Instagramは人々(特に若い女性)のメンタルに悪影響を与える

SNSが人々のメンタルに悪影響を与える事が複数の研究で判明しています

中でも、Instagramは悪い影響を与える事が知られており、特に若い女性にその影響が顕著です。

Instagramは若い女性の心に悪影響を及ぼす?

英国(イギリス)のRSPH(王立公衆衛生協会)が14~24歳の若者約1500人を対象に調査を行いました。

その結果、SNSの中でも特にInstagramは若い女性にネガティブな影響を与えることが判明しました。

人々に最もポジティブな影響を与えているのはYouTubeで、逆に最もネガティブな影響を与えているのがInstagramであることが判明。Instagramは、ユーザーが自分に対して抱くボディイメージや、睡眠パターン、FOMO(取り残されることへの不安・恐怖)にネガティブなイメージを与えるとレポートには記されています。

特にInstagramが若い女性に与えるネガティブな影響が顕著で、調査に参加した匿名の女性は「Instagramに載せられている写真に写る体はフィルターがかけられ『完璧』に見えるように編集されているものですが、女の子たちがそれらを見ることで、自分たちの体が『十分ではない』と感じやすいのです」と語っています。

出典:最もメンタルヘルスに悪いアプリは「Instagram」 – GIGAZINE

Instagramが若い女性に悪影響を与えることは、Instagramの親会社であるMeta(旧Facebook)も認識しています。

フェイスブック(Facebook)の内部調査によると、10代のユーザーが同社傘下の写真共有アプリ、インスタグラム(Instagram) を利用することでメンタルヘルスに悪影響を受けることが明らかになった。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手したフェイスブックの内部文書によると、10代の少女の32%が、自身の体について自信がなくなったとき、インスタグラムがより悪い気分にさせたと答えている。

出典:インスタグラムが10代のメンタルに悪影響…フェイスブックは社内調査で把握していた | Business Insider

なお、Instagramと同じくMetaが運営するFacebookも同様に(使い方によっては)メンタルに悪影響を及ぼすことが分かっており、Facebookの利用をやめると家族や友人と過ごす時間やその他の現実での活動に費やす時間が増加し、主観的幸福度が向上するという研究結果もあります

SNSを制限してメンタルを守ろう!

Instagramに限らず、SNSは友達との連絡や情報収集など、様々な事に役立ちます。メンタルに良い影響を与えることもあります

例えば、Facebookは人々との交流に活用する事で、気分の上昇につながるといいます。また、LGBT(セクシャルマイノリティ)や障害者など、社会的に疎外されることの多い若者のつながりの場としても機能しています

一方で、使い方によってはメンタルに悪影響を与えてしまいます。言うまでも無く、それは若い女性に限りません。

アメリカ保健福祉省公衆衛生局が公開した報告書によると、「1日に3時間以上SNSを利用しているとメンタルヘルスの悪化リスクがSNS利用時間の短い子どもの2倍になる」といいます

SNSでメンタルを悪化させないためには、SNSの利用にルールを設けたりデジタルデトックスを行う事が重要です。