【SEO】サイトに低品質コンテンツがある場合の4つの対処法

自身のウェブサイトに質の低い記事…いわゆる「低品質コンテンツ」がある場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

低品質コンテンツに対処し、SEOにおいて良い結果を得るための方法を解説します。

全てGoogle自身が推奨している方法です。

低品質コンテンツの対処法

サイト内の低品質な記事を削除したり、内容を更新して改善することで、サイト全体の検索順位が改善する可能性があります

もし、サイト内に品質に低い記事があった場合は、以下の方法で改善・対応しましょう。

  • ページを削除する
  • noindexを付けてGoogleから認識されないようにする
  • 記事を加筆修正して改善する
  • 他のウェブサイト(ドメイン)に移動する

1つ1つ解説します。

ページを削除する

低品質なコンテンツへの対処法としてもっともカンタンなのはそのページを削除してしまう事です。

低品質で改善の余地も無いコンテンツをページごと削除する事で、他のページの評価を高めることができます。

この方法は、Googleの公式サイトでも紹介されています。

有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、ウェブ上の他のコンテンツを優先して表示すべきと判断されて、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。

出典:Google 検索のヘルプフル コンテンツ システム | Google 検索セントラル

しかし、削除すべきコンテンツを見極めるのは案外難しいものです。

海外では、文字数(英語なので正確には単語数)が少ないページを低品質と考え削除したところ、アクセスの60%を失った事例もあります。

ページを削除する場合は、そのページにアクセスがあるか否かを確認しましょう。

もし僅かでもアクセスがあるのであれば、単に需要が少ないだけで価値のあるページと言えるかもしれません。

参考:【SEO】低品質コンテンツを削除してサイトの評価を上げる方法

noindexを付与する

コンテンツは残しておきたいが、検索結果には表示されなくて良い(Googleに評価対象にしてほしくない)という場合には、noindexの利用がオススメです。

noindexについては、Googleの公式ウェブサイトの情報が参考になります。

参考:noindex を使用してインデックスから除外する | Google 検索セントラル

WordPressなどを利用していると、カテゴリー一覧やタグ一覧のように、意図せずに生成されてしまうページがあると思います。

noindexを利用すれば、そうしたページをGoogleの評価対象外にする事ができます。

逆にいうと、noindexを設定するとそのページはGoogleから評価されず、検索にも出なくなってしまうので、設定する際は重要なページにnoindexを設定しないように気を付けましょう。

記事を改善する(更新する)

サイトのクオリティを高める方法は、新しい記事を書くことだけではありません。

既存の記事を加筆修正し、クオリティを高めることも大切です。

低品質なコンテンツの対処として、Googleは記事の削除よりも記事の改善(低品質な記事を高品質な記事に作り直すこと)を最も推奨しています。

低品質だと思われるページが見つかった場合、そのページからの検索トラフィックを期待するのであれば、「削除」や「noindex」ではなく、「品質改善」が最も望まれる対処法となる。イリェーシュ氏はこれを推奨している。

出典:低品質コンテンツは削除すべき? 改善すべき? ゲイリーの正論vsランドの現実【SEO記事11本まとめ】

これは大手メディアでも行われている事です。

ライフスタイル系のメディア「About.com」ではトラフィックの約2/3は、健康や会計関連といった、いつまで経っても実用的なコンテンツに検索で訪れるユーザーから成り立っている。そのため、CEOのニール・ヴォーゲル氏は、「About.com」のライターたちは新しいコンテンツを作るのと同じくらいの時間を、すでに配信したコンテンツをアップデートするのに費やしているという。

「About.com」の健康にフォーカスしたバーティカルサイト「ベリーウェル(VeryWell)」には、約5万ものコンテンツがある。同メディアのコンテンツの平均寿命は285日なのだそうだ。もっとも人気の記事は、もっともアップデートされる記事となっている。

出典:コンテンツの再利用、米大手パブリッシャーの取り組み:記事の平均寿命をいかに伸ばすか? | DIGIDAY[日本版]

既存のコンテンツを更新することは、既存の記事…すなわち自身のブログやウェブサイトに蓄えられた資産を活用する事です。

内容が古くなってしまった記事を更新したり、内容が薄いページを加筆修正するだけで、多くのアクセスを得られるチャンスがあります。

参考:【SEO】記事を定期的に更新し、古い記事へのアクセスを増やす方法

他のウェブサイトへ移動する

質の低いコンテンツを別のウェブサイト(別のドメイン)に移動するのも良い方法です。

この方法もGoogleの公式ブログで紹介されています。

ウェブサイトの一部に質の低いコンテンツが掲載されている場合に、サイト全体のランキングに影響が及ぶ可能性があります。

そのため、質の低いページを削除する、コンテンツの内容が薄いページを有用なページに統合あるいは改善する、または質の低いページを別のドメインに移動することによって、コンテンツの質が良くなり、掲載順位が上昇する可能性があることをもう一つの具体的なガイダンスとして提示しています。

出典:質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス  |  Google 検索セントラル ブログ
(太字は筆者)

なお、ここでいう別のドメインとは完全に独立したドメインであって、サブドメインでは意味が無いようです。

サブドメインでは効果がないようです。

WebmasterWorldのスレッドによれば、いっときは改善するもののすぐに再びランキングが下がってしまったとのことです。

パンダ・アップデートで低品質とみなされてしまったサイトは親ドメインでくくられてしまっているのかもしれません。

移動するなら完全な別ドメインにした方がよさそうです。

出典:低品質なコンテンツを“サブドメイン”に移動するのはパンダ・アップデート対策になるのか

まとめ

ウェブサイトのクオリティを高め、SEOで良い結果を出すためには、ただ新規コンテンツを作るだけでなく、既存のコンテンツに目を向けることも大切です。

もし既存のコンテンツの中に低品質なコンテンツがある場合には、ここで紹介した内容を元にコンテンツを改善・処理すると良いでしょう。

参考