Palantir(パランティア)は意思決定に役立つ様々なデータ分析ソフトウェアを展開する企業です。
その中でも主力製品となるのが4つのソフトウェア プラットフォームです。
- AIP
- Foundry
- Gotham
- Apollo
この4つについて、この記事では解説していきます。
AIP
Palantir AIPは組織がLLM(大規模言語モデル)などのAI(人工知能)をセキュリティを確保したプライベートネットワーク上で安全に活用できるよう支援します。
AIPは、アプリの構築、アクションの自動化、AIエージェントの開発などに活用できます。
ちなみに、AIPは「Artificial Intelligence Platform(AIプラットフォーム)」の略です。
公式サイト:Palantir AIP
Foundry
Palantir Foundry(パランティア ファウンドリー)は、顧客が持つ社内外のデータを統合・分析して、的確な経営判断や事業モデルの発見を支援する民間セクター向けのプロダクトです。
ヘルスケア、製造業、金融サービスなど様々な業界で利用されています。
公式サイト:Palantir Foundry
Gotham
Palantir Gotham(パランティア・ゴッサム)は諜報機関、法執行機関、国土安全保障の顧客など、公共セクター向けの製品(ソフトウェアプラットフォーム)です。
公共データを統合、管理、保護、分析します。
Gothamを使えば、大量の「構造化」データ(スプレッドシートなど)と「非構造化」データ(画像や動画など)を1つの集中データベースにインポートし、すべての情報を1つのワークスペースで視覚化して分析する事ができます。
この実現には「ダイナミック・オントロジー」と呼ばれる技術手法を用いています。
10年以上にわたり、Gothamは世界中の防衛機関、情報機関、災害救援組織などの複雑なデータから、数々のインサイト (知見、洞察) を引き出しています。Gothamは膨大な量のニアリアルタイム データを結合、リッチ化して1つの統合ビューで提供します。これによって、複数ユーザーが共により信頼できる意思決定をより迅速に行うことが可能になります。
価格は不明ですが、米国のFDA(食品医薬品局)に犯罪集団を検知するためにGothamを、わずか2万8000ドルで提供したことが判明しています。
旧名称はPalantir Goverment(パランティア・ガバメント)。
公式サイト:Gotham | Palantir
Apollo
Palantir Apollo(アポロ)は、Palantirのソフトウェア・プラットフォームをクラウドに依存せず、オンプレミスやエッジ環境など多様な環境で安定的に稼働させるためのソフトウェアです。
公式サイト:Palantir Apollo
まとめ
これらの製品は単独で使うだけでなく、それぞれ、または別製品と組み合わせて企業や政府のデータ分析に活用されます。
大手企業や政府、行政などに向けた製品なので、一般の方はなかなか見る機会は無いかもしれません。
ですが、日本でもSOMPOや富士通などの企業が導入して活用しています。我々の知らないところで、これらPalantirのソフトウェアが私たちの生活を支えてくれているのかもしれませんね。