自身のXでも「なにがキッカケか分からないが、私はXという文字が好きです」とポストしています。
そのため、自身の会社や製品になにかと「X」を付けることで知られています。
この記事では、マスク氏が「X」と名付けたものを紹介します。
車から子供まで…あらゆるX
以下がイーロン・マスク氏がこれまでに「X」と名付けたものの一覧です。
- X.com
- SpaceX
- Tesla Model X
- X Æ A-12 Musk
- Project X
- X Holdings
- X Corp.
- X Holdings Corp.
- xAI
- X(旧Twitter)
それぞれの「X」がなんなのか解説します。
X.com
最初に紹介するのは、そのものずばり「X.com」です。
X.comはマスク氏が1999年に創業した金融サービス(オンライン銀行)です。
後に、PayPalを経営するコンフィニティと合併します。
マスク氏はPayPalの名前を「PayPal by X.com」とし、最終的にはURLもX.comへと変更し、名前も「X PayPal」にするつもりでしたが、他の従業員に反対され、失敗に終わりました。
こうした経緯の為、X.comというドメインは長らくPayPalが保有していました。
しかし、マスク氏は2017年にX.comをPayPalから買い戻し、2023年には買収したTwitterをXへと作り変え、2024年にはURLのTwitter.comもX.comへと変更しました。
詳細:イーロン・マスクが持つ1文字ドメイン「X.com」とは?
SpaceX
マスク氏がX.comの次に「X」と名付けたのは、2002年に設立した民間宇宙開発企業の「SpaceX(スペース・エックス)」です。
実は、SpaceXという名前は通称で、正式名称は「Space Exploration Technologies Corp.(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ・コーポレーション)」といいます。
余談ですが、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の創業者である前澤友作氏は、同社の宇宙船・スターシップに搭乗し、アーティストらと共に月周回旅行「dearMoon(ディアムーン)」に参加する予定です。
公式サイト:SpaceX
Tesla Model X
イーロン・マスク氏が投資家・経営者として関わっている電気自動車メーカーのTesla(テスラ)からは、2015年にSUVの「Model X(モデルX)」が販売されています。
余談ですが、Teslaのモデル名は、すべて合わせて「Sexy」になるよう名付けられています。
- Model S
- Model 3
- Model X
- Model Y
X Æ A-12
イーロン・マスク氏は、2020年に当時のパートナーであるカナダの歌手・グライムス氏との間に生まれた子に「X Æ A-12」と名付けました。
この名前は「エックス アッシュ エー トゥエルブ」と発音します。
ちなみに、X氏の妹にあたる第二子の名前は「Y(ホワイ)」です。
Project X
SEC(米証券取引委員会)に提出された書類によれば、イーロン・マスク氏はTwitterの買収計画を「Project X(プロジェクト・エックス)」と名付けています。
この書類にはマスク氏がTwitterを買収する為に、「X Holdings」という会社を設立する事が記されています。
X Holdings
2022年4月19日、マスク氏はTwitterを買収する為に、「X Holdings(エックス・ホールディングス)」という名前の持ち株会社を3つ立ち上げました。
3つの会社は完全に同名ではなく、それぞれローマ数字で数字が割り振られています。
- X Holdings I
- X Holdings II
- X Holdings III
これらの会社は、既に役割を終え、全て消滅しています。
X Corp.
「X Corp.(エックス・コーポレーション)」はX(旧Twitter)を運営する企業です。
マスク氏が2023年3月9日にネバダ州で設立し、同年3月15日にTwitter Inc.と合併する形で、Xの運営企業になりました。
X Holdings Corp.
「X Holdings Corp.(エックス・ホールディングス・コーポレーション)」はイーロン・マスク氏の持株会社で、Xを運営するX Corp.の親会社です。
xAI
「xAI(エックス・エーアイ)」はイーロン・マスク氏が米国のネバダ州で設立した、AIを開発するスタートアップ(新興企業)です。
xAIの目標は「宇宙の真の姿を理解すること」です。
2023年11月4日には、独自の言語モデルである「Grok」を発表しました。
公式サイト:xAI
X
「X(エックス)」はマスク氏が長年夢を見ているスーパーアプリ(様々な機能を搭載したなんでもアプリ)です。
マスク氏は2023年7月ごろから、この目標へ向けて買収したTwitterをXにリブランドしており、Twitterの公式アカウント(@Twitter)をX(@X)に変更したり、ロゴを水色の鳥から黒地にX(上記画像)に変更したりと、様々な変化を起こしています。
8月に入ってからはアプリの名前も「X」に変更され、2024年5月17日にはウェブサイトのURLもtwitter.comからx.comに変更されました。
関連記事:X(Twitter)のURLがついにtwitter.comからx.comに変更される。
マスク氏は「Twitter」を「X」という名前に変更したことについて、自身のXで以下のように述べています。
「Twitter」という名前は、鳥のさえずりのように140文字のメッセージがやり取りされていた頃は意味がありましたが、今では数時間のビデオを含め、ほとんど何でも投稿できるようになりました。
今後数か月間で、包括的なコミュニケーションと金融に関するあらゆる機能を追加します。この文脈では「Twitter」という名前は意味をなさないので、私たちはこの鳥に別れを告げなければなりません。
マスク氏はTwitterをXにリブランドしてから、求人情報サービスのX HiringやX Job Searchなど、Twitter時代には無かった新サービスを追加しています。
X Payments
X(旧Twitter)に決済サービスを搭載させるため、X Corp.は完全子会社のX Payments LLCを設立しています。
公式サイト:Payments
まとめ
SNSからロケット開発まであらゆるビジネスに取り組んできたマスク氏。
みなさんは、興味深い「X」はありましたか?