注意:iPod touchは在庫限りで販売終了となります!
Appleは2022年5月10日、iPodシリーズ最後のモデルである「iPod touch(第7世代)」を在庫限りで販売終了すると発表しました。
既に新品の購入は困難になっています。
Amazonでは整備済み品しかありませんでした(2025年9月10日に確認)。
iPod touchの時代再び?
iPod touchはiPhoneの廉価版のような位置付けのデバイスです。
そのため、iPod touchの機能やデザインは他のiPodよりも、iPhoneに非常に似ています。
そこで思うのは、「iPod touchはiPhoneの代わりになるのではないか?」ということです。
iPod touchは日本ではiPhoneより1年ほど早く発売されました。
当時の日本はガラケーが主流で、「iPhoneはアメリカ産の高くて機能に乏しい最新マシン」として一部の機械に強いマニアにしか売れていませんでした。
それもあって当時はiPod(touchに限らず)の人気がありました。
しかし、iPhone 4あたりからiPhoneが一般層にも受け始め、気づけばiPodの人気や知名度は無くなっていました。
それから年が経った今、iPhoneは多くの人にとってガラケーを上回る高性能スマフォとしての地位を確立しましたが、一方で「ここまで高機能でなくて良い」「値段が高すぎる」といった意見も増えてきました。
そんな今こそ、「iPhoneほど高機能ではないが、安価なiPod touch」の出番ではなでしょうか?
ということで比較、調査してみました。
iPhoneとiPod touchの比較表
まずは基本的な項目の比較です。
比較対象は最新のiPhone 17(2025年登場)とiPod touch(第7世代。2019年発売)です。
機種名 | iPhone 17 | iPod touch |
カラー(仕上げ) | ブラック、ホワイト、ミストブルー、セージ、ラベンダー | スペースグレイ、ゴールド、シルバー、ピンク、ブルー、PRODUCT RED |
容量 | 256GB、512GB | 32GB、128GB、256GB |
価格 | ¥129,800~ | ¥23,980~ |
サイズ | 149.6 x 71.5 x 7.95 | 123.4 x 58.6 x 6.1 |
重量 | 177 g | 88 g |
ディスプレイ | 6.3インチ(Super Retina XDR) | 4インチ(Retina) |
チップ | A19 | A10 Fusion |
Face ID | あり | なし |
通信 | Wi-Fi 7、5G | Wi-Fi |
端子 | USB-C | Lightning |
最新モデル | iPhone 17シリーズ(2025年) | iPod touch(2019年) |
次はそれぞれの項目を掘り下げます。
iPod touchを使うメリット
iPhoneと比べた時のiPod touchのメリットです。
価格が安い
上の表でも明らかでしたね。
Appleの公式サイトだと、iPhone 17は256GBで129,800円です。
現在、公式が販売している中でもっとも安いiPhone 16eは99,800円です。
一方、iPod touchは32GBで¥23,980です。非常に安いですね。
しかし、iPod touchは販売終了したため、今後は本来より価格が高い美品の中古か、あまり状態が良くない安い中古だけになっていくのでは?と思います。
契約が不要
iPod touchの購入に携帯キャリア等の契約は不要です。
SIMカードも必要ありません(そもそもiPod touchにはSIMカードが入りません)。
未成年でもお金がなくても、iPod touch本体を買うお金があればiPod touchを使うことができます。
iPhoneもSIMカードなしで使えますが、初期化した場合、SIMカードがないとアクティベーションできず、使用することが出来ない場合があります。
軽い!
iPod touchはiPhoneの約半分の重さなので非常に軽いです(88g)。
4インチがある
iPhoneが大型化していますが、iPod touchは現在も4インチです。
iPhoneの場合、最小でも6.1インチです(iPhone 16および16e)。
小さなiOSデバイスが欲しい方は一考する価値ありです。
イヤフォンジャックがある
iPhoneはiPhone 7以降、イヤフォンジャックを廃止しています。
しかし、iPod touchは2019年に発売された最新型(第7世代)でもイヤフォンジャックがついています。
有線イヤフォンは充電やペアリング設定を気にする必要がなく、安価で種類も多いので、有線イヤフォンが使えるのは地味に大きなメリットです。
iPod touchを使うデメリット
iPhoneには出来てiPod touchでできないこととその解決策を紹介します。
スペックが低い
iPod touchは最新の機種でも2019年モデルとなっています。
搭載しているチップはA10 Fusionチップで、iPhone 7やiPhone 7 Plusと同等のスペックです。サポートしているiOSはiOS 15(2021年)までです。
ハード的にもソフト的にもかなりスペックが低いです
Appleは2022年5月10日に、iPod Touchの販売を終了すると発表しており、今後新機種が出る可能性もありません。
正直、通常利用にはかなり困難なスペックです。
電話機能がない
iPod touchには電話機能がありません。
解決策
LINEやSkypeを使えば電話機能がなくても電話と変わらない使い方ができます。
マイクが付いているヘッドフォンを用意するか、iPod touch上部に向かって話せばOKです。
*iPod touchは上部にマイクがあります。
また電話番号が欲しい!というならば050系のサービスを使うといいでしょう。
電波がない
iPod touchには4GやLTEといった通信ができません。インターネットはWi-Fiのみ。
もちろん、最新のiPhone 13シリーズと違い、5Gにも対応していません。
そのためiPod touch単体ではインターネットが使えません。
解決策
カフェ等のWi-Fiポイントを転々したり、Pocket Wi-Fi等を持ち歩けば、多少不便ですが外でもインターネットが使えます。
GPSがない
iPod touchにはGPSがありません。
Google Maps等はWi-Fi環境下でのみ、Wi-Fi(基地局等)の場所を表示してくれます。
そのため、出先や家で地図を確認するぶんにはいいですが、道に迷った、方角がわからないというときには多分役に立ちません。
解決策
土地勘を身につけるしかないです。
端子がLightningである
iPhoneは2023年に登場したiPhone 15シリーズから、端子にUSB-Cを採用しています。
その為、Androidなど他のデバイスに利用しているUSB-Cケーブルを使いまわす事ができます。
しかし、iPod touchの充電やデータ同期に利用する端子はLightning端子です。ちょっと使い勝手が悪いですね。
解決策
Lightning端子をUSB-C端子に変換できるアダプタを利用しましょう。
Touch IDやFace IDがない
Touch IDやFace IDを搭載したiPod touchはありません。
解決策
諦めましょう。
最新型のiPhoneであるiPhone 17シリーズにもTouch IDはありませんし(Face IDはあるけど)。
Apple Payが使えない
iPhone 7以降のiPhoneと違ってApple Payが使えません。
解決策
諦めましょう。
防水ではない
iPhone 7以降のiPhoneと違って防水(耐水)ではありません。
解決策
カバーで対応しましょう。
結論:iPod touchは使えない
2025年現在、iPod touchをiPhoneの代わりとして運用するのは現実的ではありません。
iPhoneと同じアプリが利用できることから、かつては音楽プレイヤーやゲーム機として魅力的でしたが、iOSのアップデートに対応していない今では、それも困難でしょう。
新機種が出ていないのはもちろん、現行機種も販売が終了しているので、新品を入手することすら難しい状況です。
iPod touchを購入するなら、中古のiPhoneを購入し、SIMなしで運用する方が現実的です。