クレジットカードの「オーソリ」とは、カードを利用した際に、お店側がそのカードが問題なく利用できるか確認することです。
カード会社は、送られてきたクレジットカードの情報や決済の情報を確認し、問題がなければ(カードの限度額が十分ある、暗証番号が正しい、有効期限が切れていないなど)、お店側に問題ないという情報を返します。
こうした手順によってクレジットカードが有効で問題なく利用できることが確認されると、決済が完了し消費者は商品を買うことができます。
オーソリは消費者が操作する事はほとんどなく、クレジットカード会社の規約で加盟店に義務付けられている事もあるので、回避することはできません。
ちなみに、オーソリは「オーソリゼーション(authorization)」の略で、日本語では「信用照会」や「信用承認」などと呼ばれます。なお、本来は「許可」や「承認」といった意味です。
オーソリを行う理由
オーソリを行う理由はクレジットカード会社やお店がきちんとお金を支払ってもらうためです。
例えば、お店で1万円の商品をクレジットカードで購入する際、お店側はそのクレジットカードがちゃんと使えるものなのかわかりません。
もしカードが偽造や盗難されたものであったり、限度額に余裕がないものであれば、お店は代金を回収できず困ってしまいます。
そこで、お店はクレジットカードの決済端末を使って、クレジットカード情報をカード会社に問い合わせ、そのカードが有効なもの(ちゃんと利用できるもの)なのか確認します。
カード番号を照会したり、利用者に暗証番号を入力してもらうのもオーソリの1つです。
確認が済むと決済が完了します。
1円オーソリ
クレジットカードの利用明細を見ていると、使用した覚えがないのに、1円など少額の支払いが発生していることはありませんか?
これは「1円オーソリ」というオーソリの一種です。
通販サイトやウェブサービス等にクレジットカードを登録した際、そのカードが有効なものなのか、少額の請求(1円とは限らない)を行い確認しているのです。
クレジットカードの利用明細を見ていると、1円の支払いといった小額決済があり、気になった経験があるかもしれませんが、多くの場合1円オーソリです。
1円オーソリは、iTunes storeといった有料サービスの決済にクレジットカードを登録した際に、1円などの小額請求をテスト的におこない、有効なカードか確認する手法になります。
なお、1円オーソリの請求はキャンセルされるので、実際に支払いが必要になる事はありません。
請求のキャンセルが遅れたり、デビットカードなど即時引き落としのカードの場合は実際に支払いが発生しますが、後からちゃんと返金されます。
関連記事:クレジットカードの1円オーソリとは?なぜ少額の決済が行われるのか?
まとめ
クレジットカードのオーソリは不正利用を防ぐための非常に重要な仕組みです。
しかし、それは主にカード会社とお店(加盟店)のための仕組みなので、利用者には特にメリットは無く、また操作や手続きなどを行う必要もありません。