iPad miniはiPhoneの代わりになるか?

iPad miniはiPhoneの代わりになるのでしょうか?様々な点から比較し、調べてみました。

iPhoneとiPad miniの比較表

まずは基本的な項目の比較です。

比較対象はそれぞれ最新型のiPhone 16シリーズとiPad mini(第7世代)です。

機種名 iPhone 16 iPad mini(第7世代)
カラー(仕上げ)
  • ブラック
  • ホワイト
  • ピンク
  • ティール
  • ウルトラマリン
  • ブルー
  • パープル
  • スターライト
  • スペースグレイ
ストレージ容量
  • 128GB
  • 256GB
  • 512GB
価格(Apple Store) ¥124,800~ ¥78,800~
サイズ 147.6 mm x 71.6 mm x 7.80 mm 195.4 mm × 134.8mm × 6.3 mm
重量 170 g
  • 293 g(Wi-Fiモデル)
  • 297 g(Wi-Fi + Cellularモデル)
ディスプレイ 6.1インチ(Super Retina XDR) 8.3インチ(Liquid Retinaディスプレイ)
チップ A18 A17 Pro
生体認証 Face ID Touch ID
Apple Pay タッチ、アプリ アプリ
通信 Wi-Fi 7、VoLTE、5G Wi-Fi 6、(Wi-Fi + Cellularモデルもあり)
最新モデル iPhone 16シリーズ(2024年) iPad mini 7(2024年10月23日

出典:Apple(日本)

次はそれぞれの項目を掘り下げます。

iPad miniを使うメリット

iPhoneと比べた時のiPad miniのメリットです。

iPad miniは画面が大きく、見やすい

細かい性能の違いなどがわからなくても、一瞬でわかるのが何と言っても画面の大きさです。

iPhoneは一番大きいiPhone 16 Pro Maxでも6.9インチです。

一方のiPad miniは8.3インチ。本や漫画を読んだり、動画を見るのに最適なサイズです。

もちろん、画面が大きいとメールやSNS、ウェブ閲覧もしやすいです。

iPhone 16 Pro Maxでも画面が小さいと思う方は、iPad miniを一考する価値ありです。

iPad miniは値段が安い

iPad miniはiPhoneよりも安いです。

Apple StoreだとiPhone 16は128GBで124,800円です。iPhoneの中で一番安いiPhone SE(第3世代)は64GBで62,800円です。

一方、iPad miniは128GBで84,800円。5G回線が使えるWi-Fi + Cellularモデルでも104,800円です。

Wi-Fiモデルは契約が不要!

iPad miniの場合、Wi-Fiモデルを選べば、購入の際に携帯キャリア等と契約する必要がありません。

iPhoneでもSIMフリーモデルや中古であれば契約不要で購入できます。

ですが、iPhoneの場合、SIMカードが入っていないとアクティベートができず、使用が出来ない可能性があります。

iPad miniは薄い!

iPad mini 7はiPhone 16よりも薄いです。

iPhone 16は厚さが7.8 mmです。これに対し、iPad miniの薄さは6.3 mm。

1mm以上の差があります。現在、Appleが販売しているiPhoneは一番薄いモデルでも厚さが7.3 mm(iPhone SE)なので、この点はiPad miniが優れている点と言えるでしょう。

iPad miniなら紛失しづらい

iPhoneを無くしてしまったり、どこに置いたか忘れて探してしまったという方はいませんか?

iPhoneを無くしてしまう原因の一つは、iPhoneが小さいからです。

その点、iPad miniならばどうでしょうか?

iPhoneは小さく、様々なポケットや引き出しに入ってしまいますから、無くしやすく落としやすいです。

しかし、iPad miniであれば、miniとはいえそこそこのサイズがあるのでジーンズなどのタイトなポケットには入りません。

大きいので視界からも消えずらく、紛失のリスクを減らせます。

iPad miniの直接のメリットではありませんが、iPhoneなどスマートフォンの紛失で困っている方や悩んだ経験がある方は、紛失防止に大きくて無くしづらいiPad miniを選ぶのも良い選択です。

Touch IDがある!

iPad miniには指紋認証である「Touch ID」が搭載されています!

Touch IDは最新のiPhoneには搭載されていません。現役モデルの中でTouch IDが搭載されているiPhoneはiPhone SE(第3世代)だけです。

生体認証(身体を使ったロック解除)はFace IDより、Touch IDの方が良いという方には嬉しいポイントです。

iPad miniを使うデメリット

iPad miniのデメリット

iPhoneには出来てiPad miniでは出来ないことと、その解決策を紹介します。

電話機能がない

iPad miniには電話機能がありません。

解決策

LINEやSkypeを使えば電話機能がなくても、通話をすることができます。

マイクが付いているヘッドフォンを用意するか、iPad miniのマイクに向かって話せばOKです。

また「電話番号が欲しい!」という方は050系のサービスを使うといいでしょう。

外出先でネットが使えない

iPad miniのWi-Fiモデルでは5GやLTEといった通信ができません。インターネットはWi-Fiのみ。

そのためiPad mini Wi-Fiモデル単体ではインターネットが使えません。

解決策

外出先でネット通信ができる「iPad mini Wi-Fi + Cellularモデル」を購入しましょう。

最新のiPad mini 7であれば、5G通信が使えます。

もしくは、カフェやホテル、空港等のWi-Fiポイント(フリーWi-Fi)を活用したり、Pocket Wi-Fi等のモバイルWi-Fiルーター使うのも良いでしょう。

iPhoneなどのテザリングを利用するのも良いですね。

GPSがない

GPSもiPad miniのWi-Fiモデルにはありません。

Wi-Fiと接続すればGoogleマップ等の地図アプリを使うことはできます。

しかし、インターネット接続時の位置情報を使っているだけなので、場所によっては大きくずれる上、常時自分の居場所を確認するような使い方(カーナビなど)は出来ません。

そのため、出先や家などで地図を確認する分にはほとんど問題ありませんが、道に迷った、方角がわからない、という場合にはおそらく役に立たないでしょう。

解決策

GPS機能がついている「iPad mini Wi-Fi + Cellularモデル」を購入すればOKです。

Wi-Fiモデルならば、カフェなどのフリーWi-Fiスポットに立ち寄る度に確認すると良いでしょう。

防水ではない

iPhone 8以降のiPhoneには防水(耐水)機能が付いています。

しかし、iPad miniには防水機能がありません

解決策

カバーで対応しましょう。

Face IDがない

iPad miniには顔認証機能である「Face ID」が搭載されていません。

解決策

代わりに指紋認証である「Touch ID」が搭載されています。Touch IDを使いましょう。

(ちなみに、iPad ProにはFace IDが搭載されていますが、Touch IDは登載されていません。)

Apple Payを店頭で使えない

Apple Payを使って店頭で支払いができるのはiPhone(とApple Watch)だけです。

iPadもAppleに対応していますが、店頭では使えません。

筆者はよくiPhoneのApple Payで支払いをするので、これは地味に不便に感じますね。

参考:Apple Pay に対応しているデバイス – Apple サポート

解決策

対応していない以上、クレジットカードやSuica、iPhone以外のApple製品ならApple Watchを持ち歩くしかありません。

まとめ

電話ができないのは少々残念ですが、それ以外はiPad miniも決してiPhoneに劣っていないのでは無いかと思います。

メインのスマートフォンの代わりにするのは難しくとも、スマートフォンを2台持ちする代わりにiPad miniを持つのは非常に良い選択肢だと思います。

新しくiPhoneの購入を検討している方、特にiPhone 16 Pro Maxのような画面の大きなiPhoneが欲しいと考えている方は、iPad miniも合わせて検討してみてはいかがでしょうか?