Tor(トーア)は通信経路を秘匿してインターネットに接続できる通信技術です。
公式サイト:Tor Project | オンラインでの匿名性を実現
Torとは?
Torは「The Onion Router(ジ・オニオン・ルーター)」の略で、Onion(玉ねぎ)の層の様に、何層にも暗号化を施すことで通信経路を秘匿する通信技術です。
目的のウェブサイトに接続するまでに、3つのリレー(サーバー)を経由することで、IPアドレス等を相手のウェブサイト側に分からないようにすることができます。
リレーを運営しているのはボランティアです。
Torの匿名性について
Torを利用した通信は匿名性が高いため、当局や通信会社に通信内容を監視されたくない方やIPアドレスを記録されることなく匿名でウェブサイトにアクセスしたい人々に広く使用されています。
ただし、Torはあくまで通信経路を匿名化するものであり、通信内容の秘匿化を行うものではありません。
通信内容を秘匿するには、別途VPNを使ったり、HTTPSに対応したウェブサイトを利用したり、個人情報の特定につながる動作(例えばSNSにログインするなど)をしないように注意しましょう。
また、「アップデートを行わない」「ブラウザのバグ」などにより、匿名性が無効化される場合もあるので注意しましょう。
Torを利用するには?
Torを利用する方法はいくつかありますが、簡単なのはTorに対応したブラウザを利用する事です。
Torが公式に提供している「Tor Browser」を利用すれば、そのブラウザによる通信は全てTorが利用されます。
関連記事:強力な匿名性を実現するブラウザ「Tor Browser」とは?
また、Torゲートウェイを利用することで、本来Tor経由でなければ閲覧できないダークウェブ上のコンテンツを、普通のブラウザだけで閲覧する事が可能です。
Torの歴史
Torは1995年に米国海軍調査研究所によって開発されました。諜報活動や捜査、情報源とのやり取りなどを秘匿する為です。
現在は米国の非営利団体「Tor Project」によってオープンソースで開発が行われています。
スノーデンもオススメ
アメリカ政府の監視システムや諜報活動を告発したエドワード・スノーデン氏も、プライバシーを保護するため、通信経路をTorで秘匿することをオススメしています。
スノーデン氏の暴露以降、アメリカのジャーナリストや情報セキュリティ関係者のコミュニティでは、ネット上の匿名性確保を強調する人が増えた。そして、そうしたセミナーで話題に上るのは、世界的に知られる無料の匿名ソフト「Tor(トーア)」だ。スノーデン氏も、14年3月にテキサス州のイベントにテレビ通信で参加し、監視の目を避けるためにTorを使うべきだと語っている(10月にはハーバード大学でも公開ビデオ討論に参加している)。NSAリークの前からTor支持者だったスノーデン氏は、ハワイ在住時に、Torの利用を推進する運動に参加していたという話もある。また、今もパソコンにもTorのステッカーを貼付けている。
また、アメリカの政府関係者もTorを使っています。