Proton Mail(プロトンメール)はスイスに拠点を置く、セキュリティとプライバシー保護にこだわったメールサービスです。
Proton Mailが安全な理由
なぜProton MailはGmailなど他のメールサービスと比べてセキュリティが優れていると言われるのか?
Proton Mailの安全性が高い4つの理由を解説します。
エンドツーエンドの暗号化
Proton MailはE2EE(エンドツーエンドの暗号化)を採用しており、自分がログインするまでProton Mail上のメールは全て暗号化されています。
メールの内容も、Proton Mailのユーザー同士であれば自動的に暗号化されるほか、非ユーザーに対してはパスワード保護を追加可能です。
そのため、Proton Mailの運営(従業員)やサーバーの管理人、さらには通信会社や政府でさえ、ユーザーのメールにアクセスする事は出来ません。
メールの内容を確認できるのはパスワードを知っている自分自身(とメールを送受信する相手)のみです。
一方、そんな強力なセキュリティのデメリットとして、自分がパスワードを忘れた場合は誰もアカウントにアクセスする事ができなくなります。運営でさえパスワードを記録していないので、一般的なウェブサービスにあるパスワードリセットが利用できないのです。
IPアドレス情報を保持しない
Proton Mailでは、ユーザーのIPアドレスを記録していません。
ただし、本拠地であるスイスの法律には従うため、スイス当局からの要請があった場合はIPアドレスを保存した上で、開示する場合もあると述べているので過信は禁物です。
もっとも、IPアドレスではメールの暗号化は解除できないため、その点は安心できます。
また、後述しますが、通信経路を匿名化するTorに対応したウェブサイトも用意しているので、IPアドレスの流出を危惧する方は、Tor版のウェブサイトを利用すると良いでしょう。
拠点はスイス
スイスに本社があるのも、同国が政治的に中立な永世中立国で、欧米の法執行機関と情報を共有しない事が理由です。
永世中立国として有名なスイスは、プライバシーを尊重した法律や制度があります。
スイスの強みは、中立性、法的安定性、そして政治的安定です。この強みは、サイバーセキュリティの分野でも当てはまります。 とりわけ、プライバシー保護が非常に強固で、規制が少ないことがスイスの最大の魅力です。
Proton Mailはスイスに法人格を持ち、本社を構えています。
そのため、Proton Mail上のデータはスイスの厳格なプライバシー法と中立性によって保護されます。
ただし、当然ですがスイスの法律には従います。過去にはスイスの裁判所がデータの開示命令を行った際にユーザーのIPアドレスを開示しています。
Torに対応
Proton Mailは通信経路を匿名化する「Tor」に対応したウェブサイトを用意しています。
そのため、Tor Browserを使う事で、通信経路を匿名化しながらProton Mailを利用する事ができます。
IPアドレスの流出や政府やプロバイダの検閲を危惧する方は、Tor版のウェブサイトからProton Mailを利用すると良いでしょう。
Tor版のProton Mailも、通常のウェブサイトと同様に全てHTTPSを利用しており、そのためのSSLサーバ証明書も取得してあるので安心です。
Torに対応したブラウザを使う事で、下のURL(リンク)からアクセスできます(SafariやGoogle Chromeなど、通常のブラウザからはアクセスできません)。
Tor版Proton Main:https://protonmailrmez3lotccipshtkleegetolb73fuirgj7r4o4vfu7ozyd.onion/
まとめ
Proton Mailは高度なセキュリティを誇るメールサービスなので、個人情報や機密情報が含まれるメールのやり取りにピッタリです。
公式サイト:Proton Mail