「取りかかるのが難しい」「やればすぐに終わると分かっているが面倒」…などと感じて、ついついタスク(やるべき事)を先延ばしにしていませんか?
そんな時は、タスクを2分以内に実行できる量に分解するのがオススメであると、生産性の専門家でありベストセラー作家でもあるジェームズ・クリアー氏が著書の「複利で伸びる1つの習慣」で述べています。
例えば、以下のような具合です。
- 本を読む → 1ページ読む
- エッセイを書く → 1つの文章を書く
- 10マイル走る → ランニングシューズを履く
- 腕立て伏せを100回する → 腕立て伏せを1回する
- 野菜をたくさん食べる → リンゴを1個食べる
- 面接の勉強をする → ノートにざっと目を通す
- プログラムを作る → 関数を書く
タスクを2分間で終わる量になるまで分解することで、物事に取り組むハードルを下げることができます。
そうする事で、先延ばし癖を克服し、「行動を開始する」という基本的なスキルを身に着けることが可能になります。
困難は分割せよ
タスクを分割する事の重要性は、歴史上の人物も説いています。
フォード・モーターを創業したヘンリー・フォードは、「仕事を細かく分割してしまえば、特に難しいことなどない」と1934年に述べています。
さらに、フランスの哲学者であるルネ・デカルトも、著書「方法序説」において「困難は分割せよ」と述べています。
難しいタスクは分割して取り組む…これはタスク管理の”真理”なのかもしれませんね。
皆さんも、やるべき事を先延ばしにしてしまっている時は、やる気が出る”サイズ”になるまでタスクを細分化してみてはいかがでしょうか?
※余談ですが、デカルトの著書には「困難は分割せよ」という言葉はなく、実際は「わたしが検討する難問の1つ1つを、できるだけ多くの、しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること。」と述べていたそうです。