Instagramが7月6日にTwitterのライバル・Threadsを提供開始

関連記事:Instagramが提供するTwitterのライバル・Threadsとは?

※この記事は2023年7月5日時点の情報を基にしています。

InstagramやFacebookを開発しているMetaは、Twitterの代わりとして期待されているアプリ「Threads(スレッズ)」の予約ページをアプリストア(App StoreGoogle Play)で公開しました。

AppleのApp Storeで「Threads, an Instagram app」と検索すると出てきます。

※AppleのApp Storeでも、Google Playでも「Threads」と検索すると紫のアイコンをしたアプリが出てきますが、無関係のアプリ(サービス)なので注意してください。

なお、現在は予約受付の段階で、ダウンロードは7月6日から可能になる予定です

Threadsとは?

「Threads」はInstagramが提供する予定のSNSです

公式サイト:Threads

Threadsは7月1日(現地時間)に一時的にGoogle Playで公開され、7月3日(現地時間)にAppleのApp Storeで公開されました(まだアプリのダウンロードはできません)。

アプリストアで公開されているThreadsのスクリーンショットはこちら。

スクリーンショットを見る限り、アプリはInstagram風のUI(デザイン)をしたTwitterのような印象です。

リーク情報によると、Threadsは「テキストは最大500字まで」「リンク、写真、最大5分のビデオを添付可能」「いいね、リプライ、リポストができる」との事です。

また、Twitterのようなプレビュー付き投稿のタップ可能なリンク、ユーザーの経歴、ユーザー名、認証バッジ、画像、動画などの機能がアプリの初期バージョンで利用可能になるとビジネス系メディアのMoneycontrol指摘しています

Threadsはいつから使える?

Threadsの開始日は明かされていませんが、App Storeのページには「リリース予定日:2023年7月6日」とある事から、この日がサービスの開始日と考えられます。

なお、パソコンからApp Storeを見ても、リリース予定日は表示されません

また、未発表の公式サイトには、サービス開始までのカウントダウンと思われる数字が表示されています。

Threa公式サイトはInstagramのブランドカラーで「@」と思われる文字が描かれており、右下にはアプリをダウンロードできるQRコードが表示されています。

収集される個人情報が多いことでも話題に

Treadsはプライバシーに関する点でも話題になっています

AppleのApp Storeには、Treadsがユーザーのどのような情報を収集するのか掲載されていますが、その項目があまりに多いためです。

元々、InstagramやFacebookを運営するMetaはプライバシーを軽視する態度が問題視されていましたが、その姿勢はTreadsにも表れているという事です。

Treadsが多くの情報を収集する点に関しては、Twitterの創業メンバーであり元CEOであるジャック・ドーシー氏も、Twitterで注目しています。

「All your Threads are belong to us(「あなたのスレッドはすべて私たちのものです。)」と述べるドーシー氏。現CEOであるイーロン・マスク氏はそのツイートに「Yeah」とリプライをしています。

もっとも、収集する情報はTwitterも決して少なくないので、Treadsだけを批判するのは不公平かもしれません。

Threadsはインスタと連携

ThreadsはInstagramと連携しています。

ユーザーはInstagramのアカウントを使ってThreadsにログインする事ができ、Instagramのフォローやユーザー名も引き継ぐことができます

アプリ開発者の名義もMetaやFacebookではなく「Instagram」となっており、アプリ名にも「Threads, an Instagram app」とInstagramの名前が入っている事から、独立したサービスではなく、Instagramの追加機能という位置付けと見られています

Threadsは分散型?

Threadsは「ActivityPub(アクティビティパブ)」と呼ばれるマストドンが使用する分散型ソーシャルメディア・プロトコルと統合するという噂があります。

2023年3月頃には、Metaも「テキストの更新を共有するためのスタンドアローンの分散型ソーシャルネットワークを検討しています」と、SNSの開発とそれが分散型である事を認めていました

こうした点から、ThreadsはマストドンやBlueskyなどと同じ分散型のSNSである可能性が高いです。

余談:Threadsは昔からあった?

かつてFacebook(現Meta)は、Instagram上で設定した「親しい友達」とだけつながる写真・メッセージ共有アプリ「Threads from Instagram」という同名のアプリを提供していました

Threadsは、親しい友達とより簡単につながること、瞬時にやりとりができること、そしてプライバシーを考えてデザインされた単独アプリです。利用者は、Instagramで作成した「親しい友達リスト」に追加されているアカウントと、写真・動画・メッセージ・ストーリーズなどをシェアすることができます。

出典:Instagram、新しい単独メッセージアプリ「Threads(スレッズ)」を発表

2019年にリリースされたThreadsですが、2021年の12月に終了しました

当時、Threadsで提供されていた全ての機能はInstagramに移植されたとのことです

2021年に終了している事からも分かる通り、現在提供されているThreads(Threads, an Instagram app)とは完全に別物です。

(関係ないですが、Googleも終了したサービス(Google Currents)の名前を新サービスに名付けていましたね。ややこしい…)