Standard Notesには一般的なウェブサービスにある、パスワードを忘れた場合の復元方法(パスワードの再設定)がありません。
そのため、Standard Notesはパスワードを忘れたら再ログインすることが一切できなくなってしまうので注意しましょう。
強力な暗号化によりパスワードは再設定できない
Standard Notesはユーザーの情報をE2EE(エンドツーエンドの暗号化)で保護しています。
これは暗号化を解除し、内容を読めるのは自分のデバイス(スマホやパソコンなどの端末)だけということで、インターネットの回線上やStandard Notesのサーバーでは情報を読むことはできないということです。
ノート(メモ)だけでなく、パスワードも同様に暗号化されているため、ユーザーがパスワードを忘れてしまった場合には誰もそのノートにアクセスできません。
Standard Notesの従業員であっても不可能です。
パスワード以外に信頼できる本人確認の方法もないので、パスワードのリセット(再設定)も不可能です。
公式ウェブサイトのヘルプにも記載されています。
Standard Notesではお客様のデータがサーバーに送信される前に、エンドツーエンドの暗号化を使用してお客様のデバイス上のデータを暗号化しています。このため、当社や他の誰もがお客様のノートの内容を読むことはできず、お客様の暗号化キーもわかりません。このため、パスワードのリセットは不可能です。
唯一の選択肢は、アカウントを削除してやり直すことです。アカウントと関連するすべてのデータを削除したい場合は、リセットの手順に従ってください。
パスワードを忘れた場合の対処法
パスワードを忘れてしまった場合は、Standard Notesのアカウントを削除して最初からやり直すしかありません。
筆者は一度、Standard Notesのパスワードを忘れてしまいましたが、まだアプリはログイン状態でした。
なので、ノートを全て(暗号化を解除した上で)エクスポートし、そのデータ(ノート)を新しく作ったアカウントにインポートすることで事なきを得ました。
もし、パスワードを忘れてしまったが、まだログイン中でノートのエクスポートが可能な場合には試してみてください。エクスポートをする際は必ず暗号化されていないデータをエクスポートしてください。
とはいえ、これは運よく上手くいった部分も大きいので、確実な方法ではありません(Standard Notesにログイン中のデバイスがなければ出来ません)。
まとめ
Standard Notesはパスワードの再設定が出来ないので、アカウントを作ったら絶対にパスワードを忘れないようにしましょう。
別途、信用できる場所にパスワードを保存しておくといいでしょう。
筆者はパスワード管理アプリにStandard Notesのパスワードを保存しています。
セキュリティが高度な証
パスワードをリセット(再設定)できないのは不便です。
しかし、パスワードのリセットができなければ、Standard Notesのアカウントが乗っ取られたり、誰かに盗み見られたりする危険性も下がります。
パスワードをリセットできないのはStandard Notesが他社サービスよりもセキュリティが高度であることの証だといえるでしょう。
公式サイト:Standard Notes(英語)