iPod touchはiPhoneの代わりになるか?

iPod touch

注意:iPod touchは在庫限りで販売終了となります!(2022年5月12日更新)

Appleは5月10日、iPodシリーズ最後のモデル「iPod touch (7th generation) 」に関して、在庫限りで販売を終了すると発表した。

出典:Apple、iPodの歴史に幕 シリーズ最後のモデル「iPod touch(第7世代)」在庫限りで販売終了 – ITmedia NEWS

既に購入は困難になっています。

Amazonでは整備済み品しかありませんでした(2023/2/12に確認)。

iPod touchの時代再び?

実は多くの人はiPhoneではなく、iPod touchで十分なのではないでしょうか?

iPod touchはiPhoneの廉価版のような位置付けのデバイスです。

そのため、iPod touchの機能やデザインは他のiPodよりも、iPhoneに非常に似ています。

そこで思うのは、iPod touchはiPhoneの代わりになるのではないか?ということです。

iPod touchは日本ではiPhoneより1年ほど早く発売されました。

当時の日本はガラケーが主流で、「iPhoneはアメリカ産の高くて機能に乏しい最新マシン」として一部の機械に強いマニアにしか売れていませんでした。

それもあって当時はそこそこiPod(touchに限らず)の人気がありました。

しかし、iPhone 4あたりからiPhoneが一般層にも受け始め、気づけばiPodの人気や知名度は無くなっていました。

それから数年経った今、iPhoneは多くの人にとってガラケーを上回る高性能スマフォとしての地位を確立しましたが、一方で「ここまで高機能でなくて良い」「値段が高すぎる」といった意見も増えてきました。

そんな今こそ、「iPhoneほど高機能ではないが、安価なiPod touch」の出番ではなでしょうか?

ということで比較、調査してみました。

iPhoneとiPod touchの比較表

まずは基本的な項目の比較です。

比較対象は最新型のiPhone 14とiPod touch(第7世代。2019年発売)です。

機種名 iPhone 14 iPod touch
カラー(仕上げ) ミッドナイト、パープル、スターライト、、ブルー スペースグレイ、ゴールド、シルバー、ピンク、ブルー、PRODUCT RED
容量 128GB、256GB、512GB 32GB、128GB、256GB
価格(Apple公式、税込) ¥119,800~ ¥23,980~
サイズ 146.7 x 71.5 x 7.80 123.4 x 58.6 x 6.1
重量 172 g 88 g
ディスプレイ 6.1インチ (Super Retina XDRディスプレイ) 4インチ (Retina)
チップ A15 Bionic A10 Fusion
Face ID あり なし
Apple Pay タッチ、アプリ なし
通信 Wi-Fi、LTE、5G Wi-Fi
バッテリー オーディオ再生最大80時間 音楽再生最大40時間
最新モデル iPhone 14シリーズ(2022) iPod touch(2019/5/29)

やはりiPod touchは価格の安さが際立ちますね。

iPhoneの約5分の1です。

廉価版iPhoneとも言われる「iPhone SE(第3世代)」ですら62,800円~ですから、その安さがよくわかると思います。

次はそれぞれの項目を掘り下げます。

iPod touchを使うメリット

iPhoneと比べた時のiPod touchのメリットです。

価格が安い

上の表でも明らかでしたね。

Apple.com(Apple Online Store)だとiPhone 14は128GBで119,800円。

現在、公式が販売している中でもっとも安いiPhone SE(第3世代)ですら62,800円です。

しかし、iPod touchは32GBで¥23,980です。非常に安いですね。

契約が不要

iPod touchの購入に携帯キャリア等の契約は不要です。

SIMカードも必要ありません(そもそもiPod touchにはSIMカードが入りません)。

未成年でもお金がなくても、iPod touch本体を買うお金があればiPod touchを使うことができます。

iPhoneもSIMカードなしで使えますが、初期化した場合、SIMカードがないとアクティベーションできず、使用することができない場合があります。

薄い! 軽い!

iPod touchは小型のiPhoneであるiPhone 13 miniよりも薄いです。軽いです。

この薄さや軽さは実際に触ってみると予想以上にすごいです。

4インチがある

iPhoneが大型化していますが、iPod touchは現在も4インチです。

iPhoneの場合、最小でも4.7インチからしかありません(iPhone SE)。

小さなiOSデバイスが欲しい方は一考する価値ありです。

スペックが高い

iPod touchは長い間新型が発売されなかったので、iPhoneと比べだいぶスペックが低かったです。

しかし、2019年にiPod touchに待望の新型が発売されました。4年ぶりの新型です!

A10 Fusionチップを搭載し、iPhone 7やiPhone 7 Plusと同等のスペックを誇ります。

さすがに毎年最新型が出るiPhoneにはスペックが劣りますが、メールをチェックしたり、音楽を楽しむ分には十分なスペックです。

イヤフォンジャックがある

iPhoneはiPhone 7以降、イヤフォンジャックを廃止しています。

しかし、iPod touchは2019年に発売された最新型(第7世代)でもイヤフォンジャックがついています。

有線イヤフォンは充電やペアリング設定を気にする必要がなく、安価で種類も多いので、有線イヤフォンが使えるのは地味に大きなメリットです。

iPod touchを使うデメリット

iPhoneには出来てiPod touchでできないこととその解決策を紹介します。

電話機能がない

iPod touchには電話機能がありません。

解決策

LINEやSkypeを使えば電話機能がなくても電話と変わらない使い方ができます。

マイクが付いているヘッドフォンを用意するか、iPod touch上部に向かって話せばOKです。

*iPod touchは上部にマイクがあります。

また電話番号が欲しい!というならば050系のサービスを使うといいでしょう。

電波がない

iPod touchには4GやLTEといった通信ができません。インターネットはWi-Fiのみ。

もちろん、最新のiPhone 13シリーズと違い、5Gにも対応していません。

そのためiPod touch単体ではインターネットが使えません。

解決策

カフェ等のWi-Fiポイントを転々したり、Pocket Wi-Fi等を持ち歩けば、多少不便ですが外でもインターネットが使えます。

GPSがない

iPod touchにはGPSがありません。

Google Maps等はWi-Fi環境下でのみ、Wi-Fi(基地局等)の場所を表示してくれます。

そのため、出先や家で地図を確認するぶんにはいいですが、道に迷った、方角がわからないというときには多分役に立ちません。

解決策

土地勘を身につけるしかないです。

Touch IDやFace IDがない

Touch IDやFace IDを搭載したiPod touchはありません。

解決策

諦めましょう。

最新型のiPhoneであるiPhone 14シリーズにもTouch IDはありませんし(Face IDはあるけど)。

Apple Payが使えない

iPhone 7以降のiPhoneと違ってApple Payが使えません。

解決策

諦めましょう。

防水ではない

iPhone 7以降のiPhoneと違って防水(耐水)ではありません。

解決策

カバーで対応しましょう。

ちなみに筆者は以下の防水ケースをiPhoneで使用しています。

まとめ

意外とiPod touchでもいけるかもしれません。少なくとも、音楽プレイヤーや安価なiOSデバイスとしては魅力的です。

毎月の通信料を払わなくて済み、本体もiPhoneに比べて安いのは魅力的。スペックも悪くなく、容量も多いので現在の環境でも十分通用すると思います。

良い選択肢であることには代わりないでしょう。

しかし、多くの方は電話機能や外でのインターネット無しでは生活できないでしょうから、完全にiPhoneの代わりにするのは非常に厳しいと思います。

ですが、以下のような方(利用用途)には十分有用だと思います。

  • スマホのサブ機
  • AndroidユーザーがiOSを触るためのもの
  • 子供のおもちゃとして
  • 音楽プレイヤーとして
  • アプリ開発やウェブ開発の実機テスト用

新しくiPhoneの購入を検討している方は、iPod touchも合わせて検討してみてはいかがでしょうか?

メインのスマートフォンの代わりにするのは難しいですが、サブ機としては一考の価値ありです。

注意:冒頭にも書いた通り、iPod touchは販売が終了しており、在庫限りとなっています。欲しい方はお早めに!