みなさんはBluesky(ブルースカイ)というSNSをご存知でしょうか?
「なんか聞いたことはあるけどよく分からない」という方も多いかもしれません。Blueskyは、Twitter(現X)の社内プロジェクトから始まったSNSで、「Xに代わるSNS」として世界中で注目を集めています。
この記事では、Blueskyとは何か、機能や他のSNSとの違いを初めての方にも分かりやすく解説します。
Blueskyとは?
Bluesky(ブルースカイ)は、テキストをメインとした新しいSNSです。
Twitterに似たデザインが特徴で、Twitterを使ったことがある人なら直感的に操作できます。

| 名前 | Bluesky(ブルースカイ) |
|---|---|
| ジャンル | SNS、マイクロブログ |
| URL | bsky.app |
| アプリ | App Store、Google Play |
| 開始日 | 2019年(Twitterの社内プロジェクトとして) |
| 運営会社 | Bluesky Social, PBC |
2019年にTwitter(現X)の共同創業者であるジャック・ドーシー氏らが発案し、Twitterの社内プロジェクトとして開始されました(現在、ドーシー氏はBlueskyの運営から離れています)。
その後、2021年にTwitterから独立し、2023年1月にiOS・Android向けアプリがリリースされました。当初は招待制でしたが、2024年2月に一般開放され、今では誰でも無料で始められます。
2026年現在、世界中で4,000万人以上のユーザーが利用しており、成長を続けています。
なぜBlueskyは注目されているの?
Blueskyが注目を集めた大きな理由は、Twitterの変化です。
イーロン・マスク氏による買収以降、Twitterは以下のように大きく変わりました。
- Xへのブランド変更
- タイムラインのアルゴリズム変更
- 広告の増加
- 一部機能の仕様変更・有料化
こうした変化に不満を持つユーザーが増え、「引っ越し先」としてBlueskyに関心が集まるようになりました。
特に、2024年10月にXがブロック機能の仕様変更を発表した際には、Blueskyのユーザーが24時間で50万人以上も増加したほどです。
分散型のソーシャルネットワーク・サービス「Bluesky」がユーザーを急増させている。17日からの2日間でユーザーが120万人以上増加し、18日に1200万人を突破した。Xがブロック機能の仕様やサービス利用規約を変更したことが要因とされ、一部のXユーザーがBlueskyに移行しているとみられている。
日本でもBlueskyへの関心は高く、Blueskyの公式日本語アカウントによれば、日本語話者は英語話者に次いで2番目に多いそうです。
はい、Blueskyにおける投稿言語としては、現在英語に次いで日本語が2番目に多くなっています。
皆さまのご利用のおかげです。ありがとうございます。
— Bluesky日本語(公式) (@jp.bsky.app) 2026年4月3日 10:57
Blueskyは”分散型SNS”である
Blueskyの大きな特徴の1つが、「分散型SNS」であることです。
「SNS」は知っている方が多いと思いますが、「分散型SNS」は知らない方も少なくないでしょう。
分散型SNSとは、一言で言えば「特定の会社に依存しないSNS」のことです。
イメージとしては、メールやSMSに近いと言えます。
メールサービスには様々な種類があります。
- Gmail
- Yahoo!メール
- Outlook
- iCloudメール
これらは異なる会社によって運営されているサービスですが、異なる会社のユーザー同士でメールのやり取りができます。これは共通のプロトコル(仕様)が使われているためです。
Blueskyも異なるSNSの間でフォローや投稿のやり取りができる仕組みを持っています。
それが「AT Protocol(ATプロトコル)」です。Blueskyが開発したこの技術に対応していれば、サービスの垣根を越えてユーザーをフォローしたり、フォロワーに向けてポストを投稿することが可能になります。
とはいえ、AT Protocolに対応したサービスは日本ではまだ身近ではありません。なので、Blueskyが分散型SNSであることを意識する機会は少ないでしょう。分散型SNSの知識が無くてもBlueskyは問題なく使えるので、「なんか難しそう」と思った方もご安心ください。
ちなみに、同種の仕組みには、ThreadsやMastodon(マストドン)で採用されている「ActivityPub」やTwitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏が支援している「Nostr(ノストル)」等があります。
Blueskyの機能について
投稿(ポスト)機能
テキストを中心に、写真・動画・リンクなどを投稿できます。
1投稿あたりの文字数制限は300文字です(全角半角は区別しません)。
ちなみに、Xは半角280文字、全角140文字です。有料プランのX Premiumに加入すると25,000文字までポストできます。Threadsは通常500文字で添付テキスト機能を使うと1万文字までポストできます。
| サービス | 文字数 | 長文 |
|---|---|---|
| Bluesky | 300文字 | 不可 |
| X/Twitter | 半角280文字・全角140文字 | 25,000文字(有料プラン) |
| Threads | 500文字 | 10,000文字(添付テキスト機能) |
リポスト・いいね・ブックマーク
Blueskyでは投稿の下部にあるボタンから「リポスト」「いいね」「ブックマーク」することが可能です。
気に入った投稿をリポストして自分のフォロワーに共有したり、ハートボタンでいいねしたりできます。相手に知られずブックマークをすることも可能です。

Xの「リポスト」「いいね」「ブックマーク」とほぼ同じ機能です。
フォロー・フォロワー
気になる人をフォローすると、その人の投稿がタイムラインに表示されます。
XやThreads、Tumblrと同じ仕組みですです。
ただし、Xと違って、相手をブロックしてもアンフォロー(フォローを解除)する事はできません。また、ブロックされたユーザーは、相手のアカウントを閲覧できないのでアンフォローする事はできなくなります。
その為、Xのブロ解(フォロワーをブロック&解除する事で相手のフォローを強制的に外す動作)はできません。
また、フォロワーを削除(相手のフォローを一方的に外す)こともできません。
ハッシュタグ&キャッシュタグ
Blueskyにもハッシュタグ機能が用意されています。機能はXやInstagramのハッシュタグと同じです。
また、ウェブ版では、ポスト内のハッシュタグをクリックすると、検索とミュートの選択が表示される仕様になっています。

ちなみに、キャッシュタグ機能もあります。キャッシュタグは「$」とティッカーシンボル(米国株の銘柄を識別するコード)の組み合わせです。例えば、Appleであれば「$AAPL」になります。Blueskyではハッシュタグと同様の機能を果たしています。
キャッシュタグは、ドル記号($)と企業株式の銘柄略称を入力すると、ハッシュタグのように機能するというもの。キャッシュタグを活用することで、Blueskyで同じ銘柄について話しているポストをチェックできるというわけです。
ダイレクトメッセージ
ユーザー同士でのダイレクトメッセージ(DM)にも対応しており、特定のユーザーと1対1のやり取りができます。
Blueskyでは「チャット」と言います。

ユーザー名の仕様
Blueskyでは、XやInstagramと同様にユーザー名(@から始まる英数字)を決めて使用します。
ユーザー名の後ろには自動で「.bsky.social」という文字列が付きます。
例えば、自身が「@example」と設定すれば、ユーザー名は「@example.bsky.social」になります。
これはURLになっており、ブラウザで「example.bsky.social」にアクセスすると、自身のページへリダイレクトする仕組みになっています。
なお、XやInstagramでは自身のページがドメイン直下に作られます。例えば、Xの場合、ユーザー名が「@jack」であれば、URLは「x.com/jack」となります。
これに対し、Blueskyでは「bsky.app/profile/jack.bsky.social」と「profile」を挟んだ位置にユーザー名が設定されます。
カスタムドメイン(上級者向け)
Blueskyでは、自身が保有している独自ドメインをユーザー名(ハンドル)に設定できます。
通常、Blueskyのユーザー名は「@example.bsky.social」といった形になりますが、独自ドメインを使えば「@example.com」のような形で表示できます。URL全体では「bsky.app/profile/example.com」となります。
例えば、Blueskyの公式アカウントは「bsky.app」というドメインを使い、ユーザー名を「@bsky.app」にしています。

独自ドメインを設定できるのはドメインの所有者だけなので、この機能は本人確認の代わりにもなります。
個人ブランディングやビジネス利用にも便利な機能です。
Blueskyのメリット・良い点
Blueskyのメリットや良い点を解説します。
広告が無い
Blueskyには広告がありません。
競合となるXやThreadsとの違いとして、もっともわかりやすいのは、Blueskyは広告が表示されないことだ。
Blueskyでは広告収入に頼るビジネスモデルとは相性が悪いとして、広告以外の手段で収益を得る戦略をとっている。
広告が表示されないので、Blueskyのタイムラインは非常に快適です。
「SNSを使うたびに広告でストレスが溜まる」という方には、これだけで乗り換える理由になるかもしれません。
BlueskyでCEOを務めていたジェイ・グレイバー氏によれば、将来的に広告が表示される可能性もあるものの、Blueskyを「広告まみれにすることは避けたい」と考えているようです。
また、広告に頼らない収益源として、Blueskyはドメインの販売を行っています。Blueskyから購入すれば、数回クリックするだけで、新しいドメインをBlueskyのユーザー名として設定できます。
カスタムドメイン(ユーザーが所有するドメインをユーザー名として設定できる機能)を提供しているBlueskyならではの機能です。

カスタムフィード
Blueskyには「カスタムフィード」という機能があります。
これは、特定のキーワードやジャンルの投稿だけを集めたタイムラインを、ユーザー自身が作ったり選んだりできる仕組みです。
たとえば「猫の画像だけを集めたフィード」や「特定のゲームの話題だけが流れるフィード」など、多様なフィードがすでに公開されています。自分の好みに合わせてフィードを選び、ホームにピン止めすれば、いつでも好きなフィードをタイムラインとして設定できます。
フィードを探し、ホームに設定するのはとても簡単です。Blueskyのアプリ上から誰でも出来ます。
ただし、アルゴリズムを考えてカスタムフィードを構築するには、他社製のツールを使ったり、プログラミングを行う必要があります。アプリから簡単にオリジナルのカスタムフィードを作ることはできません。その為、独自のカスタムフィードを作るのはハードルが高いです。
Blueskyのデメリット・注意点
Blueskyは非常によくできたSNSですが、懸念点もあります。
機能が乏しい
Blueskyは他のSNSと比べてまだ機能が乏しいです。
非公開アカウント(鍵垢)や予約投稿など、他のSNSにはある基本的な機能がありません。
今後、改善・発展していくと思いますが、正直使いづらい場面もあります。
個人的には予約投稿機能が無いのは不便でした…(外部ツールを使えば予約投稿可能ですが、出来ればBlueskyだけで予約投稿したいですね)。
盛り上がりに欠ける
Blueskyは盛り上がりに欠けます。
ユーザーがまだ少ない上に、Xのトレンドやおすすめのような機能も弱いためです。有名人や有名ブランドでアカウントを持っている人もまだ少ないですからね…
しかし、これは裏を返せば全体的に静かでシンプルとも言えます。
「Xなど他のSNSは騒がしく疲れてしまう」という方にとっては、むしろ都会の喧騒から離れたような落ち着いた環境が魅力的かもしれません。
なお、Blueskyの運営はもっとコミュニティが活気づくよう注力していくと述べています。
ちなみに、最新のユーザー数は以下のページから確認できます(英語)。
参考:Stats for Bluesky by Jaz (jaz.bsky.social)
エコーチェンバーが深刻
BlueskyにはXを離れたリベラル左派のユーザーが多く、エコーチェンバー(特定の意見や思想が増幅する排他的な言論空間)が生じていると指摘されています。アクティブなユーザーも減少傾向にあり、以前より居心地が悪くなったと感じるユーザーもいるようです。
発信するジャンルや内容によっては、Blueskyが合わない場合もあるかもしれません。
企業的になっていく?
分散型SNSとして立ち上がったBlueskyですが、ベンチャーキャピタルからの出資を受け、理事会を持つ一般的な企業体制へと移行しています。
BlueskyがTwitterと同様、企業化の道を歩む姿を見て、発案者のジャック・ドーシー氏は2024年5月に取締役を辞任しています。
ドーシー氏はTwitterがメールやSMSのような形(特定の企業に支配されない形でのコミュニケーション)になるべきだったと考えているようです。
近年、ドーシー氏はソーシャルメディアプラットフォームの進化に対してより批判的になっており、「Twitterは企業になるべきではなかった」と述べ、既に関係を断ったBlueskyについては「私や他のメンバーがTwitterで犯した過ちを繰り返しているように見えた」とまで指摘しています。
これはユーザーにとって直接的なデメリットではありませんが、Blueskyの方向性を考えるうえで知っておきたいポイントです。
気になるポイント
Blueskyを使う上で気になるポイントをいくつか解説します。
無料で使える?
Blueskyは完全に無料で利用できます。
有料プランの「Bluesky+」も計画されていますが、まだ実現していません。
招待制なの?
かつては招待制で、招待コードを持っている人しか登録できませんでした。
しかし、招待制は2024年2月に終了し、現在は誰でもメールアドレスだけで登録できます。
アプリはある?ウェブ版は?
iOS用とAndroid用の2種類の公式アプリが用意されています。
パソコンのウェブブラウザからも利用できます。
| 公式サイト | Bluesky |
|---|---|
| App Store | Bluesky Social |
| Google Play | Bluesky |
日本語に対応してる?
Blueskyは日本語に対応しています。
ただし、完全ではありません。一部の表示や会社のウェブサイトは英語になっています。
非公開アカウント(鍵アカ)はできる?
XやInstagramと違い、Blueskyには非公開アカウント機能はありません。
投稿はすべて公開となります。
なお、いずれ非公開機能に対応したいとのこと。
まとめ
BlueskyはかつてのTwitterのようなテキスト中心のシンプルで使いやすいSNSです。
X等、他のSNSと比べると機能が少なく、規模も小さいですが、それ故にシンプルで落ち着いた環境のSNSです。
「Xが使いにくくなった」「新しいSNSを試してみたい」という方はぜひ一度触れてみてください。