Appleは純正のニュースアプリ「Apple News」をiPhoneやiPad、Mac向けに提供しています。
どんなアプリなのか?日本で使うことはできるのか?
Apple Newsについて解説します。
関連記事:Apple Newsを日本で利用する方法
Apple Newsとは?
Apple Newsは、Appleが2015年に発表したApple純正のニュースアプリです。
著名な報道機関からインディーズ出版物まで、幅広いコンテンツの中から厳選されたニュースを配信しています。
Apple Newsは、米国、英国、オーストラリア、カナダにおいて1億人以上の月間アクティブユーザーに利用されており、選りすぐりの情報ソースから提供されるニュースに対する利用者のアクセス方法に革新をもたらしました。
オリジナルのニュースは配信しておらず、Google NewsやLINE NEWSなどと同じ、他社のニュースを集約するアプリ(ニュース・アグリゲーター)です。
なお、Apple Newsが利用できるのはiPhoneやiPadなどAppleの端末だけで、Androidでは利用できません。
人間の編集者によるキュレーション
Apple Newsはアルゴリズムを使って自動的にニュースをキュレーション(選択)するだけでなく、プロの編集者を雇い、実際に人間が記事をチェックしてアプリに掲載する記事を厳選しているのが大きな特徴です。
人間がニュースを選択する事で、Apple Newsはより多様なメディアから政治や経済などのハードニュースを選択する事が可能になっています。
政治的偏向
オンラインのニュースメディアのコンテンツに見られる政治的偏りを評価するアメリカの企業「AllSides」は、Apple Newsの記事選択は中道左派となっており、若干リベラル側に偏っていると評価しています。
メディアの偏向を評価するウェブサイト「Media Bias/Fact Check」も、Apple Newsを若干左派に寄っていると評価しています。
プライバシー保護
Appleはユーザーのプライバシー保護を強く訴えています。
それはApple Newsにおいても変わりありません。
Apple Newsには、他のニュースアプリと同様、ユーザーの好みや興味を学習して記事をオススメする機能が搭載されています。
しかし、ユーザーがどんな記事を読んでいるのか、Appleや出版社、広告主が知ることはできません。
Apple Newsが使える国
Apple Newsが使えるのは、以下の4ヵ国です。
- アメリカ
- イギリス
- オーストラリア
- カナダ
中でもイギリスでは、2021年12月に、最も多くのユーザーに利用されたニュースアプリに選ばれるなど、人気が高いです。
また、アメリカでは第46代大統領のジョー・バイデン氏が使っていることが判明しています。
しかし、日本を始め、ほとんどの国では利用できません。
AppleはApple Newsのアプリだけでなく、X(Twitter)でも、アメリカの編集者が選んだ記事をポストしているので、Apple Newsが使えない国に住んでいる方はこちらをチェックすると良いかもしれません。
参考:Apple News(@AppleNews)さん / X
Apple Newsを日本で利用する方法
Apple Newsは、日本では利用する事ができません。
かつては、ホーム画面やロック画面に設定できるニュースウィジェットに限り、利用する事ができましたが、現在ではニュースウィジェットも利用できなくなっています。
ですが、iPhoneやiPadの設定から、地域をApple Newsが使える国(アメリカやイギリスなど)に変更すれば、日本でもApple Newsのアプリを利用することができます。
関連記事:Apple Newsを日本で利用する方法
ただし、設定から地域を変えてApple Newsを使っても、すべての機能が利用できるわけではありません。日本にいては利用できない機能がいくつかあります(後述するApple News+など)。
そうした機能を利用しようとしても、「Sorry Unavailable」(すいません。利用できません)と表示されてしまいます。
Apple News+
Apple Newsには、雑誌や新聞を読めるサブスク「Apple News+」もあります。価格は月額9.99ドル(アメリカの場合)です。
Apple News+では、数百もの雑誌、人気の新聞や、上質なデジタル発行元のコンテンツをiPhone上で直接楽しむことができます。
Apple News+が利用できるのも、以下の4ヵ国だけです。
- アメリカ
- イギリス
- オーストラリア
- カナダ
残念ながら、日本では利用できません。