仕事や勉強、家事などが思うように進まない…
そんな時は「完璧を目指すよりまず終わらせろ」という言葉を胸に行動しましょう。
この言葉は、Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏が、同社が上場する際に、Facebookの”精神”として紹介した言葉です。
参考:ザッカーバーグの名言「完璧を目指すよりまず終わらせろ」とは?
仕事も勉強もこの言葉を意識しながら作業することで、生産性の向上が期待できます。
その理由を4つ紹介します。
完璧主義に苦しまなくなる
完璧を目指してこだわってしまうと、1つの仕事を終えるのに時間がかかってしまいます。
完璧を追求することは、一見良いことに思えますが、完璧主義は時に生産性を下げる悪習になることも事実です。
そこで「完璧を目指すよりまず終わらせろ」です。
完璧なものなんてありません。完璧を目指したらきりがありません。完璧を目指すよりも、まず物事を片付けることに集中しましょう。
物事を一度完成させてから修正するのも悪くはありません。
素早く仕事を片付けることで、問題がおこった際の対処も迅速に余裕を持って対処できるようになり、結果的に”完璧”に近づきます。
まずは終わらせましょう。
Twitterを買収し、Xに作り替えているイーロン・マスク氏も同様のアプローチでビジネスに取り組んでいます。
すぐ壊れたり、問題が起きたりすることも、しょっちゅうあります。それでもイーロンは言うのです。「完璧なものは出ない。でも、出すんだ」と。彼は、まずは出してしまって、とにかくフィードバックをたくさん吸い上げていこうという考え方です。そこは、ある面ですごく正しいと思います。
スペースXがまさにそうでしょう。2023年4月には打ち上げた大型宇宙船「スターシップ」が空中で爆発したことがありましたが、それは彼にとっては「いい実験ができた、多くのことを学んだ」ということになります。
人によっては、そんな発言を負け惜しみと捉える人もいるしょう。でも、たしかにいい「実験」なのです。どんなに石橋を叩いても、どんなに議論を重ねても、「実行」という「実験」をしなければ理論だけでは革新的な成功は生まれないのかもしれません。
出典:なぜ「日本人が愛するTwitter」はカオスなSNSになったのか…大改革を断行したイーロン・マスクの惜しい欠点 「善と悪」を峻別する絶妙なハンドリングは苦手かもしれない | PRESIDENT
先送りが無くなり、物事がすぐに片付く
「やるべきことの先送り」が起こる原因の1つに「物事を完璧に仕上げたい」という気持ちがあります。
しかし、完璧に仕事をこなすために詳細な下調べやスケジュール調整をすると、非常に時間がかかってしまいます。
仕事などのタスクは、場合によっては、予定を立てるよりその場で片付けてしまった方が良いこともあります。
生産性向上のテクニックである「GTD」では、「2分間ルール」といって、2分以内に出来ることは、予定に追加せずその場で片付けることを推奨しています。
完璧にこだわって予定を先送りするくらいなら、まずは一度終わらせ、仕事を片付けるよう心がけましょう。
100%の出来でなくても、ある程度の形になれば良いと考え、作業を終わらせる。
そうすることで、ToDoやスケジュールに追われたり、未消化の予定が溜まるといった辛い日々から解放されます。
フットワークが軽くなる
最初から完璧を目指そうとすると、勉強や下調べに必要以上に時間をかけたり、言動が慎重になったり、十分なコンディションや時間が確保できるまで待つなど、フットワークが重くなってしまう可能性があります。
「完璧を目指すよりまず終わらせろ」を心がける事ができれば、いつまでも準備が終わらないという状態を避けることができ、素早く積極的に行動することが出来るようになります。
その結果、仕事が次々と片付き、生産性が向上します。
また「完璧を目指すよりまず終わらせろ」という意識を持ちフットワークを軽くすることは、一つの仕事に対してだけではなく、自身のライフスタイルや習慣、仕事への姿勢をアクティブに、前向きに変える力があります。
効率的に仕事を進める事ができる
頭の中であれこれ考えるより、一度実際に手をつけてみた方が、頭の中だけで考えるより、多くの改善案や問題点に気付くことができます。
ザッカーバーグ氏は、「アイデアはいきなり完成形でやってきたりしない。それについて取り組んでいるうちにだんだんクリアになってくるのです。とにかくまずは始めなくては。大きな成功は『失敗する自由』によって生まれます」と言っています。
この考え方は「リーン・スタートアップ」と似ています。
シリコンバレーでスタートアップから大企業まで多くの企業が採用していると言われているリーン・スタートアップは、まさに「完璧を目指すよりまず終わらせろ」というスタイルのマネジメント手法と言えるでしょう。
リーンスタートアップとはコストをかけずに最低限の製品・サービス・機能を持った試作品を短期間でつくり、顧客の反応を的確に取得して、顧客がより満足できる製品・サービスを開発していくマネジメント手法のこと。
まとめ
完璧主義の方には、「完璧を目指すよりまず終わらせろ」という姿勢は辛いかもしれません。
ですが、この言葉を胸にこだわりを捨て「脱完璧主義」をしてみましょう。
その軽快さが快適になりますし、結果的に多くの物事に時間を割けられるので結果的に仕事は完璧に近づくはずです。