英語で相手の性別がわからないときの敬称は?

メールや手紙などを送るときなど、相手の性別がわからないとき、英語ではどのような敬称を使えばいいのか解説します。

 

英語で使える敬称の4つのパターン

英語では日本語の「~さん」に当たる敬称が「Mr.」「Ms.」と性別によって違うので、相手の性別がわからない場では困りますよね。また、LGBTなど既存の性別に当てはまらない人もおり、なお困ります。

そんな際は場面に合わせて以下の敬称(方法)を使いましょう。

 

1.フォーマルな場面

ビジネスなど硬い場面では「Mr./Ms.」を使います。

例えば、「Dear Mr./Ms. Yamada(相手の名前)」といった形です。

 

2.カジュアルな場面

カジュアルな場面では「Hi」を使います。

例えば、「Hi Yamada(相手の名前)」となります。

厳密には敬称ではなく、完全に呼び捨てなんですけどね(苦笑)

ただし、日本のマナーの感覚と、英語圏のマナーの感覚は違います。

実際は、日本では「硬い」と考えられるビジネスの場でも「Hi」を使うことが多々あります。

 

ちなみに、「Hi」よりも少しだけフォーマルな表現として「Hello」もあります。

 

3.LGBT等が相手の場合

性別に中立な敬称として、実は「Mx」と言うものがあります。

読みは「ミックス」「マックス」のような感じです。

「Mr./Ms.」と同じように、「Mx Yamada」と表記します(イギリス英語では「Mr/Ms/Mx」の後ろにピリオドを打ちません)。

 

多くの場合、LGBTなど、性別を明らかにしない(したくない)人に使用されます。LGBTへの対応と聞くと「最近作られたのかな?」と思う方もいると思いますが、初出は1977年で、1985年から広範に使用されるようになった敬称です。

アメリカでは一般的ではありませんが、イギリスでは政府や多くの企業に受け入れられており、近年は辞書にも掲載されています。

 

ただし、「Mx」は「相手の性別がわからない時」と言うよりかは「LGBTに配慮した敬称」の向きがあり、また世間ではあまり一般的ではないので使用には注意しましょう。

逆に相手が、ジェンダークィア(既存の性別の枠組みにあてはまらない、または流動的な人)などを自認している場合は「Mx」を使ってあげてもいいでしょう。

私はドラァグクイーン(女装家)の方が「Mx」を敬称としているのを見たことがあります。

 

4.日本語の「さん」を使う

英語圏でも、日本の会社とやり取りする方など、日本文化に理解のある方は、日本人相手に日本語の敬称である「さん」を使って、「san」と表記する場合があります。

「Yamada-san」といった感じですね。

ただし、英語圏の人がみんな知っているわけではないので、相手が使ってこない限り、使わない方が良いでしょう。

 

「Mr./Ms.」なら間違いない

英語の敬称について4つのパターンを紹介しましたが、この中で間違いがないのは「Mr./Ms.」と男女両方の敬称を併記する方法です。

「Hi(Hello)」では砕けすぎて、初めての相手には失礼に当たることもあります。「Mx」は性別がわからないと言うよりは、LGBT向けで、かつまだあまり一般的ではありません。

「san」も一般的とまでは言えません。

となると、「Mr./Ms.」が一番手堅い選択肢になります。

 

まとめ

英語ではMr.やMs.と相手の性別に合わせて使わなければいけないので大変ですね。

その点、日本語では「~さん」「~様」で済むので便利です。

筆者は以前、「アメリカのLGBTは性別を問わない『~さん』を羨ましがっている」と言う噂を聞いたことがあります。

確かに、既存の性別に当てはまらない(わかりにくい)LGBTの方からすれば「~さん」は性別関係なく使えるので嬉しいですよね。