非常にシンプルで読みやすい本「1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則」の中から、経営学者として有名なドラッカーが指摘する集中の重要性と問題を整理する方法を紹介します。
ドラッカーが教える生産性向上
生産性を向上させたいと考える方は多いと思います。
仕事、勉強、家事、その他何でも生産性は非常に重要です。
「1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則」に生産性向上について非常に基礎的で参考になることが書かれていたので紹介します。
仕事の定義とは?
もし仕事やToDoをただこなすことだけに夢中になっているならば、「仕事の定義」をしなおすことが重要です。
ドラッカーは、仕事の定義ということをしばしば強調している。
知識労働の生産性向上を図る場合にも、
① 何が目的か。
② 何を実現しようとしているのか。
③ なぜそれを行うか。
をまず問いなおすことだ。それは、とりもなおさず仕事を定義し直すことであり、最も早く、最も効果的に生産性を向上させる方法だーーとドラッカーはいう。
“その仕事がなんなのか?”を理解するシンプルな方法です。
ToDoを消費するだけの生活に陥ったらぜひこの手で具体的に自分の仕事や勉強、やっていることを整理してみてください。
集中の重要性
さらにドラッカーは集中の重要性についても指摘しています。
「集中の重要性」と聞けば誰でもわかっているような話ですが、ここでいう集中とは「問題を整理し、自分の集中力を最大限高め、その集中力を何に集中させるか」というものです。
ドラッカーは、集中の重要性を繰り返し指摘している。やるべき仕事に比べ、行うべき時間はいつも不足している。
時間の収支は常に赤字なのだ。だからといって一度にあれもこれもでは、成果は上がらない。
一つの時間には一つの仕事をすることだ。ほかの問題は、いったん隔離して、時間資源を一点に集中する。
一つが終わってから、次に移ることが大切である。
そのように仕事を整理するためには、まず心を整理することが重要だと、ある外資系企業の日本人経営者がいっていた。
では具体的に心をどのように整理するのか?
そして問題をどのように整理するべきなのか?
問題が起きたり、変化が急激すぎたりすると「あれもやらなければ、これもやらなければ」と焦りが生じる。
不安にとらわれ、優先順位づけに迷い、全部が半端に終わってしまう。そんな時には、まず心を落ち着け、問題を整理する。
①感情的な問題とそうでないもの
②自分でできることとできないこと
③解決が長引くものとそうでないもの
こうすると焦りが消え、「今この瞬間にできることは一つだけだ。それに全力を投入する」と集中できるようになる。気が楽になり、「まず何をすべきか」という優先順位づけに迷わなくなる。
いい解決策も自然にうかんでくるという。
整理に少しの時間を使うことが、時間の大きな節約につながる。
その問題に感情が関わっているのか? 一人でできることなのか? すぐに解決できるのか?
問題の解決方法の根本を見極め問題を整理するのが重要ですね。
まとめ
問題を整理し、一つの重要な問題に自分のリソースを集中させるのは本当に大事ですよね。
どんなにやる気や能力/体力といったリソースがあってもそれを使う問題が間違っていては空回りしがちです。最悪無駄な努力にも…
こういった心の整理、問題の整理はスケジュールに組み込んでも定期的に行いたいものですね。