プライバシーを重視して作られたメモアプリ・Standard Notesには、プライバシー保護を実現する為の機能や特徴があります。
ここでは、そのうち代表的なものを6つ紹介します。
1. 最低限の情報でアカウントが作れる
Standard Notesを使うにあたって、個人情報は一切必要ありません。
利用に必要なのはメールアドレスとパスワードだけです。
また、Standard Notes側はパスワードを保存していません(その為、パスワードを忘れてしまうとパスワードリセットができずログインできません)。
最初から名前や年齢などの個人情報を登録する必要がないので、個人情報が流出するリスクもゼロです。
2. エンドツーエンドの暗号化
Standard Notesは、すべてのデータをエンドツーエンドで暗号化します。これにより、ユーザーのデータは通信する前にデバイス上で暗号化され、サーバーに送信されます。
こうした仕組みにより、ノートの内容はユーザー自身と共有相手以外には解読できません。
サーバー上に保存されているデータも暗号化されているため、第三者がアクセスすることも不可能です。サービスを提供しているStandard Notesの従業員でさえ、内容は確認できません。
3. データ収集の最小化
Standard Notesは、広告を表示したり、ユーザーデータを第三者と共有したりすることはありません。
アプリの使用状況や個人の行動データも一切収集されません。Standard Notesには(エラー報告を除き)使用状況を分析する機能が最初から含まれていません。
すべての機能は、ユーザーのプライバシーを最優先に考えた設計となっています。
削除したデータは14日で完全に消える
アカウントを削除すると、アカウントに関連するすべての情報がStandard Notesのデータベースから永久に削除されます。
Standard Notesが保持しているバックアップを14日分なので、14日が経過するとユーザーの情報は全て消えます。
参考:What information does Standard Notes collect about me?
4. ユーザーのプライバシーを尊重するビジネスモデル
Standard Notesは、プライバシーとセキュリティに重点を置いたビジネスモデルを採用しています。
同社の収益は主にサブスクリプションモデル(Standard Notesの有料プラン)によるものであるため、ユーザーの個人情報を収集したり、広告を表示したりする必要がありません。
そのため、ユーザーに対する高いプライバシー基準を維持しています。
Protonとの提携
Standard Notesを運営する会社(Standard Notes Ltd.)は、同じくプライバシー保護に焦点を当てたサービスを提供するProtonと提携しています(Proton Mailを提供しているあのProtonです)。
世界クラスの企業であるProtonと提携する事で、Standard Notesは小規模な企業でありながら、サービスを提供する体制をより盤石にしています。
ちなみに、Protonはスイスの非営利団体であるProton Foundationの傘下にあります。非営利の財団に管理される事で、Protonは株主や出資者の経済的利益ではなく、「世界中でプライバシー、自由、民主主義の発展を促進する」という使命を追求する事が可能になっています。
その為、「Protonと提携したことで、Standard Notesがプライバシー保護の理念を捨て、利益第一に走ってしまう」というリスクは非常に低いです。
5. 第三者による監査
Standard Notes社は、業界をリードするセキュリティ企業と協力して、暗号化、アプリケーション、サーバーコードの独立した監査を実施し、ユーザーのデータが安全で健全であることを確認しています。
セキュリティ監査は過去に4回行われており、結果のレポートは以下のページから確認できます。
参考:Has Standard Notes completed a third-party security audit?(英語)
6.オープンソース
Standard Notesはオープンソースで開発されており、ソースコードは全てGitHubで公開されています。
その為、誰でもStandard Notesがどのようなプログラムで動いているのか、検査・確認をすることができます。
まとめ
Standard Notesは、強力なセキュリティとプライバシー保護を実現しているメモアプリ(ノートアプリ)です。
内容の流出を恐れず、気兼ねなくメモできるアプリが欲しい方は、ぜひStandard Notesの利用を検討してみてください!