イーロン・マスクが経営する5つの会社

イーロン・マスクが経営する会社のロゴ

イーロン・マスク氏は上場企業を含む複数の会社を経営しています。

その数なんと5社!

マスク氏が経営する会社にはどのようなものがあるのか、それぞれ紹介します。

Tesla

Teslaのロゴが描かれた壁の前に駐車しているTesla Roadster
Tesla Roadster

Tesla(テスラ)は、EV(電気自動車)を生産する自動車メーカーです。

日本でも非常に有名なので知っている方も多いでしょう。

マスク氏が経営する企業の中で唯一の上場企業であり、時価総額は2026年1月時点で脅威の約232兆5000億円(約1.5兆ドル)です

マスク氏の資産の大部分はTeslaの株が占めています。

公式サイト:テスラ | Tesla

なお、イーロン・マスク氏が創業した会社と思われがちですが、実は創業したのはマーティン・エバーハード氏とマーク・ターペニング氏の2名で、マスク氏は後から投資家として参画した人物です。

参考:テスラの(本当の)創業者はイーロン・マスクではない

Teslaは単なる自動車メーカーではない?

Teslaは単なる自動車メーカーではありません。

独自のクリーンエネルギー製品を開発するエネルギー企業でもあり、同社が提供する一般向けの製品には以下のようなものがあります。

これらはTeslaのクリーンエネルギー部門であるTesla Energyが担当しています。なお、Tesla Energyはイーロン・マスク氏のいとこであるリヴ兄弟(リンドン氏とピーター氏)が設立した企業「ソーラーシティ」が元となっており、マスク氏は同社の会長を務めていました。

さらに、Teslaは近年、自動運転タクシー「Robotaxi」の提供AIを搭載した人型ロボット「Optimus」の開発など、事業領域を広げています。

サムズアップするTeslaのOptimus
画像:Tesla Optimus / X

2024年の決算説明会で、マスク氏は「我々はAIロボット企業と見られるべきだ」と語り、Teslaを単なる自動車企業とみなす人は、誤った考え方をしていると語りました。ちなみに、こうした多角化を見越して、2017年には会社名を「Tesla Moters」から「Tesla」へと変更しています

SpaceX

Space Xがロケット「Falcon 9 Block 5」を打ち上げる様子
Space Xのロケット「Falcon 9 Block 5」の打ち上げ

SpaceX(スペースX)は、ロケット開発を行う宇宙開発企業です。

正式名称は「スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(英: Space Exploration Technologies Corp.)」です。

公式サイト:SpaceX

2026年中旬から下旬にIPO(上場)する予定であると報じられています

評価額は2025年12月時点で約8000億ドル(約125兆円)で、同時点で世界で最も価値の高い非公開企業です(ちなみに次点はChatGPTを開発するOpenAIで5000億ドルで、こちらもイーロン・マスク氏が創業に関わっています)。

上場すれば、SpaceXの企業価値はTeslaに匹敵する約1兆5000億ドル(約235兆円)に達すると見込まれています

衛星通信スターリンク

屋外で空に向けて置かれているStarlinkのアンテナ
ウクライナのキーウに設置されたスターリンクのアンテナ

SpaceXはロケット開発を行っているだけでなく、衛星インターネットサービス「Starlink(スターリンク)」を世界中で展開している事でも有名です。

Starlinkは日本でも展開されており、既に日本全国で利用可能です。プランは複数ありますが、自宅用のプランである「ホーム」はデータ無制限で月額6,600円となっており、光回線やスマホキャリアのプランに迫る料金となっています。

また、Starlinkはロシアに侵攻されたウクライナにも人道支援として無償で提供されていました

アメリカ政府が所有し、国防省宇宙軍が管理する防衛用Starlink「Starshield(スターシールド)」も存在します。

公式サイト:Starlink

Neuralink

Neuralink(ニューラリンク)は、2016年に創業された人間の脳をコンピューターに接続するための超高帯域幅のBMI(ブレイン・マシン・インタフェース)を開発する企業です。

マスク氏は「短期的には脳損傷患者を支援するため、長期的にはAIが人類にもたらすリスクを低減するため」に同社を創業しました

公式サイト:Neuralink

Neuralinkのテクノロジー

Neuralinkが開発するBMIを使用すれば、疾患や障害により身体を動かせない人々が、思考だけでコンピューターを動かせるようになります。

マスク氏は同社のBMIについて「考えるだけでスマートフォンやPC、それらを介するほぼすべての端末を制御できるようになる」と語っています

Neuralinkは既に臨床試験を行っており、2024年3月にはダイビング中の事故で四肢麻痺状態となったノーランド・アーボー氏が、思考だけでコンピューター上のチェスをプレイする動画がNeuralinkのX公式アカウントで公開されました

マスク氏は、2026年に脳とコンピュータを接続するBCI(ブレイン・コンピューター・インターフェース)の大量生産を開始し、手術プロセスの自動化を進めると発表しています

同氏は「Neuralinkは大脳皮質から首や脊椎の神経が損傷した箇所を越えて通信を橋渡しするのに役立ちます。物理学的観点から言えば、全身の機能を物理的に回復させることが可能です。」と将来の展望を語っています

The Boring Company

The Boring Company(ザ・ボーリング・カンパニー)はトンネル掘削企業です。

イーロン・マスク氏は2016年12月17日に「交通渋滞にはあきあきだ。次はトンネル掘削マシンを開発しよう」とツイートしており、翌年そのために実際に創業したのが同社です。

当初はSpaceXの子会社として設立されましたが、後に独立した企業になりました。

公式サイト:The Boring Company

計画は難航

The Boring Companyは地下深くに全米の都市間を繋ぐトンネルを掘り、車や歩行者を電動のソリのようなものに載せて運ぶ高速輸送トンネルを作る計画でした。マスク氏は40層程度のネットワークにすれば渋滞は解消できると考えていました

そしていずれは密閉または低気圧のチューブ内を乗車用ポッドが空気抵抗や摩擦を受けずに走行する次世代輸送方式「ハイパーループ 」の構築に挑むはずでした

しかし、トンネルを掘るには関係各所と調整を行い、行政や政府機関の許認可を得る事が必要です。迅速果断で知られるイーロン・マスク氏とは真逆のトンネル掘削事業は思うように進まず、多くの計画が放置・頓挫しました

一応、ロサンゼルスやラスベガスなど一部ではトンネル開通に成功していますが、それらはTeslaが一台通れるだけの小さなトンネルであり、上記のような次世代輸送手段とはなっていません。

しかし、全てのプロジェクトが失敗に終わったという訳では無く、(マスク氏が訴えるような大規模で革新的なものではありませんが)2026年現在も少しずつ前進しています。

xAI Holdings

xAI Holdings(エックスAIホールディングス)は、生成AIのGrokを開発する「xAI」と、SNSのX(旧Twitter)を運営する「X」を所有する持ち株会社です。

xAIが開発するGrokは独立したウェブサイトとアプリが用意されているだけでなく、Xに統合され、Teslaの車にも搭載されています。また、Teslaが開発するOptimus V3(量産を目指した第三世代のOptimus)にもGrokが搭載されます

XとxAIの統合

元々、xAIとXは別々の企業でした。しかし、2025年3月にマスク氏は2社を統合し、新たに2社を統べる持ち株会社xAI Holdingsを設立しました。

それぞれの評価額はxAIが800億ドル、Xが330 億ドル(450億ドルから120億ドルの債務を差し引いた額)となっています(2025年3月時点)。

マスク氏はこの統合について「xAIとXの未来は密接に結びついています。」「xAIの高度なAI能力と専門知識をXの巨大な影響力と融合させることで、計り知れない可能性が解き放たれます」とXで述べています

まとめ

TeslaがXに広告を出したり、xAIのGrokがTeslaの車に搭載されたりなど、”マスク帝国“の企業は相互に支えあい、シナジーを発揮しながら経営されています。

参考