Neevaは広告がなく、ユーザーのデータを第三者に提供する事もない、プライバシー重視を特徴としたサブスク型の検索エンジンです。
2023年5月21日にサービス終了が発表され、同月24日にSnowflake社による買収が発表されました。
公式サイト:Neeva – Ad-free, private search
Neevaの特徴
Neevaはユーザーへの直接課金やQuoraやMediumといった他社との収益の共有をビジネスモデルとしており、広告がないのが特徴です。
また、プライバシー保護を掲げているのも特徴で、Neevaは利用者の情報を第三者に提供しません。
自身が利用しているウェブサービス(例えばGoogle、Office 365、Dropbox、Slack、GitHubなど)を登録する事で、ウェブ検索だけでなく、それらサービスのデータも対象に横断検索が可能です。
サービス終了
Neevaは2023年5月21日にサービス終了を公式ブログで発表しました。
元Google幹部で創設者のスリダー・ラマスワミ氏とヴィヴェク・ラグナタン氏は公式ブログで、新規ユーザーの獲得に苦心しており、現在のビジネスモデルを続けることはもはや不可能だと語った。
「無限のリソースを持つ巨大組織とわずか50人のチームで対抗するのは困難だ」と両氏。「一般ユーザーに、使い慣れた検索エンジンから切り替える必要性を説得するのは、本当に困難だった」という。
さらに3日後の24日には、米Snowflake社に買収されることが発表されました。
We are thrilled to announce @Neeva is joining @SnowflakeDB.
We’re bringing our expertise in search, AI + LLMs to Snowflake’s customers to help them safely & effectively realize the power of their data.
We remain forever grateful for all the support we received from all of you.
— Neeva (@Neeva) May 24, 2023
Neevaの歴史
2019年1月31日に、元Google幹部として広告部門を率いてきたスリダール・ラマスワミ氏とYouTubeのマネタイズ部門を担当していたビベック・ラグネイサン氏が創業。
2021年3月に、セコイア・キャピタルやグレイロック・パートナーズらから4000万ドル(約44億円)を調達。評価額が3億ドル(約327億円)に。
6月3日、QuoraとMediumとの提携を発表。
2021年6月29日、米国でサービス開始。
🎉🎉 Today, we’re thrilled to announce that Neeva, the world’s first ad-free, private, and customizable search engine, is now publicly available to everyone in the United States! #SearchReimagined #TryNeeva
Learn more here: https://t.co/TUyKjsDPWs
— Neeva (@Neeva) June 29, 2021
2023年1月6日、ジェネレーティブAIを搭載した検索機能「NeevaAI」のベータ版を発表。
2023年5月21日、Neevaを向こう数週間中に閉鎖すると発表。