょう。
また、iPad Proは1TB以上のモデルになると、メモリ(RAM)が16GBになります(512GB以下は8GB)。
参考:iPad Proのメモリ(RAM)は16GB必要か?オススメは何GB?
そのため、ストレージ容量だけでなく、メモリのスペックを向上させたいと考えている方にもオススメのモデルです。
1TBのiPad Proがオススメな人
- メモリ(RAM)を16GBにしたい方
- Nano-textureガラスのオプションを選びたい方
- 高画質な動画をたくさんダウンロードし、保存する
- 画像(写真)や音楽を非常にたくさん入れる
- アプリをたくさんダウンロードする
- 動画、写真をたくさん撮る人
- 4K動画を撮る
- 動画など容量の大きいファイルを管理する人
- ストレージ容量が足りなくなることを心配したく無い
- iTunesやiCloudを使わず、多くのデータをiPad Proに入れておきたい
- iPad Proをパソコン代りに使いたい
- 値段が高くても気にならない
2TB
iPadシリーズの中では、iPad Proにのみ存在する大容量のモデルです。
パソコンであるMacシリーズと変わらない大容量ですね。
なお、こちらも1TBと同様、メモリは16GBです。
2TBのiPad Proがオススメな人
- 最高スペックのiPad Proが欲しい方
- メモリ(RAM)を16GBにしたい方
- Nano-textureガラスのオプションを選びたい方
- 高画質な動画をたくさんダウンロードし、保存する
- アプリをたくさんダウンロードする
- 高画質な動画や写真をたくさん撮る人
- 4K動画を撮る
- 動画など容量の大きいファイルを管理する人
- ストレージ容量が足りなくなることを心配したく無い
- iTunesやiCloudを使わず、多くのデータをiPad Proに入れておきたい
- iPad Proをパソコン代りに使いたい
- 値段が高くても気にならない
まとめ
近年、AppleはiPad Proをタブレットではなく、「タブレットとしても使えるノートPC」として売り出しています。
そのため、以前と比べ非常にスペックが上がっており、できることも増えています。
動画編集や写真の加工などをiPad Proで行うという方も珍しくないのではないでしょうか。iPad Proで本格的な作業ができるようになると、扱うデータの容量も増えてきます。
クラウドストレージなども充実してきていますが、やはりiPad Pro上にデータがあったほうが便利ですよね。
後から容量不足になると非常に不便なので、自分のiPad Proの使い方をよく考えて最適な容量を選んでください。
また、最新のiPad Proではストレージ容量によってメモリ(RAM)の容量も変わります。
- 8GB RAM:256GB、512GBストレージ搭載モデル
- 16GB RAM:1TBまたは2TBストレージ搭載モデル
なので、iPad Proの使用方法によっては、今までよりもストレージ容量選びが重要になってきます。
この記事がその手助けとなれば幸いです。