ニューヨークのチップ事情は?相場や払い方を解説

アメリカにおけるチップは”感謝の気持ち”ではなく、労働者にとって重要な収入源です。

ニューヨークももちろん例外ではありません。

ホテル、レストラン、タクシードライバーなど、サービス業に従事する方々にとって、チップで稼ぐお金は欠かせない収入源です。なので、よほどの理由が無い限り、ニューヨークでは必ずチップを支払うようにしましょう。

しかし、ニューヨークではどのようにチップを渡せば良いのか?相場や支払い方法がよく分からないという方もいるでしょう。

そんな方のために、ニューヨークでチップを支払う際の注意点や相場について、アメリカの旅行ガイド「TripSavvy」の解説を紹介します。

ニューヨークでチップが必要な場所

ニューヨークでは、以下のような場所(サービス)において、チップが必要です。

  • レストラン
  • 美容院、エステ、ネイルサロン
  • ホテル(ベルボーイ、清掃、ルームサービスなど)
  • バー、クラブ
  • タクシー

一方で、以下の様な場ではチップは不要です。

  • ファストフード、フードコート、コーヒーショップなど
  • デリ(街中にあるコンビニ・売店のようなところ)
  • ベンダー(路上で料理をするカート)

ニューヨークでのチップの払い方

ニューヨークでのチップの渡し方について、シチュエーションごとにいくつか紹介します。

ホテル

タクシーを呼んだり、バレーから車を運んできたりするホテルのドアマンには、2ドルから5ドルのチップを渡しましょう。

ポーターとベルボーイは、部屋からバッグを運ぶのを手伝った場合、バッグ1つにつき1ドルか2ドルのチップを渡します。

ハウスキーピングには、依頼したサービスに応じて1日につき2~5ドルのチップを渡すとよいでしょう。

ホテルのコンシェルジュは宿泊客の要望を管理し、そのサービス内容に応じてチップを渡すのが望ましいです。特に手間のかかる難しい要望をした場合は、多めにチップを渡しましょう。

ルームサービスについては、請求書にサービス料が含まれていない場合は、請求額の18~22%をチップとして渡します。

レストラン

多くのお店では、推奨されるチップをレシートに印刷してくれます。

そうでない場合は、サービスの良し悪しにもよりますが、会計の15~25%を目安にチップを渡してください。

ニューヨークの多くのレストランでは、チップは現金でしか受け取らないか、または現金での支払いが好ましいとされています。

クレジットカードが使える店でも、現金でのチップを好む場合があるので、念のため、常に数枚の紙幣を所持しておくとよいでしょう。

一方、豪華なディナーに出かけるときは、ディナーサービスには20〜30%、バレーパーキングサービス(駐車を係員にお任せできるサービス)には数ドルのチップを想定しておくとよいでしょう。

高級レストランでのコートチェックやトイレの係員には、それぞれ1品目、1回につき1ドルを目安にするとよいでしょう。

バー

バーでお酒を頼んだ場合には、1杯につき1~2ドル、カードで支払う場合は請求額の15~25%を目安にチップを渡します。

タクシー

タクシードライバーには、短い距離であれば、合計金額を切り上げ、長い距離の場合は料金の10~20%のチップを渡しましょう。

タクシーではなく、リムジンや配車サービスの場合は、サービスがより豪華になるため、最低でも15%を支払う必要があります。

UberやLyftなど配車サービスの場合は、チップは任意です。

スパとサロン

多くのスパやサロンでは、例えクレジットカードが使えたとしても、現金でチップを渡すことを期待されているので、現金を用意しておきましょう。

美容師はトリートメントに対して15~25%のチップを要求されますが、1時間以上かかるトリートメントはより多くのチップを渡すのが望ましいでしょう。

洗髪してくれたアシスタントにも、場合によっては2~5ドルのチップを渡しましょう。

ネイリスト、マッサージ師、エステティシャンも同様に、15~20%のチップを期待しています。

ツアー

他のサービスと同様、ツアーガイドにもチップを渡しましょう。

一般的には15~20%が目安ですが、ツアーグループの人数やツアーの長さに応じてチップを渡すとよいでしょう。

また、ツアーガイドが個人的に多くの注意を払ったり、追加のアドバイスや手助けをしてくれた場合は、チップを多めに渡す必要があります。

まとめ

チップをいくら渡すべきなのかは、そのお店の高級度やサービスの質も考慮する必要があります。

ですが、ニューヨークを訪れる際に、チップについて覚えておくべきなにより大切なことは、サービス業に従事する人には必ずチップを渡すべきだということです。

アメリカでは、チップは”気持ち”ではなく、”収入”です。必ずチップを渡しましょう

参考