Torを使ってダークウェブにアクセスする方法

この記事では、普通の方法ではアクセスできないダークウェブにあるウェブサイトにアクセスする方法を解説します。

ダークウェブにも色々ありますが、ここでは特に著名なTorを利用した方法を解説します。

※ダークウェブには危険なウェブサイトも多くあります。安易なアクセスは避け、犯罪行為には絶対に関わらないように注意しましょう。

関連記事:ダークウェブとは?閲覧する方法

Torでダークウェブを閲覧する方法

Torを使ってダークウェブにアクセスするためには、以下のステップを実行する必要があります。

1. Tor Browserのインストール

ダークウェブを閲覧するには、Torでの通信に対応したブラウザを用意する必要があります。

Torは匿名通信を可能にするソフトウェアで、ダークウェブを閲覧するために必要です。

オススメはTor公式の「Tor Browser」です。

紫を基調としたTorの公式ウェブサイト。
画像:Tor Project

Torの公式サイトからTor Browserをダウンロードして、パソコンにインストールしましょう。

WindowsとmacOS(加えてLinux)に対応しています。

サイトは日本語版が用意されているので、特に迷う事は無いと思います。

2. Tor Browserを起動する

Tor Browserをパソコンにインストールして起動します。

初回起動時には設定が必要になることがありますが、デフォルト設定で問題ありません。

3. ダークウェブにアクセスする

Tor Browserを使う準備が整ったら、実際にダークウェブにアクセスしてみましょう。

ダークウェブにアクセスする方法は、通常のウェブサイトと同じで、主に以下の3種類があります。

  • アドレスの入力
  • リンク集の利用
  • 検索エンジンで探す

それぞれ解説します。

アドレスを入力する

URLが分かっていれば、Tor BrowserのアドレスバーにURLを入力してアクセスするのが最も簡単で確実です。

Tor版のウェブサイトはURLがやたら長く、ドメイン(URLの末尾にある.comや.jpなど)が「.onion」となっているのが特徴です。

一例として、有名なウェブサイトのTor版を紹介します。

これらのアドレスをTor Browserのアドレスバーに直接入力してアクセスすれば、Tor版の上記サイトにアクセスできます。簡単ですね。

著名なウェブサイトのTor版URLは、Wikipedia等にまとまっています。

参考:Onionドメインの一覧 – Wikipedia

リンク集を利用する

ダークウェブ上のウェブサイトをまとめたリンク集が存在します。

検索エンジンを使う

ダークウェブでも、検索エンジンを利用して目的のウェブサイトを探すことができます。

GoogleやYahoo!のような一般的な検索エンジンではダークウェブを探索する事ができません。

そこで、ダークウェブに対応した検索エンジンを利用します。

有名なのはDuckDuckGoです。

DuckDuckGoはTor Browserのデフォルト検索エンジンです。

一般的なウェブサイトを検索する際にも、匿名性重視の検索エンジンとして有名なので、知っている方も多いと思います。

DuckDuckGoのTor版は以下のURLです。

参考:duckduckgogg42xjoc72x3sjasowoarfbgcmvfimaftt6twagswzczad.onion

Tor版のDuckDuckGoでは、通常のウェブサイトだけでなく、ダークウェブ上のウェブサイトを検索する事が可能です。

また、同じくプライバシー重視の検索エンジンであるStartpageにも、Tor版が存在します。

参考:startpagel6srwcjlue4zgq3zevrujfaow726kjytqbbjyrswwmjzcqd.onion

ダークウェブにアクセスする際の注意点

ダークウェブには、海賊版や児童ポルノなど、法的に問題のあるコンテンツも存在します。ダークウェブを閲覧する際には、法律に違反するサイトを閲覧しないよう注意してください。

中には閲覧する人を攻撃する目的の危険なサイトも存在します(例えばウイルスの拡散など)。

ですので、ダークウェブを閲覧する際はセキュリティ意識を高く持ち、深入りしないようにしましょう。詳細不明のサイトに会員登録したり、個人情報を入力するなど以ての外です。

まとめ

Torを使ってダークウェブを閲覧する方法はとても簡単です。

普段からパソコンを使っている方であれば、誰でもできるでしょう。

しかし、多くの人にとって、ダークウェブの閲覧にはメリットがありません。むしろ、危険なウェブサイト等が多くあり、事件やトラブルに巻き込まれる可能性すらあります。

あくまで知識として押さえておくだけに留めた方が良いでしょう。