一般的な家庭で使う万能なテープというと「ガムテープ」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、ガムテープは紙の接着には良いですが、その他の用途にはあまり向いていないのが事実です。
そこで便利なのが「ダクトテープ」です。
ダクトテープとは
ダクトテープは表面がポリエチレンでコーティングされており、湿気や摩擦に強く耐久性があるのが特徴です。
元々は第二次世界大戦中に弾薬を防水する目的に開発されたものなので、中でも防水性能に関しては折り紙つきです。
また、内側には繊維が用いられているので、手で切ることができます。
日本では紙や布で作られたガムテープが主に使われますが、自分達で家具を作ったり、修理したりするDIYが一般的なアメリカではよく普及しています。
ガムテープと比べるとダクトテープの方が粘着力、強度、耐久性が高く、紙の接着や梱包以外にも幅広く使えるのが特徴です。
また、日本ではアルミテープのことをダクトテープと呼ぶこともあるので注意(*後述)。
ダクトテープが活用できる場面
ダクトテープはガムテープと比べると、収縮性や耐水性が高いので様々な目的に使えます。
ただ、ダクトテープはガムテープと比べると高価なので、用途によって使い分けることをオススメします。
DIY、補修、補強、保護
ガムテープと違って耐久性が非常に高いのがダクトテープの魅力です。
そのため、壊れた物の補修や補強などのDIYには最適です。
- 部品の接着
- 折れた枝などの仮留
- 壊れた部品の接着
- ガラスに貼ってガラスの補強(台風の時などに)
- 防水が求められる物(ボートなど)の接着や補修
- 電気の絶縁
片付け、梱包
もちろん片付けや梱包にも使えます。
ただ、ダンボール等の紙製の物の場合は安価なダンボールを使った方がエコでお得ですね。
- 荷物の梱包、封をする
- ケーブルやコードを束ねる
身体にも貼れる
ダクトテープは直接人間の皮膚に張って用いることもできます。
- 怪我の応急処置
- 胸を寄せて谷間を作るため(ブラの代わり)
- スポーツ時の関節の保護(テーピングの代わり)
- イボの治療(ダクトテープ閉塞治療。貼って6日間ほど放置してからテープをはがし、患部を水で濡らしてからヤスリなどで削りとる。米国のマディガン陸軍医療センターの研究で証明済み)
工作
子供や学生、イベントの工作などにも使われます。
- ダンスパーティー用の衣装作る(アメリカに実際にあるコンテスト)
- ダクトテープを貼り合わせて靴やカバン、財布などを作る
ダクトの補修には向かない
一方で、ダクトテープという名前でありながら、ダクト(建築物内の空調、換気をするために設置される菅)の修理にはあまり向かないようです。
ダクトの環境にもよりますが、寒暖差が大きいと、テープが剥がれてしまう可能性があるためです。
そのため寒暖差が現れやすいダクトの修理や補修の場合は、ダクトテープが他のテープと比べて特別優れているというわけではないようです(劣っているわけでもない)。
しかし、日本は季節による寒暖差が大きいため、ダクトなど空調関係の施工では通常アルミテープが用いられます。
そのため、日本ではダクトテープと言った場合、アルミテープを指すことも多いようです。
仕事などで使う場合には注意が必要ですね。
ダクトテープの入手方法
ダクトテープはホームセンターや通販サイトで簡単に購入することができます。
ですが、ダクトテープという名前は日本ではあまり有名ではなく、またメーカーにより様々な名前で売られているので、ホームセンター等で探す場合は注意が必要です。
Amazonなどのネット通販なら「ダクトテープ」と検索すればすぐに出てきます。
3Mは日本では「強力多用途補修テープ」や「ダクトシールテープ」という名前で売っていますね。