【SEO】低品質コンテンツはサイト全体の評価に悪影響を及ぼす

サイトに読者の役に立たないクオリティが低いページ、いわゆる「低品質コンテンツ」がある場合、(それがサイトの一部であっても)サイト全体の検索順位(Googleからの評価)に悪影響を及ぼす可能性があります。

場合によっては、サイトがまるごとペナルティを受け、検索で表示されなくなる可能性もあります。

GoogleのSEOに関する公式ブログに明記されています。

ウェブサイトの一部に質の低いコンテンツが掲載されている場合に、サイト全体のランキングに影響が及ぶ可能性があります。

そのため、質の低いページを削除する、コンテンツの内容が薄いページを有用なページに統合あるいは改善する、または質の低いページを別のドメインに移動することによって、コンテンツの質が良くなり、掲載順位が上昇する可能性があることをもう一つの具体的なガイダンスとして提示しています。

出典:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス  |  Google 検索セントラル ブログ

この記事が最初に公開されたの2011年ですが、現在でも同様の方針があります。

Googleは2022年8月に行ったアップデートに関するブログで以下の様に記しています。

有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、表示すべきコンテンツがウェブの他の場所にあると考えられ、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。

出典:Google のヘルプフル コンテンツ アップデートについてクリエイターが知っておくべきこと  |  Google 検索セントラル ブログ

クオリティの低いコンテンツが、サイト全体に悪影響を及ぼす可能性がある事が分かります。

逆に言えば、引用したGoogleのドキュメントにあるように、低品質コンテンツを適切に削除する事で、サイト全体の評価が改善する可能性があります。

関連記事:【SEO】低品質コンテンツを削除してサイトの評価を上げる方法

有名な事例では、米国(アメリカ)のポータルサイトであるAbout.comがDotdashにリニューアルする際に、クオリティの低い記事を削除する事で成功を収めています。

品質の水準も低いAbout.comのコンテンツが大量にあることを発見した。彼らはそうした900,000記事を削除したのだ。

出典:「SEOは死んだのか?」、データから考えるSEOの滅亡論 |SEO Japan by アイオイクス

多少は低品質コンテンツがあっても問題ない

Googleが考える低品質コンテンツというのは、自動生成された意味の分からないコンテンツや無断転載したコンテンツであって、単に文字数が少ないページやアクセス数が少ない記事は(それだけでは)低品質コンテンツではありません。

なので、しっかりと記事を書いているのであれば、あまり低品質コンテンツ対策に神経質になる必要はありません。

むしろ、安易に記事を削除すれば、逆にアクセスが減ってしまう可能性もあるので要注意です。

まとめ

低品質コンテンツがサイト内に沢山あると、それらのページが悪く評価されるだけでなく、サイトそのものが「クオリティの低い記事が多い信用できないサイト」としてGoogleから悪く評価される危険性があります。

ですので、サイトを作ったり、ブログを書く際は、ただ記事を増やすだけでなく、過去記事を加筆修正したり、削除する事も大事です。

しかし、サイトに多少低品質コンテンツがあったからといって、必ずしもサイト全体の評価が下がるとは限りませんし、単に文字数やアクセスが少ないだけでは低品質コンテンツと判断されないので、真面目に記事を書いている方は、低品質コンテンツの影響について過剰に心配する必要はないでしょう。

参考