18歳から25歳までの若者向けクレジットカードである「三井住友カード デビュープラス」の還元率やメリットとデメリットについて解説します。
公式サイト:三井住友VISAカード
*「三井住友カード デビュープラス」は以前「三井住友VISAデビュープラスカード」という名前でした。近年のリニューアルで名前が変わりました。
三井住友カード デビュープラスの特徴
三井住友カード デビュープラスは18歳から25歳までという年齢制限のあるクレジットカードです。
三井住友カード(会社)が初めてクレジットカードを持つ学生さんや新社会人のために用意し、発行しています。
お申し込み対象 | 満18歳~25歳までの方(高校生は除く) |
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年会費 | 初年度年会費無料。通常 1,375円。翌年度以降も年1回利用で無料 |
家族カード年会費 | 440円 |
追加カード・ 電子マネー |
iD(専用カード、携帯型)、Apple Pay、Google Pay、PiTaPa、WAON、ETC、家族、バーチャル
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利用可能枠 |
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お支払い方法 | 1回払い/2回払い/ボーナス一括払い/リボ払い/分割払い |
お支払い日 | 月末締め翌月26日払い(15日締め翌月10日払いに変更可能) |
国際ブランド | Visa |
公式サイト | 三井住友VISAカード![]() |
申し込みの対象(入会条件)
三井住友カード デビュープラスの入会条件については以下の通りです。
満18歳~25歳までの方(高校生は除く)
※未成年の方は親権者の同意が必要です。
職業や収入には制限・条件がありませんが、若者向けのカードなので26歳以上の方は申し込むことができません。
26歳以上の方は「三井住友カード」や「三井住友カード アミティエ」に申し込みましょう。
参考:
入会に必要な費用
三井住友カード デビュープラスを作る上で必要なお金は年会費だけです。入会やカード発行にお金はかかりません。もちろん、解約する際も手数料等は不要です。
また、後述しますが、年会費も初年度は無料、翌年度以降もカードを年に1回利用すれば無料になるので実質無料で利用できます。
三井住友カード デビュープラスのメリット
三井住友カード デビュープラスのメリットを解説します。
若者向けで使いやすい
機能やサービスがシンプルなので初めて作成するクレジットカードとしておすすめです。
三井住友カード側も初めてのクレジットカードを想定しているので、審査の難易度も低く発行しやすいのも特徴です。
信頼性が高い
三井住友カード株式会社は1980年2月に日本を含めたアジアで初めてVisaのクレジットカードを発行した会社です。
三井住友カード株式会社は1980年から40年間以上クレジットカードを発行し続けており、日本で最も実績のあるカード会社となっています。
「三井住友カード デビュープラス」はそんな三井住友カード株式会社が発行するクレジットカードであるため非常に信用と安心感があります。
年会費は実質無料!
三井住友カード デビュープラスは初年度年会費無料、次年度からは1,375円の年会費がかかります。
しかし、年1回以上のカード利用で翌年度以降も年会費を無料にできます。
1年に1度買い物をするだけで年会費を無料にすることができるので、実質年会費無料で利用することができるクレジットカードと言えるでしょう。
ポイント還元率が2倍、入会後3ヵ月はポイント5倍!
通常の三井住友カードはポイントが200円につき1ポイント貯まります。ですが、デビュープラスならいつでも200円につき2ポイント。さらに入会後3ヵ月間はポイントが5倍(200円につき5ポイント)貯まって非常にお得です。
通常200円(税込)につき1ポイントのところ、デビュープラスならいつでも200円(税込)につき2ポイント。さらに入会後3ヵ月間はポイントが5倍。
還元率にすると通常時は1%、入会後3ヶ月間は2.5%です。現金で言うとデビュープラスは通常時は100円につき1円分のポイント、入会後3ヶ月間は100円につき2.5円分のポイントがつくということです。
ポイント還元率1%は悪くない水準です。年会費が(実質)無料のクレジットカードとしては十分でしょう。
入会後3ヶ月間はポイント還元率が2.5%になるわけですが、これは非常にお得です。お金が貯まっている時や大きな買い物をするタイミングで三井住友カード デビュープラスを発行し、還元率が2.5%の間(入会後3ヶ月間)に多額の買い物をすると良いでしょう。
ポイントアップモールを経由して還元率アップ
三井住友カードは会員向けに「ポイントUPモール」というサービスを提供しています。
公式サイト:ポイントUPモール:クレジットカードなら三井住友VISAカード
買い物をする際にポイントUPモールを経由し、三井住友カード デビュープラスで支払い・購入するとポイント還元率が通常の2倍から最大20倍にもなります。
ポイントUPモールには楽天市場やAmazonなどの有名な大手通販サイトをはじめ旅行サイトやふるさと納税など様々なジャンルのお店が用意されています。
コンビニ3社とマクドナルドでポイント5倍!
三井住友カード デビュープラスはセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社とマクドナルドで利用するとポイント還元率が5倍になります。
通常のポイント還元率は0.5%(1,000円の利用で5円相当の還元)なので、5倍だと還元率が2.5%になります。1,000円の利用で25円相当の還元が受けられる計算になります。
ポイント還元率が2.5%というのは非常に高い水準です。
対象店舗が全国にあり、多くの方が使うであろうセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社とマクドナルドというのが良いですね。期間限定のキャンペーンでなく常に2.5%還元というのもかなり良い点です。
コンビニやマクドナルドを使う方にはかなりお得な特徴だと言えるでしょう。
タッチ決済、電子マネー、スマフォ決済に多く対応
三井住友カード デビュープラスはApple PayやGoogle Pay、Visaのタッチ決済など様々な決済方法に対応しています。
Apple PayやGoogle PayはiDマークのあるお店でiPhoneやAndroid端末をかざすだけでカンタンに支払いができる非常に便利なサービスです。
特にVisaのタッチ決済はカードをサッとかざすだけでスマートな支払ができます。こちらは別のカードやスマートフォンが不要で、三井住友カード デビュープラスのカードさえあれば使えるので非常に便利です。
満26歳以降になるとランクアップ
「三井住友カード デビュープラス」は満26歳以降、最初のカード更新時にデビュープラスから「三井住友カード プライムゴールド」に切替わります(ランクアップ)。
三井住友カード プライムゴールドとは三井住友カードの20代の若者向けゴールドカードです。
公式サイト:三井住友VISAプライムゴールドカード
ちなみに希望すれば一般カードへの切り替えもできます。
公式サイト:三井住友VISAカード
参考:三井住友カードとは|年会費やメリットとデメリットを紹介
なおランクアップ時には、「継続サンクスポイント」としてVポイントを1,000ポイントもらえます。
切り替わるタイミング
「三井住友カード デビュープラス」から「三井住友カード プライムゴールド」等に切り替わるタイミングは満26歳以降、最初のカード更新時です。
つまり「三井住友カード デビュープラス」の有効期限が切れてカードを更新する際に、自分が26歳以上であればカードが切り替わるということです。
年齢が26歳になってすぐに切り替わるわけではないので注意してください。
引き落とし日(支払日)が2種類から選べる
デビュープラスに限らず、三井住友カードではカードの利用金額の引き落とし日を「15日締め翌月10日払い」「月末締め翌月26日払い」の2種類から選べます。
カードの引き落とし日を選べるクレジットカードはなかなかないので、これは地味に大きな魅力ですね。
「カードの引き落とし日なんてどっちでも良い」という方もいるでしょうけど、一方で「引き落とし日を給料日に合わせたい」「他のカードの引き落とし日と合わせたい」という方もいるでしょうから人によっては非常に嬉しいポイントだと思いますね。
三井住友カード デビュープラスのデメリット
三井住友カード デビュープラスのデメリットについて解説します。
26歳以上の方は作れない
三井住友カード デビュープラスは18歳から25歳の方しか申し込むことができません。
26歳以上の方は作れないので注意しましょう。当たり前ですが年齢を戻すことはできないので、26歳以上の方は残念ですがカードの発行を諦めるしかありません。
三井住友カード側は26歳以上の方には同社のスタンダードなカード「三井住友VISAカード」をオススメしています。
参考:三井住友カードとは|年会費やメリットとデメリットを紹介
ずっと保有し続けることができない
先ほど、三井住友カード デビュープラスは満26歳以降、最初のカード更新時にデビュープラスから三井住友カード プライムゴールドに切替わると説明しました。これは特に審査なしでゴールドカードが手に入るということですが、逆に言うと、デビュープラスを使い続けたくても26歳以降の更新時に勝手に別のクレジットカードに変わってしまうと言うことです。
他のカードに切り替わることで、様々なメリットが発生しますが、一方で年会費が無料になる条件が厳しくなったり、ポイント還元率が低くなったりするのでデビュープラスを気に入っていて一生使い続けたいと言う方にはデメリットになりますね。
国際ブランドがVisaしか選べない
三井住友カードには様々な種類があり、国際ブランドはVisaとMastercardの2種類から選ぶことができます。
しかし、デビュープラスで選べる国際ブランドはVisaのみです。
Visaは世界中で使用できる国際ブランドなのでVisaしか選べなくても特に困ることはないと思います。ですが、三井住友カードの他のクレジットカードはVisaとMastercardの2種類から選ぶことができるのに、デビュープラスのみVisaしか選べないのは残念な点です。
顔写真付きが選べない
三井住友カードでは顔写真付きのクレジットカードを発行できます。これはクレジットカードの裏面にあるサインの左横に顔写真を掲載することができる三井住友カードだけの安心サービスです。
クレジットカードに顔写真が付いていることで不正利用防止に役立ちます。
ですが、三井住友カード デビュープラスではカードに顔写真を付けることはできません。
iDの一体型がない
三井住友カードではクレジットカードを申し込む際に追加で電子マネーの「iD」を追加することができます。
三井住友カードの場合、どのクレジットカードもカードと一体型のiDを選択することができるため、iDに対応していればカードをレジなどにある端末にかざすだけで買い物ができます。
しかし、三井住友カード デビュープラスではカード一体型のiDを発行することができません。デビュープラスで発行されるiDは専用カードかおサイフケータイで利用できるiDの2種類しかなく、カード一体型のiDは発行できないのです。
そのため、デビュープラスではカードを直接かざしてiDで決済することができません。
旅行傷害保険がない
クレジットカードには旅行時の傷害に備えた保険が付帯(付いている)ものが多くあります。
旅行保険とはカードによって異なりますが、例えば旅先で事故にあった場合や旅先で病気になった場合などに使える保険です。旅行保険があれば海外で怪我をして病院にかかり、多額の治療費がかかってもその分のお金を補償してくれます(補償額や対象は旅行保険によって様々です)。
三井住友カードの場合もほとんどのカードに旅行保険が付帯しています。ですが三井住友カード デビュープラスには旅行保険が一切付帯していません。
旅行保険が必要な場合は別途保険に入るか、旅行保険が付帯しているクレジットカードを発行するしかありません。
旅行保険が付帯している三井住友カード
旅行保険が充実しているクレジットカードが欲しい場合、三井住友カードの中では「三井住友カード アミティエ」がオススメです。
三井住友カード アミティエは女性向けのクレジットカードですが、男性でも問題なく発行することができます。
限度額が低い場合も
未成年の学生の方は親権者の同意が必須です。その代わりカードの利用枠(限度額)は30万円になります。
一方、成人(20歳以上)の学生の方は親権者の同意が必須ではありません。親権者の同意がなくてもカードを発行することができます。しかし、親権者の同意がない場合は利用枠が原則10万円になります。親権者の同意をとれば30万円になります。
限度額が10万円では旅行に行ったり、パソコンを買ったりとちょっと高額な支払いをする場合には心もとないです。
三井住友カード側もウェブサイトで以下のように述べています。
20歳以上の学生の方で、親権者の同意がない場合のご利用枠は原則10万円、 同意がある場合は30万円とさせていただきます。
(学生成年者は必ずしも親権者の同意は必要ありませんが、Macなど高額商品ご購入をお考えの皆さまは、親権者の同意を得ることをおすすめします。)
高額な買い物をする場合に備え、成人でも学生の方は親権者の同意を取り、限度額を30万円にしておきましょう。
社会人の場合
成人の社会人の場合、利用枠(限度額)は審査次第で10万円~100万円になります。
成人の社会人の場合、親権者の同意書を提出することで利用枠を上げるといったことができません。これは少々デメリットですね。
まとめ
三井住友カード デビュープラスは学生さんや新社会人など初めてクレジットカードを作成する若者に非常にオススメです。
年会費も実質無料なので気軽に作ることができます。
筆者も25歳の時に作成しました。デビュープラスが欲しいと思った時にはすでに25歳の後半だったので急いで作りました笑。
若者向けということで審査の難易度も低いので気になる方はぜひチャックしてみてくださいね。
公式サイト:三井住友VISAカード
26歳以上の方は「三井住友カード」や「三井住友カード アミティエ」がオススメです。
参考: