マルチタスクとは、複数の作業(タスク)を同時に行う事です。
「電話を聞きながら書類を作る」「会議に参加しながら資料を作る」といった作業を指します。
もともとは、コンピュータが同時に違う情報処理をすることを指していました。現在でも、パソコンやスマートフォンで複数の処理を同時に行うことをマルチタスクと言います。
参考:マルチタスクとは? シングルタスクとの違い、デメリットややり方を紹介
マルチタスクは幻想?
仕事や作業を効率的に行い、時間を節約してくれそうなイメージのあるマルチタスクですが、実際には生産性を下げてしまうという事が知られています。
つまり、時間を節約し、効率的に作業を行うためには、シングルタスク(1つの作業に集中して取り組む)ことが大事だという事です。
心理学者のガイ・ウィンチ氏は、「最も時間を節約できるのは、物事をまとめて行うことです」「請求書を一度に支払い、メールを一度に送信する。それぞれのタスクには特定の考え方が必要で、一度流れに乗ったら、そのまま最後までやり遂げるべきです」と述べています。
マルチタスクの弊害
マルチタスクはシングルタスクよりも効率が悪いので、その時点でやる意味はないのですが、マルチタスクのデメリットは効率が悪くなるだけではありません。
他にも、マルチタスクを行うとIQが低下する、脳にダメージを与えるなどという研究結果もあり、マルチタスクは百害あって一利なしだと様々な研究が示しています。
女性はマルチタスクが得意?
「女性(女性脳)はマルチタスクが得意」と言われることもありますが、この指摘は信ぴょう性に難ありで、マルチタスクに性差があるのかはまだハッキリとは分かっていません。