ニュージーランドの言語や公用語は何なのか?英語は通じるのか?
ニュージーランドの言葉について解説します。
ニュージーランドで英語は通じるのか?
ニュージーランドで主に使用されている言葉は英語です。
国民の約95%が英語を利用します。
話されている英語はニュージーランド英語(後述)で、イギリス英語をベースに、独特のイントネーション(訛り)やマオリ語の影響がある英語です。
ニュージーランドの公用語は3つ
ニュージーランドの公用語は以下の3つです。
- 英語
- マオリ語
- ニュージーランド手話
このうち、英語はあくまで”事実上の公用語”であり、法律で正式に公用語として定められているのはマオリ語と手話の2種類だけです。
3つの言語をそれぞれ詳しく解説します。
英語(ニュージーランド英語)
ニュージーランドの(事実上の)公用語が英語です。
英語はニュージーランドで最も話者が多い言葉で、全土で使用されています。
一般的に使われている英語は「ニュージーランド英語」です。
ニュージーランドは19世紀前後に大規模なヨーロッパからの入植によりイギリス英語が使用されていて、多くの発音や言い回しもイギリス英語が元となっています。
また、もう1つの公用語である「マオリ語」からの借用語や発音の影響があるのも特徴の1つです。
そのため、ニュージーランド英語の歴史はとても浅く、「ここ150年で発達した最も新しい英語」と言われています。
日本の学校で学ぶのはアメリカ英語に近いので、イギリス英語が母体となっているニュージーランド英語は少し違和感を覚える方もいるかもしれません。
余談ですが、ニュージーランド英語は、キウィ英語(Kiwi English)とも呼ばれます。ニュージーランド人のことを「キウィ」と呼ぶことからそう呼びます。
マオリ語
マオリ語はニュージーランドの先住民であるマオリ族が使う言語です。
かつてはヨーロッパ系の人々の入植が進むにつれ、マオリ語をはじめとするマオリの文化は徐々に消滅しようとしていました。
しかし、マオリ文化の消滅に危機感を抱いたマオリの人々はマオリ語の教育を進め、現在では再びマオリ語がニュージーランドで広まっています。
手話(ニュージーランド手話)
ニュージーランドは手話が公用語になっている珍しい国です。
ニュージーランド手話は2006年に公用語として認められ、2013年時点で約2万人が使用している言語です。
ちなみに、ニュージーランドにおける日本語話者も約2万人です。
まとめ
ニュージーランドでは英語が問題なく通じます。
ニュージーランド英語(イギリス英語寄り)なので違和感もあるかもしれませんが、特に問題はないでしょう。
英語が話せる人にとっては観光などで行きやすい、非常に魅力的な国と言えるでしょう。