空き巣が盗みに入りたくない家はどんな家なのか?
事件記者が空き巣で服役中の受刑者…すなわち”元泥棒”に取材して分かった「空き巣に入られないために注意した方が良いこと」を紹介します。
*この記事は米国のニュース「We asked 86 burglars how they broke into homes」を参考にしています。日本とは事情が違う場合があるのでご注意ください。
空き巣が嫌がる家とは?
米国(アメリカ)のオレゴン州ポートランドにあるKGWニュースの事件記者であるイボシ氏が窃盗で捕まった86人の受刑者を対象に取材を行い、その結果を発表しました。
その中から、空き巣対策に使える情報を7つ紹介します。
1.家が外から見えるようにする
空き巣は誰かに見られることを嫌います。そのため、大きなフェンスや木や茂みが生い茂った家を探します。
家の周りに大きな木や茂みがあるなら要注意です。
茂みや木を刈り、手入れして外から家の中が見えるようにしておきましょう。死角を作らない事が大切です。
また、夜は照明で家が見えるようにしましょう。
2.人が在宅中であるかのようにみせかける
外出時もテレビやラジオを付け、最低でも1つ明かりをつけておきましょう。
誰かが家にいると思わせる事は、空き巣に対する強力な対策です。
家の中からテレビやラジオの音が聞こえたら、空き巣は誰かが家にいるかもしれないと恐れ、その家を避けます。
これは受刑者への調査の中で最も多い回答だったとの事です。
ある元泥棒は「(テレビやラジオの音が聞こえたら)絶対に盗みには入らない」と調査に回答しています。
3.車を停めておく
車を停めておくのは空き巣対策の中でも最善の方法の1つです。
家に車が止まっていれば、誰かが家にいる事を示すからです。
調査に参加したほぼすべての元窃盗犯が、車があるのを見かけたら、その家には近づかなくなると回答しています。
もし可能であれば、外出時にも予備の車が見えるような状態だと良いですね。
4.防犯カメラを設置する
防犯カメラを購入し、見える位置に設置する事が大切です。
一般的に、防犯カメラは空き巣対策になります。
ただし、防犯カメラがある=貴重品がその家にあることを示すという意見もある様子。
5.警備装置を付ける
家の警報装置が作動した場合、多くの空き巣は立ち去ります。
しかし、中には警報装置を停める方法を知っている空き巣もいるので油断は禁物です。
6.ご近所づきあいを大切にする
ご近所付き合いをして、他人の家に不審者を見かけたら警察に通報するような関係性を作りましょう。
近所の人に予定を知らせておき、不審者が現れたり、何か怪しい動きがあったらすぐ報告してもらうようにするのも重要です。
7.犬を飼う
大きな犬を飼っていたら、ほとんどの空き巣は近づかないといいます。
ただし、小型犬であれば気にならないようです。
とはいえ、空き巣対策のためだけに犬を飼うのは現実的に無理ですよね…
まとめ
空き巣は手軽に入れる家を狙いますから、少しでも「我が家に侵入するのは面倒だぞ!」と思わせることが重要です。
総じて言えるのは、掃除や片付けなど、ちゃんと家の周囲の手入れをすること、そして家を留守にする際の対策を考えること。
この2つが重要ですね。
余談
なお、この取材を受けた受刑者の多くは反省しているといいます。
ある受刑者はこの取材に対し「人の役に立つ、お返しをする機会を与えてくださってありがとうございます。」と回答しているとのこと。