iPhoneやMacで知られるAppleは「Apple TV」という動画に関するサービスを提供しています。
しかし、ややこしい事に「Apple TV」という名前のサービスは複数あります。
この記事では、Appleが提供している「Apple TV」とは何なのか簡単に解説しようと思います。
3種類のApple TV
Apple TVには3種類の意味(製品・サービス)が存在します。
- 動画ストリーミングサービス(サブスク)
- 動画用デバイス(セットトップボックス)
- 動画アプリ
これらは全てAppleが公式に提供しているものです。
それぞれ簡単に解説します。
1. 動画ストリーミングサービス
Appleはサブスク制の動画ストリーミングサービスを展開しています。
NetflixやAmazon Prime Videoのようなものです。
それが「Apple TV」です。
このサービスは「Apple Original」と呼ばれるAppleが製作した完全オリジナル作品を中心に配信を行っています。
Apple TVは、スリリングなドラマ、壮大なSF、気分爽快なコメディなど、何百もの番組や映画を独占配信する完全オリジナルのストリーミングサービスです。新作が毎週登場します。
出典:Apple TV
月額900円です。iPhoneやiPad等を購入すると、3ヶ月間の無料利用特典が付いてきます。
Apple TVは高品質の完全オリジナル作品を軸に展開する方針なので、ラインナップは他社と比べて少ないです。
ちなみに、かつては「Apple TV+」という名前でしたが、2025年10月13日にプラスを省いた名前に(ひっそりと)改名しました。
公式サイト:Apple TV
2. 動画用デバイス
Appleはテレビやモニターに接続して利用する動画再生用デバイス(セットトップボックス)を販売しています。
他社製品でいうとAmazon Fire TVやGoogle TV Streamer(旧Chromecast)のようなものです。
これが2つ目の「Apple TV」です。
Appleが昔から提供している商品なので、「Apple TV」と言えばこれを思い浮かべる方も多いと思います。
上記のApple TV(ストリーミングサービス)はもちろん、音楽(Apple Music)やゲーム(Apple Arcade)を楽しんだり、NetflixやHuluなど他社のサービスを利用する事もできます。
現役モデル(現在Appleが販売しているモデル)は4Kの解像度に対応した「Apple TV 4K」です。
公式サイト:Apple TV 4K
3. 動画アプリ
Appleはスマホやパソコン向けに動画を楽しむ為のアプリを提供しています。
これが3つ目の「Apple TV」です。
かつてiPhoneやiPadにインストールされていたアプリ「ビデオ」に置き換わるもので、「Apple TVアプリ」と呼ばれる事もあります。
このアプリは動画に関する機能を集約したアプリです。上記ストリーミングサービスのApple TVはもちろんのこと、iTunes Storeで購入した映画やミュージックビデオ、同期した動画ファイルを視聴する事ができます。
また、Apple TVアプリから他社の作品(Disney+やAmazon Prime Video、ABEMAなど)を視聴する事もできます(別途各サービスのアカウントが必要)。
Apple TVアプリはiPhoneやiPad、MacといったApple製品はもちろんのこと、AndroidやWindows、PlayStationやXbox、さらに各種スマートテレビで利用する事が可能です。
公式サイト:Apple TVアプリ
まとめ
以上が3種類あるApple TVの違いです。
ちょっとややこしいので、Apple TVについて調べる際は気を付けましょう。
筆者の感想
微妙に異なる「Apple TV」が3種類…ちょっとややこしいですね。
「昨日はApple TVで映画を見た」という文章があった場合、どのApple TVを指しているのか分かりません。
機械に詳しくない知人から「Apple TVの使い方が良く分からない。Apple TVのApple TVで映画を見るにはどうしたらいい?」と言われたら混乱してしまいそうです笑。
実際、ネットで「Apple TV」と検索すると、これら3つのApple TVが全て出てくるのでややこしいです。
なぜAppleはこのようなネーミングをしたのでしょうか?これまで通り動画配信は「Apple TV+」、動画アプリは「ビデオ」で良かったのでは?と個人的には思ってしまいます。
