X(Twitter)では休眠アカウント(長期間利用していないアカウント)は運営によって完全に削除されてしまう可能性があります。
アカウントの作成後は、積極的にログインしてXをご利用ください。アカウントをアクティブな状態に保つには、少なくとも6か月ごとにログインするようにしてください。アクティブでない期間が長期にわたると、アカウントが恒久的に削除される場合があります。
しかし、今のところこのルールに則り、アカウントが削除された例は特に確認されていません。
マスク氏は休眠アカウントを削除する予定?
イーロン・マスク氏はXの休眠アカウントを削除し、ユーザー名(@から始まる文字列)を解放する予定だと自身のXアカウントで2022年12月9日に発表しました。
マスク氏によれば、削除対象となるXアカウントは何年もログインやツイートが行われていないアカウントで、その数は15億との事です。
しかし、それ以降は音沙汰なく、現在(2024年9月8日)も休眠アカウントの一斉削除は行われていません。
ちなみに、マスク氏が休眠アカウントの削除を発表する前から、元々利用している痕跡が無いアカウントは削除する可能性があるとヘルプには記されていました。
Twitter時代も休眠アカウントの削除が計画されるも中止
休眠アカウントの削除については、Twitter時代にもありました。
Twitterは2019年11月に「直近6カ月にログインしていないアカウントを削除する」という、マスク氏と同様の計画を発表しました。
しかし、故人のアカウントが消えてしまう懸念があった事から、2019年の11月28日に計画を撤回しました。
当時から現在まで、ヘルプページにはアクティブでない期間が長期に渡るアカウントは削除する場合があると記されていますが、実際には非アクティブなアカウントが削除されることは(少なくとも積極的かつ大規模には)ありませんでした。
ちなみに、当時Twitterが休眠アカウントの削除を検討していたのは、ユーザー名を解放する為ではありませんでした。
Twitterはメディアに対し、この取り組みの目的は、更新したプライバシーポリシーに全ユーザーに同意してもらうことだと説明した。また、休眠アカウントを削除することにより、フォロワー数に関する信頼性が向上するとも説明した。削除プロセスは、数カ月にわたって実施するとしている。
なお、取得されたまま休眠しているユーザー名を解放して他のユーザーが使えるようにするためではないともTwitterは説明した。
出典:Twitter、休眠アカウント削除へ 対象アカウントに12月11日までにログインするよう警告 – ITmedia NEWS
休眠アカウントのユーザー名が解放される?
Xがアクティブではないユーザー名を解放し、1件5万ドル(約750万円)で販売しようとしていることが2023年11月4日ごろに明らかになりました。
すでに、販売の打診を受けたユーザーが出ているとのことです。
こうした動きがある事から、Xはアクティブなアカウントをただ削除するのではなく、収益源に利用しようとしている可能性もあります。
まとめ
休眠アカウントが削除されれば、短くて意味のある貴重なユーザー名が解放され、再び取得できるようになります。
また、放置されているアカウントが個人情報ごと削除される事で、安全性も向上されます。
しかし、故人のアカウントなどが削除されてしまうリスクもあるので、なかなか実現には至っていません。