Facebook傘下の企業であるOnovoが提供するVPNアプリ「Onavo Protect」はユーザーの情報を収集し、勝手にFacebookに送信する危険なアプリです。
Onavo Protectは一度インストールすると、機能をOffにしている間も情報を収集し、Facebookへと送信しています。
Onavo Protectとは
Onavo ProtectはOnavoが提供するプライバシー保護を目的としたVPNアプリです。
Onavoは2009年に創業し、2013年にFacebookに買収されています。
Onavo Protectの危険性
Sudo Security GroupのWill Strafach氏によればOnavo ProtectのON/OFFに関係なく、以下のデータを定期的にFacebookに送っていたようです。
- モバイル回線を提供する回線会社の名前
- モバイルネットワークコード
- 地域言語
- iOSのバージョン
- Onavoアプリのバージョン
- ユーザーのモバイル端末の画面がONかOFFか
- 日々のWi-Fiネットワーク使用量(バイト単位)
- 日々のモバイルネットワーク使用量(バイト単位)
- VPN接続されている時間を示す「稼働時間」
Facebookはこれらの情報を収集し、それをどのように使うのかについてはハッキリと示していません。
Onavo Protectは削除しましょう!
Onavo ProtectはすでにiOS版、Android版共に提供を終了しているので、新たな被害者は出ないと思います。
We’ve decided to discontinue Onavo Protect. On May 6, 2019, we will stop supporting the app and service for both iOS and Android.
意訳:Onavo Protectはサービス終了を決定しました。iOS版、Android版の両方でアプリとサービスを終了します。
出典:Onavo | Home
ですが、すでにアプリをiPhoneやAndroidのスマートフォンにダウンロード済みの方もいるでしょう。Onavo Protectをダウンロード済みの方は速やかにスマートフォンからOnavo Protectのアプリおよびを削除しましょう。
まとめ
アプリの機能のON/OFFに関係なくアプリをインストールしただけで情報が収集されてしまうというのは怖いですね。
今回収集された情報は、直接個人情報と結びつくものではないですが、自分が知らないところで様々な情報を収集されているというのはやはり気持ちが良いものではありません。
「なぜFacebookは特定のデータを収集しているのか、それをどうするつもりなのかを説明すべきです。簡単に説明できることをなぜ曖昧にしているのか理解できません。私はFacebookがユーザーのプライバシーを尊重していることを願います。私の疑問を明確にすることは、Facebookにとってとても良いことになるでしょう」
出典:GIGAZINE
Onavo Protectに限らずFacebookのプライバシー軽視の姿勢には非常に呆れてしまいます。筆者はFacebookを信用していないので、Instagram以外のFacebook系のアプリは利用していません。Facebookのアカウントは削除しました。
また、VPNアプリはFacebookのOnavoに限らず個人情報を収集しているものが多いので気をつけましょう!
情報元:GIGAZINE